第3世代A-mateで一部にパリティ無しのSIMMを使用可能にする

A3maxmem Version 1.00 Copyright(C) 2026 まりも(DOSsoft)

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【何をするものか】

  A-mate全機種ではメモリにパリティbitを必要とします。パリティbitのないSIMMを2番目(SLOT#1)に挿すと、黄色のPARITY ERROR表示でそれ以上メモリのチェックとカウントが行われません。しかしこれを逆手に取ると、メモリをフル増設していてもメモリチェックの時間を短縮できそうです。このソフトウェアは、IPLwareの段階でメモリを全容量認識させることで、チェック時間の短縮と、パリティbit無しのSIMMを使用可能とします。

 動作対象はPC-9821Ap3,As3です。

【使い方】

 ■SIMMの設定

 メモリスロット4個のうちCバスかごに近い側をSLOT#0、フロント側をSLOT#3として説明します。まずSLOT#0には16または32MBのパリティつきSIMMを装着してください。2,4,8MBのSIMMも使えますが、せっかく最大量増設しようというわけですから、16,32MBをお薦めします。すなわち次のようにします。

SLOT#0 16MBまたは32MBパリティあり
SLOT#1 32MBパリティ無し
SLOT#2 32MBパリティ有無問わず
SLOT#3 32MBパリティ有無問わず

 SLOT#1には必ずパリティbitの無い32MBのSIMMを装着してください。SLOT#2,#3はパリティの有無はどちらでもよいですが、必ず32MBのSIMMを装着してください。これ以外の組合せでは本ソフトウェアは機能しません。ただしSLOT#3のみ空にするのは許容されています。

■組み込み

 IPLwareですので、IPLware.exeまたはOSFDIPLware.exeも用意し、本ソフトウェアA3maxmem.bin を組み込んでください。

■動作

 黄色のPARITY ERROR表示でbeepが鳴って起動は継続されます。IPLwareの実行で本ソフトウェアが動作します。DOSのHIMEM.SYSを組み込めば、メモリの容量がSLOT#0のSIMMの容量+96MBとなっていることが判ると思います。

【注意点】

 動作確認はAp3,As3でしか行われていないため、Ap2,As2で動作するか不明です。初代A-amteおよびAn,Afでは動作しません。

 SLOT#0 のメモリ容量は基本的に16MB以上としてください。それ未満の場合、HIMEM.SYSの厳重チェックやEMM386実行時に赤文字でPARITY ERRORが出ることがあります。

 ハイレゾモードでは、パリティ無しのSIMMを混ぜると、黄色のPARITY ERROR表示のあとbeep音が鳴りっぱなしとなるようです。このため本ソフトウェアではBeep音をオフにするようにしています。しかしそこまでの間は鳴りっぱなしです。ハイレゾではHIMEM.SYSのTESTMEM:ONによる厳重チェックを行うとなぜか赤PARITY ERROR表示でハングアップしてしまうようです。したがってTESTMEM:OFF で使用してください。普通にはメモリの読み書きは可能です。

【技術的解説】

 i486機のNECチップセットのメモリコントローラはI/O 530h,531hによってメモリ割り付けを行うようになっています。有名なUndocumented 9821/9801で解析されているとおりの仕様のようです。本プログラムはこの情報に従ってSIMMを設定し、システムのパリティチェックとマスク不可割込(NMI)を禁止し、メモリにデータを書き込んで初期化します。

 起動中に黄色PARITY ERRORでエラーとなった場合でも、残りのSIMMの設定は済んでいるようなので、本プログラムでもそれを踏襲し、合計メモリ搭載量の情報を正しく設定してからIPLwareのローダに戻ります。

 ただしITFではこれ以上のことを行っているようです。例えばメモリチェックした容量を外字メモリに書き込んで使っているようなフシがあります。これがメモリチェックが途中で終わっている場合と完了した場合で一致しないという可能性があります。

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【5.改版履歴】

日付    版  内容

2026-04-04 0.98 新規

2026-04-05 1.00 システム共通域0401hの設定の誤りを修正、ハイレゾモード動作可とした

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