6年ぶりに85km復活!
 
 思い起こせば6年前、ソルト系リングの祟りによって左手親指の付け根をひどく痛めてしまい、湧別原野オホーツク100kmクロスカントリースキー大会もその翌年から中止が2年続き、そして50kmでの開催が2年、昨年が70kmと少し物足りない大会となっていた。
 そして今年、念願かなって6年ぶりに85kmでの開催となったのだが、なんとまあ大会の一週間前に6年前と同じ怪我を負ってしまった。
 いったい何時になるとこの呪いから逃れることが出来るのだろうか?
 
木曜日
 飛行機の窓の外ははるか彼方まで一面の雲。ひたすら寝て過ごした。
 千歳空港に到着して、出発フロアへ上がってみるとショッピングワールドができ、かなり雰囲気が変わっている。とりあえず暫くウロウロして探索。
 その後は何時ものようにレラへ移動。
 時計バンドの交換を頼もうとGショックの店へ行ってみたのだが、バンド交換は工場送りになるとのこと。ショック!
 レラの中を散歩しているとベチャベチャの湿った雪が降り出したので退散して南千歳駅から快速に乗って札幌へ移動。
 札幌に着いてからはこれまた何時ものおきまりのコースで、まずはサンコスモスで札幌〜遠軽の切符を買って緑の窓口で指定席を確保。ニッセンスポーツは定休日なので札幌スポーツ館へ行ってみたが、特に得る物無し。
 外は雪がどんどんひどくなってきたので地下へ逃げてオーロラタウンのマックでブロードウェイバーガーを食べて、コンビニで夜食買ってホテルへチェックイン。
 オーロラタウンの北で止まっていた地下道がなんとなく駅地下まで延びてる感じ。
明日の朝確かめてみよう。
 それにしても部屋が上の方の階なので水圧が低く風呂のお湯がなかなか溜まらない。
 
金曜日
 早めにホテルをチェックアウト。昨日からの雪で外は一面の銀世界となっていた。
 昨日気になった地下道を散策に行くと、案の定 駅地下まで繋がってました。これまで、駅からオーロラタウンの地下街へ行くには一度地上へ出ないといけなかっのが一歩も地上へ出ることなく行けるようになったんですね。
 それにしても早くチェックアウトし過ぎた。本屋も開店前で時間つぶせるのがコンビニとかマックとかロッテリアとかモスとかドトールとかしかない。とりあえず駅地下のなかうで朝食食べてそれでも暇なので駅からオーロラタウンまで地下道3往復しました。
 そろそろ特急オホーツク3号の発車時刻が近づいてきたところでロッテリアでからあげっと買ってオホーツク3号へ乗り込み、からあげっとを食べた後はひたすら寝て過ごした。
 遠軽に到着して駅から出ると、よく滑りそうないい雪がふんわり積もっていい感じ。
 遠軽協会〜ウメダスポーツ〜生協スーパー〜ツルハドラッグとハシゴして、ついでに開盛まで歩こうとしたが学田バス停でちょうどバスが来たのでそこでバスに乗って中湧へ移動し、毎度のホテル(爆)へチェックイン。
 ホテルに着くと、丁度娘さんが手伝いにやってきたところだった。
 娘さんが手土産に持ってきたロールケーキ ウマ〜!。帰りに買って帰ろう。
 晩飯は毎度のごとく超ボリューム。
 もう食べれまTen。
 苦しい腹を抱えながらキリンチャレンジカップとヤッターマン視て視て就寝。
 サンフレッチェに縁のある選手が活躍すると嬉しいですね。
 
土曜日
 パリッと冷えて-20℃。最高気温も-8℃までしか上がらない予想。
 少しゆっくりめに練習にいくことにした。っとその前に、親指にしっかりとテーピングしとかないとね。
 天気は快晴、朝9時過ぎで気温雪温ともに-10℃高温板も低温板もどちらも滑りは渋くキックのたびにキュッキュッと音が鳴る。初速はL6の低温板の方がいいが抜けはR0.5淺の高温板の方がいい。全体的に高温板の方が滑ってる感じ。
 緩やかな下り坂で滑走テストをするとやはり高温板の方がよく伸びる。そこで低温板のエッジ付近にリラーで軽く縦溝を入れてみたところ高温板ほどではないが明らかに伸びが良くなった。太陽光のおかげで雪面が融けやすくなって高温板が良く滑るのだろうから、曇り予報の日曜日は低温板にリラーで溝切りが正解だろうと予想をたててホテルへ帰った。
 外は昼過ぎてもまだ-8℃。
 着替えて一休みしてチューリップの湯の食堂でよくばり太めん塩うどんというのを食べた。
 一見釜揚げうどんが深皿に盛られたようにも見えるが、透明に見える汁はちゃんと塩味の効いたダシ汁。かき揚げと温玉とズワイ脚が付いて750円。
 食事の後は風呂に入って温まる。
 露天風呂へ出るとどこか見覚えのある人が…上湧別のUさんでした。Uさんは私がこのイベントへ来初めた頃に知り合った人で、その後も毎度のように白滝のホテルで顔を合わせていたのだが、ここ暫くは会う機会が無かった。
 しばし歓談、風呂から出てまた歓談(ジュースおごっていたたきました)。
 受付で自分のゼッケンとIさんのゼッケンもらってホテルに帰ろうとしたら受付に神奈川のNさん到着。ホテルに帰ってすぐにNファミリーさん到着。ラウンジ(爆)で話してたら鳥取のFさん到着。そうこうしてるまにS夫妻やYさんとかお馴染みのメンバーが次々と到着。結局そのまま夕食タイムになり昼寝しそこねた。夕食は昨夜よりもさらにボリュームアップ。わしは昨日の夕食で慣らしが済んでいたのでなんとか完食できたが他の皆様はきつかったみたい。
 翌朝は3時起きなので早めに就寝。
 
日曜日 大会本番
 朝3時に起床し、朝食を軽く済ませて外の気温を計ると-17℃。スタート地点の気温はもっと低くなっていることだろう。前日の天気予報の予想最低気温 よりも5℃も低い。ストラクチャーもワックスも完全に外しましたな。
 レーシングスーツに着替えて5時のバスでスタート地点へ。
 もうムチャクチャ寒くて雪もムチャクチャ硬い。まるで塩の結晶のよう。
 スタート地点に板をおいて荷物を輸送トラックに預け、用を済ませて更衣室でスタート時刻を待つ。函館のHさんも来た。だいたい同じベースで走る顔なじみのオジサン達の語らいの場・・・爆。
 更衣室が暖かくて居心地が良いためなかなか外へ出られない。
 スタート5分前になってやっとスタート地点へ。
 板を履いたところでn-farmさんが声をかけてくれて写真を撮ってくれた。
 そしていよいよ7時半スタート・・・っていつスタートの合図があったのかわからないまま、周りにつられて走り始めた。
 案の定板は滑らない。途中でFさんに抜かれる。白滝に降りても滑らない。なんとかFさんの背中を追いかけて走るが10km過ぎたあたりでついて行けなくなった。
 旧白滝関門を過ぎるくらいまできてようやく滑りが良くなってきたのだがすでに体力の大半を使い果たしていた。なんといっても腹が減ってきたのが誤算。
 以前は大会前日にはスタート地点に近い白滝村に泊まっていたため朝食の時刻がもっと遅かった。しかし今回は最も遠いゴール地点に前泊をとったため朝食の時刻が以前よりも1時間半も早いというのを見過ごしていた。朝食をもっとしっかりと食べておくべきでした。
 結局何時もなら快調に飛ばして走る丸瀬布〜遠軽間も思うようにスピードに乗れず、WファミリーさんやHさんと前後しながら走って遠軽に着いたのは予定よりも1時間以上遅れて午後1時過ぎ。
 遠軽でワックスサービスを受けて上湧別のゴルフ場関門に着いたのは、何時もならすでにゴールしている時刻。
 実のところ板の滑り云々で丸瀬布の時点でかなり遅れたこともあるが、腹が減ってしまったことで食い道楽スキーになってしまったのが遅れの半分を占めていたと思う。丸瀬布で素麺2杯おかゆ2杯バナナ3切れとオレンジ2切れ、瀬戸瀬で豚汁2杯おかゆ2杯大福3個アンパン2個、遠軽は少しセーブしてうどん1杯おしるこ1杯バナナ1切れスナック菓子少々。その後も給食所のたびにバナナとチョコレートをむさぼって走った。
 結局ゴールしたのは夕方4時過ぎでタイムアウトまで1時間切ってたよ。危ない危ない。
 ゴールしたらソバとしるこ食べてジュース飲んで、いったい何kg太ったことやら。
 この後ホテルの夕食がまた超ボリュームなんよねー。
 
 スタートで預けた荷物を受け取るために、スキーとストック持ってTOMへ向かって歩いているとスタッフ腕章を付けた小学生が
「ストックお持ちしましょうか?」
と声をかけてくれた。
 ありがとねー。でもおじさん今日は杖ないと歩けないんだよー。爆
 荷物受け取りの時も小学生が私のゼッケンを見てすぐに荷物を持って来てくれた。
 この子達のうち何人が地元に残るねかはわかりませんが、将来この大会の運営に携わって欲しいものですね。
 
 夕食は予想どおりの超ボリューム。
 今日の雪はどうだったこうだったと皆でわいわいと話をしながら食は進んだが、ズワイカニを食べ残してしまいました。(レース中に食い過ぎた・・・)
 腹がいっぱいになると一気に睡魔が襲ってきて21時過ぎには就寝。
 
月曜日
 朝食を食べて荷造りして一足先に帰るWファミリーさんと挨拶して食堂でゆっくりしてると、Nさんが二階から降りてきた。それまで気配を感じなかったのでもう出発したものだと思ってました。
 何時ものバスで遠軽へ移動。厳望岩も今日はなんとなく申し訳なさそうに姿を隠している。
 オホーツク4号に乗り込んで札幌まで寝て過ごした。
 札幌に着いて遅い昼飯を食べてテムズとニッセンスポーツをハシゴして夜食を買ってホテルへチェックイン。今夜は4階なので風呂の湯も早く溜まった。
 
火曜日
 朝ゆっくりと起床しチェックアウトして駅地下で朝食。毎度のことじゃが最終日の朝はいつも時間を持て余す。本屋で時間つぶして床屋が開くのを待って散髪。お土産買って快速エアポートでレラへ。おおくらやまでラーメン食べてヒュンメルの店でサルシュー試着。サイズ確認だけさせて貰って何も買わずに無料シャトルバスで新千歳空港へ。
 
 新千歳空港のショッピングセンターで、金曜日に中湧のホテルで出してくれたロールケーキを探し、それらしいのを発見(似てるけどちょっと違うみたい)。ケーキが1050円で豪華保冷バッグが420円也…汗。こんな豪華な保冷バッグ要らないし保冷バッグ無しでもギリギリ大丈夫そうなんじゃが、飛行機が遅れたりした時の保険料と思って購入です。保冷バッグくらいダイソーで買っておけば良かった。
 財布の中がそろそろ寒くなってきたので少し早いが搭乗口へ移動。
 ここでふと気づいた。
 ロールケーキ買うの搭乗手続きギリギリにすれば良かった。。。中身が寒くなった財布入れても冷えんじゃろうね。
 来年は保冷バッグ持参しよう。(毎年こう思いながら持参したことないけど・・・爆)。
 飛行機の客室は暖房効き過ぎでムチャクチャ暑い。広島へ着いて暑い思いをしないように予め客室で暑さに慣れてもらおうという配慮か?お土産のロールケーキのクリームが溶けたらどうしてくれるんじゃい。
 広島空港に着いて飛行機から出たら快適な涼しさでした。
 バスを待つ間にフリースを一枚脱いでバッグに押し込んでバスの時間を確認すると白市駅行きまであと30分も待たなければならない。ロールケーキが溶けてはいけないので少し高くつくがバスセンター行きに乗ることした。このロールケーキ守るコストは尋常ではない。地方発送してもらうべきだったか?(笑)まあ1時間以上早く家に帰れるのでわしの高い人件費を考えると妥当な判断だろう。
 
 今回の大会は私が知る限り最も厳しい大会でした。
 気温の低さについてはこれまでの経験を生かしてアンダーウェアを二枚重ねにしたことでそんなに寒くは感じなかったのですが、問題は手袋。乾いていれば問題ないのだが少しでも濡れるともう耐えられないくらい冷やされる。手袋の予備を持って走る必要性を感じました。加えて雪温がここまで低くなるとは思いませんでした。私と同じようなペースで走っている選手はみな口を揃えて「板が滑らない。渋い。」。でもこんな雪でもトップレーサーはそこそこのスピードを出して走っています。ワックスだストラクチャーだという前にしっかりとした体作りをすることも忘れてはなりませんね。
 白滝で既に向かい風というのもこれまでにない展開でした。
 
 454人出走して完走が308人というのは、これまで高い完走率を誇ってきた当大会においては異常に低い完走率です。ただしこの完走率の低さは気温や風向きの問題ではなく、関門閉鎖時刻の設定が良くなかったことに起因しているのだと思います。運営側が今後この大会をどのように育てようとしているのか、先が見えなくなりました。このままでは参加者は減る一方で、どんどんと運営も厳しくなるのではないでしょうか?
 千人以上が同時スタートし、その殆どが完走できていた頃の賑やかさを取り戻してほしいものです。
 
 
20120229:up
 
 
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