おやじの天婦羅の話

天婦羅 5

「浅草流」と「銀座流」



ガスレンジがなかった当時は、

備長炭かコークスを使って居たこともあり火力が強く、

また、油の製造が進んだ今と違いごま油一本で揚げていた為、

番茶の様な色をしていた。


大正12年(関東大震災頃)まで、

浅草流と銀座流の揚げ方がはっきり分かれていたという。

浅草の揚げ方は、鍋の向こう側か脇の方を高くして、

天ぷらを向こう側から手前の方に引き込む様にして油に入れる。

色は白く、きれいに花を咲かせていた。

今でも残って居るのが、そば屋さんの天ぷらだ。


銀座の天ぷらはキツネ色をしている。

鍋の手前側を高くして、天ぷらを向こう側に流し込んで入れる揚げ方だった。

「お、銀座流だな」「ん?浅草流だな」 というのが一目でわかったという。




露木 米太郎著「 天婦羅物語」 参照





おまけ

さて、ここで問題です。(笑)

うちのおやじは何流でしょう??

知りたい方は、カウンターに座り

「ははぁん。おやじ。おやじは○○流だべ。」と言ってみてください。

おやじがカウンターの向こう側で「にぃぃぃぃぃっ」と不敵な笑みを浮かべたなら、

それが答えです。(笑)

おわり





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