2次曲線ではないが、楕円の発展であるスーパー楕円について考察し、身のまわりから
その曲線をさがすことで、単元の有用性を感じ興味をもつことが、この教材のねらいである。
スーパー楕円とは、楕円の式 (x/a)2+(y/b)2=1 に対して、
(|x|/a)p+(|y|/b)p=1(ただし p>2) の式で書かれる図のような
曲線である。p を大きくしていくと、長方形に近づいていく。
p=2.5 のときが一番きれいな形ともいわれていて、
長方形と楕円を重ねて、その中間点を結んで描いた
完璧なラインの楕円といわれている。
角の部分のむだが少ないことから、テーブルによく使われていて、
「スーパー楕円テーブル」という名前などで売られている。
また、カーブがきつくないことから広場のロータリーにも見られる。
さらに、流線型が美しいことから陸上競技場(熊谷陸上競技場など(下写真))の外形や
マーガリンの容器などにも見られる。
スーパー楕円を世に広めたのはピート・ハイン(デンマーク1905~1996)だそうである。
身の回りからスーパー楕円を探させるのもおもしろい。