三島バプテスト教会

牧師室から

8月のおたより 

「わたしをあなたの平和の道具としてお使いください/憎しみのあるところに愛を/いさかいのあるところにゆるしを/分裂のあるところに一致を/ 疑いのあるところに信仰を/誤っているところに真理を/絶望のあるところに希望を/闇に光を/悲しみのあるところに喜びをもたらすものとしてください/ 慰められるより慰めることを/理解されるより理解することを/愛されるより愛することを/わたしが求めますように/わたしたちは与えるから受け/ ゆるすからゆるされ/自分を捨てて死に/永遠のいのちをいただくのですから」『平和の祈り』(フランシスコの祈り)

アシジのフランシスコは、今から800年ほど前のイタリアの人で、カトリックの「フランシスコ会」という修道会を創った人です。 彼は1202年の第4回十字軍に兵士として参加し、戦場で血みどろの修羅場を経験しました。 敵に捕まり1年間捕虜にされ、釈放されたと思ったら、今度は病気になって再び死にかけ、そして神の声を聞いて悟って、 やっとたどり着いたのが「平和の祈り」の言葉です。

「わたしを平和の道具にしてください。…慰められるより慰めることを。理解されるより理解することを。愛されるより愛することを」と祈った人物は、 実際に戦争に巻き込まれて傷ついた一人の兵士だったのです。血みどろの現実を知った人だからこそ、 本当の平和の有難さ、平和を造ること、人を愛することの大事さを身にしみて感じたのかもしれません。

わたしたちは今こそ、「理解されることより理解すること」を心がけ、「愛されることよりも愛することを実践する」という方法で、 自分自身を「平和の道具にしてください」と祈りつつ歩む必要があると思います。  

2026年8月1日     小川宏嗣