ノート07

● (旧)沖縄県立北部工業高校(Okinawa Prefectural HOKUBU KOUGYO high school)

【基本データ】

・略称・愛称等:北工

・男女共学

・住 所: 沖縄県名護市大北4丁目1番23号(当時)
・校 種: 全日制
・設置者: 沖縄県
・創立年: 1969年 ➡ 2009年閉校

初代制服 Unknown 1973年制定か?

掲載制服 ?代目 1991-2009年の閉校前最後の制服

冬服/濃紺ブレザーと灰色プリーツスカートの組み合わせ

夏服/ショルダーループ付ブラウスと濃紺変則プリーツスカートの組み合わせ

 

(旧)北部工業高校の最後の制服を紹介します。

これは、ひょっとしたら大金星級の記録だと思う。

旧・北部工業高校は、1969年に創立された、わりと古い工業高校だけど、沖縄県の高等学校統廃合によって名護商業高校と統合し、2009年に閉校となっています。(名護商工高校が2007年に誕生)

まずは夏服。

青いショルダーループ付きのブラウスが特徴。イラストにも書いてある通り、実は未だにその構造がよくわからない。そもそもショルダーループが肩先でボタン留めというのも、けったいな構造。肩章と呼ばれるものは、普通は肩口から始まって肩の真ん中あたりでボタン等で留めるはずなのに、この構造はまるっきり逆。しかもね。これ、外せるみたいなんだよね。完全に外れるかどうかはわからないけど、ネクタイみたく、ブラブラさせることもできるみたいなんだよ。

それとは別に青い棒タイもあるし、首元の襟の下がどうなっているのか、すごく気になる~。まさか、ネクタイと一緒につながってるなんてことはないと思うけど、考えれば考えるほど頭おかしくなりそう。知ってる関係者がいたら教えてほしい。

平成3年に生活情報科ができて、この制服になってから(女子制服新制定という情報もあったと記憶しているけど、最近資料調査すると、その前に制服があったことが判明している。)女子生徒がぐんと増えたみたいだったけど、それだけ個性的で、魅力あふれる制服だったことは確か。この制服が20年近くMCされずに続いたのが、その証拠だと思うんだよね。

次に冬服。こちらは、当時の流行に合わせた、エンブレム付きのブレザー。

当時、本島北部の高校で唯一のエンブレム付きだったというのが、魅力ある学校作りをしようという学校側の涙ぐましい努力の現れというか、意気込みを感じさせるね。(それ以前の制服があったことも判明してるけど、情報不足。正直、この制服が、何代目になるかもわからない)

それにしても、夏服と共用できるところがまったくないというのが、さらにすごいと思う。ブラウスは白の普通の襟のシャツみたいだし、スカートに至っては、色もデザインも違う。夏服と冬服、両方組み合わせて着用すると、新しい制服が誕生する。そんな組み合わせが認められていたのか、わからないけど、沖縄の気候風土だと、あってもおかしくない。

こちらの冬服に関しては、今でもネット上にぼやけた写真があるので大まかな外観程度は確認できるのだけど、エンブレム等の詳細を確認できる情報は皆無。

そして夏服、冬服ともいつ制定されたのかも正確なところわからない。閉校と同時になくなったことしかわからない。

だから、微細な違いはあるかもしれないけど、学校にも記録がないんじゃどうしようもない。(こうやって制服の記録は失われていくんだよね~。残念だけど。)今は、当時の記録として、そのまま掲載するしかないですけど、沖縄に、こんな制服があったという事実だけは知ってほしいと思います。

渚 美鈴/記 NAGISA MISUZU