鳥川京ヶ峯(とっかわきょうがみね2                                    [三河]442m

 

 鳥川京ヶ峯は2008年の11月に登っている。 この山は国土地理院の地形図には山名がないが、鳥川周辺のハイキングマップに京ヶ峯とあるのを知り、当時、岡崎の東の地域に京ヶ峰という山が幾つかあるのを不思議に思っていたので、 その理由を探しに出かけたのだった。
 まだ第二東名ができる前で、このあたりに道路ができるという標識が立っていたのを覚えている。きっと上空高いところを高架で通過するのだろうなあ、と思っていたが、今回普通のガードのような感じで 県道を横切っていたのでかえって驚いた。

 今回は中学時代の同級生の山の会に参加して8名で登る。メインは下山後の昼食で、午前中だけの山歩き。サクッと登ってサクッと下る予定。
 新東名の岡崎東IC近くのコンビニに集合。あちこちから車で集まってくるので、車5台が連なって鳥川(とっかわ)のホタルの里インフォメーションコーナーの駐車場に移動。身支度をして歩き始める。

 

鳥川川に沿って小安堂登山口に向かう

 

カワヅザクラ?

 まずは鳥川川を下流に向かい登山口を目指す。川沿いにはピンク色の桜が咲き始めている。カワヅザクラかオオカンザクラだろうが、よく分からない。
 先週、吉祥山に登ったときは20℃にもなるほど暖かかったが、今日は再び冬に逆戻りしたように冷たい風が吹き付け、寒くてザックに入れていたウインドブレーカーを出して羽織る。

 

登山口

 

尾根を進む

 小安堂登山口は県道沿いにあり、いきなり植林地の急登になる。しかし、すぐに尾根道にあがり、あとは忠実に尾根をたどる。
 周りは植林地や雑木林で林床のヒサカキが目立つ。登山道沿いにはヤマザクラやカシの太い樹も立っている。

 8人パーティーは隊列が長くなり、最後尾を歩いていると前方からカンカンという音が聞こえる。トップがところどころ設けられている鉄管の鐘を鳴らしているのだ。
 鳥川周辺のハイキングコースはもともと旧額田町の地元の人々が整備したもので、前回登ったときとは支柱のスタイルが変わって新しくなっているが、鉄管に小学生たちが絵を描いた「ほたるの鐘」が
吊されている。旧鳥川小学校はホタルの保護活動でも知られていて、平成22年3月に閉校になった校舎は「ホタル学校」として保護活動の拠点や展示施設となっている。

 

ほたるの鐘

 

見晴台からの眺め

 15分程で着いた見晴台からは東側の山並みが望めるが、同じような山々が続き、どのあたりが見えているのかよく分からない。もっともこのあたりで山名が国土地理院の地形図に載っているのは額堂山くらいで、額堂山トンネルとして新東名のトンネルの名前にもなっている。
 全体に植林の針葉樹が多いが、もこもことした広葉樹の樹冠も見えるので、多少は季節の彩りも感じられるかもしれない。

 

愛宕山山頂

 

愛宕山から豊橋港方面

 見晴台から先、急勾配の尾根道が続き、一部の女性陣が脱落しそうになったが、休み休み歩みを進め、なんとか愛宕山まで到着した。
 ここからは豊橋方面が見渡せて、豊橋港越しに渥美半島の蔵王山も眺められる。ベンチがいくつかあるのでここで休憩。
 前回登った時はトヨトミ梨の登山口からここに登り着いたのだが、あまり記憶がない。当時の写真を見るともっと岩が出ていたのが、木々が大きくなり随分雰囲気が変わってしまっている。

 

京ヶ峯の三角点

 

 愛宕山からは傾斜も緩くなり、次のピークは京ヶ峯。お昼の食事場所が予約してあるので、今日はここまで。この先の平成の大崩れからは名古屋方面の展望が利くので、そこまで行けないのはちょっと残念。三角点だけ確認して下山にかかる。

 

二合目の看板と標柱

 

 下山路はジグザグを切ることもなく、植林地の中を真っ直ぐ麓に向かって下って行く。脚の早いものは先行し、山慣れない者と一緒にボチボチと下る。落ち葉の溜まった滑りやすい道で、途中ロープの箇所もあり、初心者ではスピードが出ない。
 昔から歩かれていたような道の造りには思えないが、古そうなコンクリート製の標柱と比較的新しそうな木製の看板が合目毎に立っている。

 

^垣

 

 一合目の先に分岐があり、まっすぐ行けば神社のところで車道に出るが、左折して慈コ院に向かう。
 慈コ院の手前に^垣があり、「ニンヤ^垣」と標識が立っている。石が1m以上の高さに積まれ、左手の山裾から右にかなり延びている。このあたりではイノシシの害を防ぐために昔から造られているとは聞いていたが、こんな立派なものを見るのは初めてだ。よく残っているものだ。

 

慈コ院の石仏

 

 慈光院の境内には石仏がたくさん立っていて、参道にも西国三十三ヵ所の石仏が並んでいる。無住のお寺のようだが、かつては参拝者も多かったのだろうか。
 参道を下っていくと先に下山していた者が車を回してくれていた。軽トラなので一人が助手席、自分は荷台に乗って駐車場まで戻り、車2台で残りの仲間を迎えに行った。久しぶりにトラックの荷台に乗ったが、振り落とされそうで寿命がちょっと縮んだ。
 駐車場に戻ってまた車5台でくらがり渓谷の入り口にある日本料理店に向かう。趣のある店構えの店で、山菜や川魚のコース料理が美味しかった。

 

鳥川京ヶ峰2ルートマップ


[山行日] 2024/3/22(木)
[天気] 晴れ            
[アプローチ] 自宅  岡崎市額田支所 (県道377号) 鳥川ホタルの里P   [約27km]

・30台ほど駐車可。未舗装。トイレあり。
 
[コースタイム]  
  行動時間 発着時刻 地点名 休憩時間  
1:15 9:30 鳥川ホタルの里駐車場(150m) 発    
9:50 小安堂登山口(140m)    
10:05 見晴台(230m)    
10:45 愛宕山山頂(360m) 0:10  
0:55 10:55  
11:10 京ヶ峰山頂(441.9m)    
11:45 慈コ院(210m)    
11:50 慈コ院参道途中   全行動時間
2:10     0:10 2:20