牧師室から
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11月のおたより
「空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。 だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか。」
(マタイによる福音書6章26節)
この聖書の言葉は、マタイによる福音書が伝えるイエス・キリストの言葉です。 このイエスの言葉の特徴は、「見上げる」ことを求めることにあると思います。
空の鳥を「よく見る」ためには、少なくとも「空を見上げる」必要があります。 地面をいくら眺めても、自分の心の中をいくら見つめても空の鳥は見えません。 空を見上げなければ見えないからです。
そして「神」を「天の父」と呼ぶことで人々の目線を「天」へと、すなわち「上」へと向けさせようとしています。 地面をいくら眺めても、自分の心の中をいくら見つめても、天の父は視野に入りません。天を見上げなければなりません。
皆さんはどうでしょうか?鳥と比較されて、「あの鳥なんかより価値があるから、お前は大丈夫だ!」と言われても、 それで慰められることは、あまりないのではないでしょうか。鳥と比べられても困るのではないでしょうか。 そして、そのような「相対評価」で救われる人は、あまりいないのではないでしょうか。
相対評価も大事だと思いますが、それより大事なのは「絶対評価」です。 人間の評価を決めるのは人間自身ではないし、地上のいかなる存在でもありません。 地上に住んでいない天の父が、わたしたちの価値を決めてくださいます。その意味での絶対評価が重要です。
マタイによる福音書が伝えるイエスの言葉が教えているのは、 「人と自分を比較するな。自分で自分を評価するな。あなたの価値は神が決める。 神はあなたを必ず高く評価しておられる」ということです。
2026年11月1日 小川宏嗣

