■4K 360°アクションカメラ「PIXPRO SP360 4K」について

 三代目ビデオの購入 '17/6  御蔵島で進水式 '17/6  座間味島でダイビング '17/12

三代目ビデオの購入  ('17/6)

パッケージ(左) PIXPRO SP360 4K
(右) 防水ケース WPH02 &
 変換マウント MTTPBK01

'11/4、二代目ビデオ CANON「iVIS HF M41」を使い始めて早6年、そろそろ新しいものをと言う気持ちがあるも、最近は純正ハウジングが殆どなくなってしまい、なかなか手が出し難くなってしまっているのが実情。

GoProの様なアクションカムも、ドルフィンスイムには身軽で良さそうだが、スクーバダイビングには物足りない感じ。 3D動画もVRコンテンツやVRゴーグルの普及でようやく陽の目を見るかと思いきや、、、やはりまだまだの世界。

そこで気になるのが、全方位を撮影できる「全方位カメラ」。 レンズが1つで片面180度撮れる「半天球」タイプ、2つで両面360度撮れる「全天球」タイプがあるが、自分が写り込んでしまうのは不要、データ量も考えると「半天球」タイプで十分。

Nikonの全天球「KeyMission 360」('16/10発売)はサンプル動画を見ると、、、残念ながら、2つのレンズの水中画像の継ぎ目処理や、そもそもの画質に問題ある感じ。 「RICOH THETA」はハウジングなし(後日'17/11にTW-1発売)。 GoPro「Fusion」はまだまだ先の発売('18/4予定)。

品 目型 式税込価格
アクションカメラKodak PIXPRO SP360 4K\49,140
防水ケースKodak WPH02\9,720
変換マウントKodak MTTPBK01\2,700
microSDカード上海問屋 128GB(class10)\5,668

Kodakは全天球撮影の新製品「4KVR360」'17/5/26発売を控え、基本性能はほぼ同じ前機種の半天球「PIXPRO SP360 4K」('15/11発売)の価格がガクッとダウン。 4KVR360発売記念「スペアバッテリープレゼントキャンペーン」(5/26〜8/31購入迄)についフラフラと誘われてしまい (^^;;、'17/6「ヨドバシ.com」にて購入、併せてmicroSDカードを「上海問屋」で購入する。

「PIXPRO SP360 4K」は、1/2.3 BSI COMS で F2.8、有効1240万画素、Max撮影画素2880×2880(8M/30fps)、固定焦点で撮影距離50cm〜、電子式手振れ補正、ISO感度100〜800自動、水中モードあり、Wi-Fi通信、NFC通信、USB2.0、HDMI(TypeD)、microSDで128GBまで、電池寿命は静止画160ショット、動画55分、耐落下2m、防塵6級、設定情報用のモノクロ液晶モニター1型(画像表示はなし)、外形48×50×52.5mm、本体重量102g。

防水ケース「WPH02」は水深60m対応、カメラがピッタリ収まるので乾燥剤を入れる隙間はなし、付属グリスなし、手入れ方法の記載もなくちょっと不親切。 体やバーや平面など、ハウジングを何か他の物に取り付けるためには、各種マウントが必要で、「MTTPBK01」で自撮り棒など、三脚ネジ穴に固定する事が可能。

スマホ用アプリPC用ソフト

カメラの液晶は画像表示されないため、水中では撮影時の画像は見られないが、陸上ではスマホやパソコンにWifi接続して設定・撮影したり、撮った画像の再生が可能。 撮影・再生用の「スマホ用アプリ」、撮影・再生・編集用の「PC用ソフト」を Kodak サポートサイトからダウンロード。

カメラとスマホとのWiFi接続は、初期パスワードを入力すれば、カメラ液晶表示が「WiFi Connected」となりすぐに繋がるも、スマホ用アプリと接続しようとしても繋がらず、カメラ液晶表示が「APP Connected」にならないエラー。

マニュアルには何ら情報なく、ネット検索して悩むこと一晩、、、どうやらIPアドレスの問題がある様子。 結局スマホのWiFi詳細設定で、「ネットワーク設定を変更」から、IP設定「DHCP」を「静的」に変更、IPアドレスを「172.16.0.1」に設定することで、やっと接続完了。

ネット検索で気になっていた発熱問題、特に車載とか熱暴走するという噂、やはりWiFi接続すると火傷しそうな位に発熱。 水中であればWiFi接続はしないし、ハウジング越しに多少は水冷されるかもしれないが、ちょっと心配なレベル。


御蔵島で進水式  ('17/6)

左グリップの先に接続上から見ると
こんな見方もよりワイドに
mk15yt36.jpg
【 You Tube VR動画 】
御蔵島15 (2分59秒)

まず、メインの CANON「iVIS HF M41」にどう接続するかの問題。 INON「Dホルダー」の左グリップ先端に取り付けるしかないが、INONに三脚穴で繋ぐ製品が見当たらず、、、手元に余っていた「アームSボディ」のくり抜きのIの文字の隙間部分に、三脚ネジで無理矢理固定する事に。

ヨドバシで三脚ネジ「エツミメタル止ネジII」(¥677)を購入。 クッションがないと緩みやすくなってしまうので、バネワッシャーが必要。 因みに三脚ネジとは、いわゆる1/4ネジ(小ネジ・細ネジ)、東急ハンズでサイズの適合する「YAHATAステンばね座金M6」(16枚入¥124)を購入。

アーム10mm厚、ワッシャー1mm厚で、計11mm厚。 それに対して三脚ネジのネジ高は14mm、もうちょい長いのがあれば良かったのだが、、、ギリギリ何とか繋がった。

いよいよ御蔵島のドルフィンスイムで進水式。 水中での浮力は、元々「iVIS HF M41」側は中性浮力、余計な物が付いて多少影響出るかと心配だったが、特に問題なし。

水中モードがあるものの、「 ▽(メニュー) → ○(OK) → △(モード)EXIT → △(モード)リターン → △(モード)AUTO WB → ○(OK) → △(モード)水中 → ○(OK) → ▽(モード)リターン → ▽(モード)EXIT → ○(OK) 」と、切り替えには何回もボタンを押さなくてはならず、出入りの激しいドルフィンスイムでは、イチイチ切り替え困難。 因みに「iVIS HF M41」は、ズームレバーを倒しながらONするだけで、水上・水中モードが切り替わるので楽チン。

いつ来るか分からないエントリーのタイミング、直射日光で液晶モニターやLEDランプ表示の見えにくい中、カメラ2台の水上・水中モードを適宜切替え、電源を確実に入り切りするのも大変で、ボート上で自分の膝の上の映像をずっと撮りっぱになっていた事もしばし (T-T)  そもそもVR撮影は、カメラは余り振り回さない方が良く、ドルフィンスイムには不向きとの意見も。。。

「パソコン用ソフト」での編集は、1つの動画ファイルから不要な前後をトリミング(部分削除)、都度トリミングしたコピーファイルを保存、最後にファイル結合させる方式。 しかし、ファイルを結合リストに追加すると、なぜか「サポート外のファイル」エラー、、、メールで問い合せると「保存先パス名に全角文字が含まれている場合はファイル結合が出来ない仕様」との事、パス名を半角英数字にして無事解決。

「SP360 4K」の解像度は、1:1(グローバルモード/半球)の最高画質で、2,880×2,880(30fps) 830万画素、データ量は約9MB/秒 (約540MB/分)、microSD/128GBで約3時間56分。 ちなみに、16:9(フロントモード/長方形)での最高画質が 3,840×2,160(30fps) 830万画素。 いわゆる4K動画 (横×縦の画素数が4,000×2,000前後の規格) となる。

もちろん、フロントモードを長方形で、グローバルモードを展開モード「Global(球形)」で再生する場合は4K動画となるが、視界をグリグリ動かせる「Magic Flat」「Dome」等では、4K動画の一部分を覗き見している状態になり、思った程の解像度は得られない。

なお「iVIS HF M41」は、1,920×1,080(30fps) 207万画素、いわゆるフルHD動画。 データ量は約3MB/秒 (約180MB/分)、内臓32GBで約2時間55分。 動画編集するパソコンは、Windows10、CPU Core i7、メモリ8GB。 フルHDの「iVIS HF M41」の編集はほぼ問題ないが、データ量が3倍になる「SP360 4K」は、さすがに動作がもたつき、ストレスが溜って厳しいものがある。


座間味島でダイビング  ('17/12)

フルセットSP360 4K 取付部品
z32_sp36.jpg
【 You Tube VR動画 】
座間味島32/北浜&安室漁礁
(0分49秒)

ドルフィンスイムでは、水中ライト&フロートを取り付けないため、そのジョイント部分に「SP360 4K」を取り付けられたが、スクーバダイビングでは、フロート&水中ライトも取り付けるため、ジョイント部分を分岐する必要性がある。

クランプを取り付けるコブが2つある「マルチダイレクトベースII WB」(¥4,200)を買おうかと思っていたら、、、ふと昔のデジカメ「Canon Power Shot S30」で使っていた水中ストロボ用「Zアダプター」があったのを思い出す。

探し出して、うまく取り付けられるかどうか試してみると、、、今使っている「マルチダイレクトベースII」の裏側に取り付けられる事が判明、無駄な出費をしなくて済んだ (^^ゞ

いよいよ、スクーバダイビングでの進水式、初日は上下逆さに付けてしまい、晴天下でカメラ裏面の刻印を液晶パネルと見間違え、操作しても何も動かないと勘違いするハプニング (T^T)

また半球ゆえ、自分や「iVIS HF M41」ハウジングが写り込まないよう、前方に付き出す必要があり、狭い場所での撮影では邪魔になったり、「SP360 4K」ハウジングに傷が付いてしまう心配も。

VR動画は、背景が動かないよう固定で撮るか、ドライブレコーダーの様に一定方向に進まないと、見る時に酔ってしまう危険性。 更に超広角ゆえ、普段よりグッと寄りで撮る必要性もある。

半球を使う意味を引き出せるような場面は限られてしまい、果たしてどう使いこなしていくのか、今後の課題である。



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