久我山昔話





     

銀木犀(ぎんもくせい)の実
銀木犀の実を見た事あるかい。久我山東原公園の銀木犀の木には 実が付くんだょ。公園の北端〔人見街道寄〕中央〔将棋盤(しょう ぎばん)なら王将の位置〕に、根から四本に幹が分かれて、すらっ と立っている木なぁんだ。
春になるとアーモンド位の青い実が付くんだ。久我山の踏切際に 60 年以上、植わっていた木が移植されたから、樹齢は、70 年以上 になるのだ。 でも、悲しいかな、保育園の建設で、この銀木犀の木 はなくなってしまったんだ。 〔日本では、雌の木犀は少ないので実 がならない。本田正植物博士談〕(平成22 年11 月 23)

泣きべそ桜
平成元年の頃の事じゃつた。
神田川の辺に気立ての良い娘が住んでいました。ある日、幾日も、 いく日も泣いているので近くの町内会長さんが訳を聞くと、中央 緑地公園の計画で杉並区は毛虫が付いて手間がかかるから桜の木 を、 切り倒すとの、うわさを耳にしたのでした。 桜の木は、切り倒 さないでと、娘にお願いしたのでしょう。娘が泣いたので、桜の木 は切られずに今も春になると、きれいな花をつけて、公園を歩く人 に喜ばれています。
娘が泣いたお陰で生き残った桜は、泣きべそ桜と呼ばれています とさ。(平成21 年1月 1)









25