何度行っても飽きない懲りない湧別原野
 

2月25日
 広島空港近辺はうっすら雪化粧
 空港で都ホテルのおばちゃんへの お土産を買って、 ラウンジでちょっと休んで、新千歳行きの飛行機に乗り込んだ。

 新千歳空港に着き、開高で十勝猪肉麺を食べて レラ経由で札幌へ移動。
 いつものようにサンコスモへ札幌遠軽のR切符を買いに行くと、なんとR切符は無くなったらしい。
 普通に往復を買うと結構お高くなるので、バス移動に変更。バスターミナルへ行き翌日のえんがる号往路と月曜日の帰路を予約した。

 その後は、マックで間食し、マツキヨとドンキでちょっとした買い物してホテルへ。
 っで、このホテルがどこにあるかわからずちょっとうろうろしたんだけど、なんとまあ信玄の向かいにありました。そういえば昔泊まったことあったよな〜。

2月26日
 暖房効きすぎでホテルに長居するのは辛かったので朝8時にチェックアウト。すすきのを歩いて地下に降りて駅前まで移動、
 バスの時間まで暇なので、ちょっと 散髪しようと思ったのじゃが、駅にあるQBハウスは10時から営業だからまだ開いてないし、10時から散髪したんじゃ、バスに乗り損ねてしまう。昨日散髪しておけばよかった。
 とりあえず駅地下ぶらぶらしながら本屋で時間潰し。
  10時15分えんがる号発車。 約四時間半のバス旅を終えて遠軽到着。
 まずは ウメダスポーツでグローブを新調し、遠軽教会瞰望岩観てバスターミナルに戻った。湧別行きのバスを待っていると突然声を掛けられた。声のした方をみると 富山の薬売りさんでした。東京の 湧別バカ一号さんが一足早く湧別入りされており、湧別バカ一号さんが遠軽のプールに行くというので送って来たついでに、丁度来る頃だろうということでターミナルに立ち寄ってくれたみたい。
 富山の薬売りさんが言うには、宿おオーナーさんが変わったらしく、宿猫のハナちゃんも前オーナーと一緒に引っ越したらしい。
 宿に着いてみると猫はいないが金魚が飼われていた。そのうちの一尾が腹が異常に膨れてたまにひっくり返るとのことで、ここで職業病が出てしばし普段の管理とか金魚の行動について問診(笑)。結局何も解決しないまま放置ということで・・・(爆)。

 荷物をほどいて 一休みしたあと、都ホテルのおばちゃんのところへ寄ってみたが不在。玄関前の除雪がされておらずちょっと心配だが、近くで除雪作業していた人に訪ねてみたところ、お子さんのところへでも行ってるんだろうとのこと。おばちゃんは相変わらずお元気だそうです。明日の昼にまだ帰って来てなければ、除雪しておいてあげようと思う。

 チューリップの湯にのんびりと浸かって旅の疲れを癒し、 宿に帰って湧別バカ一号さんと富山の薬売りさんと三人で夕食。
特に視たいテレビ番組もないので、スクワットと腕立て伏せして早めに就寝。

2月27日
 朝、一度は早起きしたものの、二度寝三度寝して結局起きたのは7時過ぎ。
 朝食食べて、富山の薬売りさんと五鹿山スキー場で一時間ほど軽く練習。
 その後富山の薬売りさんの運転で湧別漁港から三里浜辺りまでドライブして流氷見学。
 透明な海のはるか沖に浮かぶ流氷。こういうのが見たかったんだよね。
 さらにオジロワシとオオワシに相次いで遭遇。おまけにハクチョウの群れが飛んでいるのも見れて、チカ釣りも間近に観れたし、練習に出掛けたはずが観光ドライブになってしまった。

 宿に帰って着替えてチューリップの湯。
 サウナで一緒になった人と話をしていると、その方がなんとカニ漁師の方で、なんと奇遇なこと。
 いろいろと仕事がらみのことを聞いてみました。所変われば・・・というけど、広島とかなり事情が違いますね〜。
 風呂から出て、職場用のお土産買って大会の受け付けして、コンビニでおやつ買って、テレビでサンフレッチェ観戦。
 そうこうするうちに留萌のWファミリー夫妻と千歳のY夫妻が相次いで到着。 話がはずんで富山の薬売りさんの板を千歳のYさんがワキシングすることになり、その見学に少しテレビの前を離れた隙にサンフレッチェが失点してしまい負けてしまった。川崎フロンターレのアホンターレ!

 ここで重大な事実が発覚!都ホテルのおばちゃんは諸事情で息子さんのところへ行ったらしく、今回の滞在中には戻って来ないらしい。広島から買ってきたお土産の消費期限が3月3日とあまり長くないので言付けてもおばちゃんが戻ってきた頃には賞味期限切れでは申し訳ない。結局、宿に泊まっている方々(全員分はありませんでしたが)に召し上がっていただくことにしました。
 晩飯はカレー食べ放題。 翌日は3時朝食4時半出発なので早めに就寝

2月28日大会当日
 朝2時過ぎに起きて3時に朝飯食べて5時前のバスでスタート地点へ移動。
 昨晩から冷たい硬い雪がしんしんと降り、ワックス大外し。っというか、雪温自体は平地まで降りれば何とかなりそうだが、滑走面に突き刺さってくる雪の結晶の硬さがなんともやっかいだ。
 スタート地点で前から6行目を陣取ったものの、いざスタートしてみると抜かれっぱなし。下りでも抜かれっぱなし、平地まで降りてもなかなかペースが上がらず抜かれっぱなし。上り坂も板が滑らないのでざくざくと雪を踏んで上る感じ。

 結局 白滝の給食所まで一時間もかかってしまった。
 その後も渋い滑りが続き、 丸瀬布でワックスサービスを受けたものの、たいして改善効果は感じられなかった。
 正午のサイレンを聞いたのは結局瀬戸瀬に入る前。例年に比べてかなり遅れていることがわかる。それでも 瀬戸瀬を出る頃には少し暖かい柔らかい雪が降り始め、ようやく板が滑るようになった。
 しかし時既に遅し。午前中に体力使い果たして体力残ってません。

 遠軽で再びワックスサービスを受け、この後は前にも後ろにも殆ど選手が見えない孤独との戦い。例年なら遠軽を過ぎると海から強い向かい風が吹いてかなりきついのだが。今年は幸いにもこの風が吹かず、なんとか上湧別の関門までがんばり、ここから先は惰性で滑走(歩?)。

 途中、かがり火( ランタン)の準備が始まっており、最後の給食所を過ぎたあたりで一つだけ灯火が観れた。その先でランタンの準備をしているスタッフがいたのでそこでランタンの灯が点ったところで写真をお願いしようと思って立ち止まって話しかけたところ、その人はランタンセット係で火をつけるライター係は別にやってくるとのこと。その前の灯火まで戻る元気もなかったので、あきらめて通過。そのまま惰性でゴール。

 今回なんとか9時間は切れたものの、 平成元年から毎年休みなく参加してきて、ここまで疲れた大会は初めて。両膝関節とと右尻の筋肉ボロボロです。
 以外と負担がかからなかったのが、肩と腕と腹筋。新しいグローブでストックがしっかりと握れていなかったのと、腹筋が衰えて上半身が上手く使えてなかったんだと思う。上半身の動きの改善はここ数年痛感してるんだけどなかなか思うように改善できませんね。
 それと、ワキシングに関してはこれまで雪温を意識してきたけど、雪の硬さも踏まえてチューニングを考えた方が良さそう。中間的なコンディションになったらリラーで凌ぐという感じかな?
 若い頃は力で何とかできていたことが年取ってくると何ともできなくなる、だから今後はこれまで以上に板のチューニングが重要になってきます。

 とりあえず宿のメンバーは全員完走。特に初参加の留萌のKさんはこの悪いコンディションの中、最後まで諦めず頑張って完走。サポートのWファミリー奥様もお疲れさまでした。

 夕食は毎度の大反省会(爆)。どんなに反省しても毎回状況が変わるし、年々と老いていきますのでなかなか次回に繋がらないよね。
 この日は、さすがに皆疲れたようで、あまり遅くまで騒がず早めに就寝

2月29日
 夜中に激しく咳き込んで周りに迷惑かけてしまった。
 少し風邪気味だったこともあるが、レース前半で冷たい空気を吸いすぎたのもあるのだろう。
 早めに起きて部屋を暖めて送り返す荷物の整理。 天気予報では、今夜から大荒れになるとの予報。 新しい雪がどんどん降りつもりつつある。昨日がこの天気だと良く滑っただろうね。

 Wファミリーさんのご厚意で遠軽まで送ってもらい、バスまで時間があるので街中ぶらぶら。この大会に初めて参加した際に、帰路の電車待ちの帰路に立ち寄った喫茶店に行ってみたが店がなくなってました。
 高速バスは朝一の便は通常運航したようだが、午後一便はどうなるかわからないとのこと。「白い25時間」が頭をよぎる。とりあえずJRは動いているようなので、ギリギリまで待って、バスが運休になったら速攻で夕方のオホーツクの切符を買うしかない。しかしそれもばくちだね。
 とりあえず駅に行って偵察。売店が無くなってました。駅前の土産物店が無くなり、駅の売店も無くなり、観光客が激減してるんだろうね。 バスターミナル待合室の自販機で缶コーヒー買って宿で戴いたお菓子を食べながらひたすら待つ。スキーを持った人が待合室に入ってきたので話しかけてみると、やはり湧別大会の参加者でした。やはり板が滑らなかったとのこと。

 あまりに暇なので近くのスーパーに行って、ミネラルウォーターとお茶を買い、スーパー2階の本屋で立読み。 正午現在まだバス運休のアナウンスはない。ターミナルのお嬢さんの話では、発車しても戻って来る可能性もあるとのこと。 ターミナルでテレビ視ながら発車時刻を待ち、ようやくバスの発車時刻となった。

 帰路のバス旅は、 上川から旭川辺りまでは、穏やかな天気だったが、深川では猛吹雪。高速道路が通行止めのためバスは滝川まで一般道を走行となった。江別界隈の通行止めは解消されたらしい。
 それにしても深川の猛吹雪は凄まじい。雪というより氷の粒がバスの窓ガラスにビシバシとぶち当たってくる。視界も悪いし、吹き溜まりにタイヤとられて動けなくなった車が何台も左車線を塞ぎ、大渋滞している。何時になったら札幌に到着できることやら?。
 JRのサイトで特急の運行状況を調べてみると、なんと15時台のスーパーカムイが全て運休。オホーツクはまだ運休決まってないみたいだが、バスで正解だったみたいです。
 そうこうするうちにバスは道道47号から国道275号へ。その頃には吹雪はだいぶ収まってきた。 20kmほどの道のりを一時間かけて迂回し滝川から高速道路に戻った。 その後は順調に走行。高速道路を降りて市街地で少し渋滞し、トイレに行きたかったこともあり駅ターミナルまでは行かず、大通りに近い時計台バス停で降車して地下街へ降りた。
 夕食は無しにしてコンビニでビールとツマミを買ってホテルにチェックイン。女子サッカーのキックオフに間に合いました。

3月1日 最終日
 早めに起きて、気象情報収集。 新千歳空港発広島行きは「遅延の可能性」ということで欠航にはなっていないが今後どう変化するかわからない。
 家からの連絡によると広島市内も雪が積もったらしく、どちらかというと雪に弱い広島空港に着陸できるかどうかが心配。 スマホのバッテリーも満充電しておいた方が良さそうなのでしばらくホテルの部屋のコンセントでスマホ充電。

 ホテルをチェックアウトして駅へ移動。プロントでを食べ、QB ハウスで散髪。
 っで、QB ハウスの発券機に1100円入れたらオツリが200円出てきた。
 釣銭箱の10円玉入れるところに100円玉入れちゃったんだろうな。スタッフに教えたらあわてて入れ直してた。たぶん何人かは黙って搾取した後だろうけど、朝の早い時間帯にわかってよかったね。

 散髪が終わって快速エアポートで南千歳へ移動しレラへ。
 雪は降ってないが風が台風並みに強い。蝦千でえびらーめんを食べてさっさと新千歳空港へ移動。

 新千歳空港は昨日からの混乱がまだ続いており、出発フロアは大混雑。
 飛行機の時間まで三時間近くある。土産物みても目新しいものないし、あまり試食して回ると血糖値上がりそうなので我慢して、おまけにあちこちから心配していただいてるようで、頻繁に電話やメールが入ってくる。結局スーパーラウンジで過ごしながら対応。(こういったケースでは、ついつい本人の携帯端末に連絡してしまいがちですが、このような危機管理的事案の際には、緊急な連絡を除いて安易な連絡は控えたいものです。帰れそうかどうか程度のことなら、わしに聞くより空港ホームページで運航状況見てください(笑)。)

 飛行機は定刻どおりにデッキを出発。
 強風の影響で離陸が少々遅れたものの、上空では特に乱気流とかもなく快適な空旅。20分遅れで広島空港に到着。
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エピローグ
 今回の旅はいろいろと初めての事が体験できた。
 初めての都市間高速バス。宿のオーナーさんが変わって初対面。初めてオオワシの写真が撮れた。初めて都ホテルのおばちゃんが留守だった。初めて篝火(ランタンだったけど)を見た。初めて本物の地吹雪に襲われた。初めてニッセンに寄らなかった。
 平成元年から毎年北海道を訪れて同じことを繰り返しているとはいえ、まだまだ知らないことが沢山あります。
 毎年行ってよく飽きないねとか言われるけど、通えば通うほどに新しい発見がある。飽きるわけないよね。
 飽きちゃう人って、結局のところわかってるつもりちゃんに過ぎないんだよ〜。

 毎年のことではあるが家へ帰るとパイン君がものすごい勢いで何度も何度もフライングボディアタックを繰り出してきました。
 すまん。今年もパインへのお土産買ってくるの忘れちゃったよ。

 帰宅して夕食食べて風呂入ってゆっくりしていると留萌のWファミリーさんから連絡が入った。
 さすが、道内の方は雪害の際の連絡するタイミングってのを分かってらっしゃる。
 雪への強さ弱さって、こういったところにも出てくるんだね。

 

 

 

20160306:up
 
 
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