第83番神毫山 大宝院一宮寺(いちのみやじ)

          
       

              一宮寺近辺地図
             
                        JR高松駅から  琴電電車 琴平行き  約20分
                                       一宮下車 徒歩  約10分

                             一宮寺境内 配置図
                          

                 
                            第83番札所 一宮寺 山  門(西門)

                 
                               一宮寺 仁王門

                 
                             一宮寺 本  堂
          
               石堂 薬師如来が祀られている。その台座の下には、地獄へ通じる穴がある。
                          「頭が抜けたと大喜びの参拝の女性。」         

 薬師如来縁起;説明板から登載
  昔、この近くにおタネばあさんといって、それは意地の悪いおばあさんがいました。
ある日、近所の人から「この寺には、地獄の釜の煮えたぎる音がする祠があって、
悪い事をした人が、この中に頭入れると扉が閉まってぬけなくなる」と言うのを聞きま
した。
そこで、おタネばあさんは、「そんなことはない。ちょっと試してみよう。」と恐る恐る
頭を入れてみたのです。すると扉が閉まり、下の方からゴォーという地獄の音がして
きたのです。
あわてたおタネばあさんは、頭を抜こうとしましたが、いくらやっても抜けません。
とうとう怖くなり、涙を流しながら「今までの事は許してください。」と何回も頼んだの
でした。
すると扉が開き、頭がすっと抜けました。
それからは、おタネばあさんは、心を入れかえ、近所の人からも親しまれるようにな
ったのです。
  この祠は、お大師さんが、戒めのため、作られたのかも知れませんね、


                 
                     
御本尊(聖観世音菩薩)            納  経

 山 号   神毫山
 院 号  大宝院
 寺 号  一宮寺
 本 尊  聖観世音菩薩 
 開 基  義淵僧正
 宗 派  真言宗御室派

               住  所  〒761−8084 香川県高松市一宮町607
                         電 話 (087)885−2301

        御真言  おん あろりきゃ そわか
        
御詠歌  さぬき一宮の 御前に 仰ぎきて 神の心を 誰かしらゆう

一宮縁起等(抜粋)
  一宮寺は、大宝年間(701〜704)義淵僧正により創建され大宝寺と号していた。
    
  その後、田村神社を一国一社建立せよとの勅命により行基菩薩が創建したした
のが、讃岐一宮の田村神社である。 大宝寺は、別当寺となって、神毫山一宮寺と
改号した。
  大同年間(806〜810)弘法大師が、来錫して、聖観世音菩薩(3尺5寸の立像)
を刻み本尊とした。
  更に行基菩薩が建立した堂塔を補修、伽藍を再興し、四国霊場八十三番札所
と定められた。

  天正年間、長宗我部元親の兵火にあい焼失したが、延宝7年(1679)高松藩主:
松平頼垂公によって別当職を解かれ、独立寺となったとのことである。
本堂は元禄14年(1247)建立、本堂横の石造り多重塔は、宝治元年(1247)江戸
時代に田村神社から移された。


             
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