第2章  


第2章ーⅠ
第1章では発声の前に一番大切な呼吸(腹式呼吸)のやり方をお話しましたが、この章では声をよく響びかせる(通る)ための基礎トレーニング。これも1章と同様に、発声練習前に行うと効果があります。

①口を尖らして、そば・ラーメン・スパゲティー等、めん類を1本、おもいっきり吸う感覚で息を吸い込む。(喉の奥が涼しくなるのを感じながら) = 20回
②次に口を閉じて鼻から息を吸い、頭の天辺から息が抜けてゆく感覚で吸う。= 20回
③今度は、誰かに後ろから「ワッ!」と驚かされた感覚で、思いっきりビックリする。(イメージではありますが、目も丸くしてビックリしましょう。適当にやっては効果は望めません。= 20回
④最後は、同じビックリする事ですが、今度は前でのビックリです。感覚的には、街を歩いていて、路地から自転車が飛び出して来た時にビックリする感覚で行って下さい。= 20回

◎このトレーニングは、口の奥、上顎の柔かい部分(軟口蓋〔なんこうがい〕)作為的ですが高くする(瞬間ですが)、それと喉仏(のどぼとけ)、首の前の突起にあたる部分(女性の方は少し解りずらいかもしれません)を軽く触れながら、①~④のどれでもよいのでやってみて下さい。瞬間ですが、下に下がると思います。その下がった状態が、喉の部分がよく開いて、声の通りがよくなり、響き易くなってきます。

第2章ーⅡ
もう一つ、パワーのある声、高い声を出し易くするトレーニングです。
歌声を出すことです。 画面で表示するので少し理解しずらいと思いますが、読んで見て下さい。
男声編 完全に「ひっくり返った声です。一時流行語にもなった、タレントの「サイモンラモHG]
さんが使った、「ホー」です。表現を変えれば、フクロウの鳴き声です。
女性編 男声に比べると、表と裏の違いははっきりしませんが、感覚的には、自宅で電話がかかってきました。その電話に出た時の声はどのような声になりますか? 誰からの電話か輪からないので、よそいぎの品のある声で応対しますよね。また、デパートのエレベーターガールの「本日はご来店ありがとうございます。上にまいります。」あの声の感覚で声を出す。
○男女とも上記の方法で、フクロウの鳴き声で、3~4回繰り返す。その後、今度は、犬のとう声のように遠くへ後頭部から飛ばす。 この裏声を強化することで、芯のある高い声も出し易くなります。 お試しあれ!

◎◎第1,2章のトレーニングは、2~3日やっただけでは効果は出ません。個人差はあると思いますが、私の体験では半年以上、それも毎日です。「やれますか!?」でも是非ためしてみて下さい。自信を持ってお勧めします。(私も仕事がら今でもやっています。さすがに毎日ではありませんが) パワーのあるよく通る声にするために!!



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