ノート06

● 沖縄県立八重山農林高校(Okinawa Prefectural YAEYAMA NOURIN high school)

【基本データ】

・略称・愛称等:八重農、近辺では「農林」

・男女共学

・住 所: 沖縄県石垣市字大川477番地の1
・校 種: 全日制
・設置者: 沖縄県
・創立年: 1937年
・校 訓:  誠実、創造、実践

初代制服 Unknown 1940年制定?

掲載制服  ?-2015年の旧制服

冬服/濃紺に白1本線付セーラー服

夏服/白のブラウスと青のプリーツスカートの組み合わせ

 

紹介するのは、八重山農林高校のMC前の制服。

まずは、夏服。

白のブラウスに青いネクタイを締め、青いプリーツスカートというもの。この制服、当時は創立当初からのものかと思っていたのだけど、どうも違うらしい。

つまり2代目ということ。それ以前の初代は、冬服と同じセーラー服だったらしいので、こちらの方は、またの機会に紹介するね。

で、もって、イラストは2000年代以前のもので、ブラウスの襟が丸襟タイプとなってる。2000年以降は、普通のシャツのような尖った襟に替わってるらしい。それと、1993年までは、ポケット口付近に、学校名と氏名が刺繍されていたことも確認してる。(八重山商工と同じ)

微妙な差異はこれくらいかな? ただし、小さな変化はもっとあるかもしれない。(ポケット口の青い縁取りはなかったという話もあるけど、こっちは確認できていない。少なくとも、1993年の写真では、あることが確認されている)

次に冬服。こちらは、セーラー服。3期生の在学時に制定されたというから、初代冬服になると思う。

1937年創立だから1940年の制定となると、戦前になる。ということは、高等女学校だったのか?と思ったら、実は八重山農林高校は、沖縄県内では初めて、男女共学を導入した先進校でもあったという輝かしい歴史を持っていた。(八重山農学校)

戦前に、男女共学だよ! しかも創立時から! 校長先生えらいね。

当時の制服がそっくり同じということはないと思うのだけど、太平洋戦争直前のことで、資料も乏しくて詳しいことは調査中。これもわかったら紹介したいと思う。

だから、掲載イラストは、現在のブレザータイプの前の制服として見てほしい。

当時の着こなしとしては、スカーフをセーラーカラーからはみ出させて結ぶのが流行っていたらしい。今でも八重山高校なんかでは、残っているみたいだけど、生徒以外からの評判はよくないという話も聞いた。こんなところは、着ている当人たちと、見守る周囲の大人との美的感覚のギャップが解消されていないのかもしれない。世代間の断絶?

そうかと思えば、伝統芸能の島・八重山だけあって、何かあれば簡単に生徒たちが伝統のクイチャー踊ったり、サンシン引いたりするんだから、不思議。

新しい制服でも、伝統芸能に親しむ校風は生きているのだろうか?

渚 美鈴/記


八重山農林高校の現行夏服と冬服。