EXIDE for the 2nd Generation IDE BIOS (except A-mate)
EXIDE2Gn バージョン5.12
(CバスROMボード用のROMイメージ)
Copyright (C) 2025 まりも
※バージョン5.00とそれ以前のものはまともに動作しませんので、早急に本バージョンと置き換えてください。
本来98のオンボードIDEにまったく対応していないSSD、CF、SD変換ドライブなどを使えるようにするROMアプリケーションです。IDE BIOS 第2世代とされる機種の一部(*)が対象です。その他の機種には対応しません。ノート機の110ピン接続でのCバスROMボードは全くテストされておらず、どの機種が第2世代かも作者は知りません。
(*)対象機種
FELLOW PC-9801BX2,BS2,BA2
Mate PC-9821Be,Bs,Bp (Ap2,As2,Afには対応しません)
Multi PC-9821Ce2,Cs2
ファイルはROMイメージデータで、次の通りです。
ワード幅のデータは、1個だけのROMが載っているボード用です。バイト幅のデータは、2個のROMが載っているROMボード用です。いずれかのデータをROMに焼いて「しかるべきROMボード」に載せて使います。SCSIボードの流用については過去のEXIDE**の説明書を参照して下さい。ただしそのSCSIボードに適合したROM物理アドレス出現域に書き込まないと、98側にROMイメージが現れてきません。物理0番地から書き込んでも現れないSCSIボードは非常に多いです。16KB単位で場所を変えればどこかに現れるはずです。
参考
SSDを漫然と使ってはいけない(文書)
NICを流用したROM焼きツールとその方法 rt8139xx
ROMエミュレータPC34D0
CHSパラメータが変わる場合のOSの入れかた(文書)
IDE拡張かSCSI互換か、CF,SSD向けかHDD向けか、の2×2=4通りの「パラメータモード」があります。IDE拡張モードでは4351MiB以下は従来どおり BIOSヘッド数 8,セクタ数17、それ以上最大32255MiBまでは IDEデバイスのヘッド数,セクタ数(通常16,63)となります。いっぽうSCSI互換モードでは 8191MiB以下 BIOSヘッド数 8,セクタ数32、それ以上最大32255MiBまで BIOSヘッド数 8,セクタ数128 となります。
この2通りのモードに対し、デバイスのヘッド数、セクタ数をBIOSと一致させるか一致させないかの2通りがあります。デバイスとBIOSを一致させると、「CFリセット」の問題を回避できたり、「98で使えないSSD」が使用可能となるメリットが生まれます。反面、WIndows95,98のネイティブドライバが動作しないというデメリットがあります(EPSON製ドライバを使うという回避策があるほか、MS-DOS互換モードドライブとしては動作する)。
すなわちまとめると以下の4つのモードです。それに加えて、IDE BIOSを変更せずに起動阻害要因だけを取り除く DIV0ROMのモード6があります。EXIDEとしての動作はキャンセルされ、DIV0ROM機能のみが働きます。
デフォルトはモード1となっています。モードは変更可能です。このプログラムの起動時(メモリチェック完了直後ころ)、GRPHキーを押していると、次の図のように F・1〜F・6のキーでモードを指定するようにメッセージが現れます。ファンクションキーの番号がモードの番号と対応します。
パラメータモードは「メモリスイッチ」の未使用箇所に記憶されますので、次回起動時に押す必要はありません。モード6でも記憶されます。ただしバックアップ電池切れのときやメモリスイッチを保持しない設定のときは、デフォルトのモード1に戻されます。
表示を保持したいときはSHIFTキーを押し続けていてください。その間はプログラムは進行しません。なおESCを押すと、その起動のときだけ動作をキャンセルできます。モードとキー操作はこれまでのバージョンやこれまでの他のEXIDE**とは大きく異なるのでご注意ください。
最大容量について下記の制約があります。ただしSSDのかなり多くの製品では、98IDEのCHS方式でのアクセス可能な上限が16ヘッド63セクタ時に8063MiBとされており、それが優先されます。下記の上限はそうでない場合(HDDや多くのCF)での上限です。
これらの上限を超えたドライブを接続してもハングアップはせず、打ち止めとなります(以下も参照のこと)。
これまでのバージョン(〜5.00)は543MiB以上のディスクドライブでは全く正常に動作しませんので絶対に使わないでください。ディスク内のデータがおかしくなる危険性があります。
98で「本来使用できないSSD」やCFをWindows95,98で使う場合は 8GB(8063MiB以下)のものを推奨します。既に述べたように、4.3GB以下ではネイティブドライバ動作とCFリセット回避が両立できません。
上記の上限を超えたディスクドライブが接続されていると、「DIV0ROM機能」が働きます。マゼンタ色で「容量上限を超えるドライブ」があるというメッセージが現れて、短いbeep音が出ます。基本的にはこの容量を超えないように容量を制限して使って下さい。容量制限ツールの 「ICCFIX」 にはこれらの設定値が用意されています。
上限を超えてたまま使用している場合、WindowsNTやWindows2000のディスク管理では本当の容量までの間に未使用領域が現れます。しかし絶対にそこを確保してはいけません。パーティションテーブルが破壊されます。なので容量を制限しておいたほうが無難です。
非常に古い時代のHDDとの従来互換性は悪くなっています。本プログラムを適用すると、20,40,80,120MBのディスクディライブも「シリンダ数可変」という扱いになり、500MiB以上のドライブが単に小さい容量になっただけのものと見なされます。通常の使い方ではたぶん問題は起こりませんが、最終シリンダ番号が変わることで、本プログラムを適用していないときに、最後尾に読み出せない部分が発生するかもしれません。また極度にIDE BIOSに依存したツール類が正常に動作しなくなります。
セクタ長256バイトの設定はモード1においては一応使用可能ですが、同様に最大シリンダ番号が従来から少し変化する場合があります。他のパラメータモードでは完全に互換性がなくなります。
本プログラムは容量を拡張するものであり、4351MB以上のディスクドライブを使うのが基本です。Windows95,98のネイティブのデバイスドライバが使えるという点で、8GBクラスのディスクドライブ(CF,SD-IDE変換, SSD)を常用することをお奨めします。4.3GB以下では、既に述べたように、モード1のときにドライバが動作しません。
本プログラムが動作して起動したあとに、リウ様作の「IDE-BIOS-LBA-patch」が使用できます。CFや本来動作しないSSDで容量を制限せずに使いたいならば、このソフトウェア(およびパッチを当てた各Windowsドライバ)は必要です。
本プログラムに直接関係ありませんが、プライマリとセカンダリにSATA-IDE変換器(または内部で変換しているIDEデバイス)で、2台のデバイス(ATAPIも含む)を接続すると、一部の98では正常に動作しないというハードウェア上の問題が最近わかってきています。第2世代B2-FELLOWやB-MATEはこれに該当します。2台接続したらおかしくなったという場合はこのことを思い起こして下さい。この問題は本プログラムを使わなくても発生し得ます。
2024年12月に公開したIPLwareアプリケーションの 'FIXIDECF' は、EXIDE2Gn を導入しているのであれば、使用する必要がありません。EXIDE2Gn V5.12はFIXIDECFの上位互換(4.3GB以下は完全互換)です。
ソースプログラム(一部)はこちらにあります。
このソフトウェアは、フリーソフトウェアです。コピーすることは自由です。使用するためには下記のことに十分留意して下さい。
不特定多数がダウンロードできる場所への転載は禁止とします。それに相当する、このプログラムを入れたROMおよびROMボードの頒布、販売も禁止とします。廃棄する際も同様ですが、使えない形で廃棄してください。
プログラムは、ある程度のテストを経て公開していますが、動作が完璧に行なわれるということを、作者は保証するものではありません。
2025-2-20 まりも (DOSsoft) 連絡先メールアドレスはホームページ上で