それから王は柱のわきに立ち、主の前に契約を結び、主に従って歩み、心を尽くし、いのちを尽くして主の命令と証しと掟を守り、この書物に記されているこの契約のことばを実行することを誓った。民もみなこの契約に加わった。(U列王記23:3)
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私たちは時に、「教会が変わってほしい」「この国が立て直されてほしい」といったように、所属する団体や地域、国に対し、変化を望む願いを持つことがあります。けれども、聖書が示す復興はいつも一人の人の心の変化から始まります。ヨシヤ王が、神殿で「律法の書」を発見した後に、大改革を起こしました。民全体に広がる霊的覚醒は、王自身が主に立ち返る決断をしたことから始まったのです。 | |
1、 私から始まる復興(1〜3節) | |
ヨシヤは全住民を集め、自ら律法の言葉を読み聞かせました。すべてのユダの人々が御言葉を聞く必要があると強く感じたのです。王の悔い改めを見て、民はみな悔い改めたのです。復興は制度や組織改革ではなく、個人の悔い改めと献身から始まるのです。まず「私」自身が主と向き合い、御言葉に従う決断を新たにすることから始まるのです。 | |
2、 私の周りから始まる復興(4〜14節) | |
次にヨシヤは主の宮やエルサレムにある偶像、異教の祭壇を徹底的に取り除きました。主との契約を新たにしたヨシヤは、まず自分の身近なところを聖めることに着手したのです。主に立ち返ったなら、偶像や妥協を取り除く必要があります。家庭、仕事、交わりの中にある主を悲しませるものを探し、悔い改めることが大切です。 | |
3、 全体に起こる復興(15節以降) | |
ヨシヤの改革は南ユダにだけとどまらず、北イスラエルにまで及びます。罪の中心地であった北イスラエルのベテルにまで赴き、偶像を取り除きました(15)。本来、ヨシヤには北イスラエルに行く権限などありませんでした。ところが、当時、アッシリアの脅威によって北イスラエルは衰退し、無政府状態になっていたと思われます。そういう状況だったからこそ、ヨシヤは北イスラエルに出かけることができたのです。神様がその道を開かれたのです。それは、ヨシヤが神様の御心は「南ユダだけ」「自分たちだけ」ではなく、イスラエル全体にあると信じていたからです。復興(リバイバル)は罪によって失われた地をも回復します。「もうだめだ」と思う人、場所にも、神様は新しいいのちを吹き込むことができるのです。神が起こされるリバイバルは、私たちの枠・常識・国境さえも越えて広がっていきます。 | |
4、神の預言の言葉通り | |
これら一連の出来事はヨシヤが意図して行なったことではありません。それは実に、約300年前に一人の神の人がヤロブアムに対して語った言葉の成就でした。この神の人は、ユダから来て、ヨシヤという実名まで挙げて、この祭壇が汚されることを宣言したのです(1列王13:2)。300年も前に、名前までも預言されていたとはすごいことです。私たち一人一人の名前も主のみわざのために計画され、用いられることを覚えたいと思います。 | |
主は、一人の悔い改めから共同体全体を変えることができます。私の従順と献身を通して、主は教会、地域、国全体にも復興を起こされます。御言葉の前に心を注ぎ出し、身近なところから整え、やがて周囲全体を燃やす復興の火種として、主に用いていただきましょう。 |
日本イエス・キリスト教団 香登教会
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