身の回りにあるベクトル量を探すことから、ベクトルに興味をもち、
1つの値で2つのことを表す感覚を深めることが、この教材のねらいである。
ベクトルで初めて出てくる概念である、「1つの値で2つのことを表す(向きと大きさ)」
ということに着目し、「1つのものを関連しない2つのことで表すもの」を身の回りから探してくる。
例えば、「りんごは、大きさと新鮮さで表す」などがよい例で、
これが「りんごは、大きさと重さで表す」では大きさと重さが関連するからだめである。
このようなベクトル量を身の回りから探して、コンテストを行う。実際のコンテストで出た優秀作品例は、以下のようなものである。
「音は、音程(ヘルツ)と大きさ(デシベル)で表す」
「光は、色(周波数)と強さ(ルクス)で表す」。
コンテスト形式で、いい作品を表彰するとよい。