立山( たてやま) [北アルプス] 3015m |
立山駅前の登山者用駐車場で車中泊し、朝5時半起床。富山の日の出は5時44分なので、既にもう明るい。昨夜はまだ、いくつか空いたスペースがあったが、今はもう駐車場は満車状態だ。 |
立山に登るのは2度目。前に登ったのは小学校5年生の夏休みの時なので1966年(昭和41年)だから、ほぼ半世紀前の事である。 それから室堂にはスキーに来たり、薬師岳へ縦走したり、剱に登ったりと何度も来ているが、立山に登る機会はなかった。雄山には登ったが、最高峰の大汝山までは行っていないので、 今回は紅葉のアルプスを手軽に楽しもうと、天気を見計らって登ることにしたのだ。 |
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みくりが池と奥大日岳
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室堂平の気温は7℃。室堂平を歩く人々は観光客、ハイカー入り混じって、服装も履物も様々。寒そうにしている観光客もいるが、ダウンを着込んで準備万端のご婦人もいる。 紅葉はと言えば、あまり赤いものはなく、どちらかと言えば茶色と黄色という感じ。観光ポスターにある、晴れ渡った空に錦をまとった立山、というのを想像していたのだが、ちょっと期待外れ。 |
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チングルマ
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雄山
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一ノ越への道
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一ノ越は風が吹き抜けていた。室堂側から黒部渓谷側に抜ける風は強く、冷たい。耳が冷たいので、ニットキャップをかぶる。
御山谷を見下ろすと、半ばから下は草紅葉が広がっている。 |
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一ノ越から雄山への稜線を見上げる
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一ノ越からは今までの舗装路と打って変わって、急な岩場の稜線歩きになる。 |
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一ノ越俯瞰
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雄山山頂 |
ガスの向うに薬師岳、手前は龍王岳
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雄山神社 |
雄山神社から大汝山(右)、剱岳(左奥)
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雄山山頂から、小さなアップダウンのある岩稜を少し進むとじきに大汝山に着く。大汝の山頂下には休憩所が立っているが、既に閉まっていた。(後で、この休憩所は「春を背負って」という山岳映画のロケ地で、 中には映画の写真が飾ってあったと知った。) 大汝山は立山の最高峰で、ここが目的地なのだが、その山頂は尖った岩で、ちょっと登る気にはなれなかった。まあ、隣の岩場も同じような高さなので、そんなにこだわることはないのだが。 |
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大汝山山頂
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山頂からの眺めは素晴らしい。剱岳には雲がかかり始めたが、眼下には月面のクレーターのようにぼこぼこ穴が開いた室堂平が広がり、その向こうに大日岳の押さえが利いている。
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大汝山山頂から室堂平俯瞰 |
黒四ダムと黒部湖
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ここでちょっと、この先の予定で迷う。 |
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五竜岳(左)、鹿島槍ヶ岳(右)
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真砂岳山頂からの別山
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針ノ木岳と内蔵助小屋 |
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剣沢俯瞰 |
八ツ峰の岩壁
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翌朝は5時半起床。外に出てみると、まだ風は強いが天気は良い。しだいに剱岳の岩壁に陽が射してくる。目の前の景色に声もない。この小屋に泊まる価値はここにある。 |
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朝焼けの剱岳 |
朝焼けの薬師岳
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今日は室堂に下るだけなので、6時の遅い方の朝食の班にしてもらい、6時50分にゆっくり出発。雷鳥沢のコースではなく、日が当たって写真が撮りやすいと思われる新室堂乗越経由で下る。 次第に室堂平にも陽が射し込んで、明るくなってくる。ちょうど一ノ越の鞍部に切り取られて、槍穂が稜線のつくる額縁に収まっている。 |
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一ノ越の向うに槍穂連峰 |
海老の尻尾
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登山道わきのナナカマドはすっかり葉が落ちてしまって、赤い実だけになってしまっているものが多い。なぜか、紅葉真っ盛りのものもあるが、こちらは少数派。 |
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天狗平の向うに鍬崎山、遠く白山
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ナナカマドの実
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こちらは紅葉中
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雷鳥沢にも陽が当たり始めたが、いつの間にか薄雲が広がり始めた。今日の方が天気は良くないようだ。風はずいぶん弱まった。
雨具の下にフリースのセーターという、昨日以上の防寒対策なので、さすがに暑くなってきた。秋山は体温調整が難しい。汗をかかないうちに雨具を脱ぐ。 |
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紅葉の雷鳥沢(立山と浄土山)
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雷鳥沢まで降りてくると木道が延びている。草紅葉が逆光に輝いて美しい。木道が続く草原は立山のイメージとは少し違うが、こういう景色は気分が穏やかになる。やっと秋に浸れた感じがする。 |
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逆光の草原
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剱御前を見上げる
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室堂からの立山
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雷鳥沢の橋を渡りキャンプ場を抜けて長い階段を上ると雷鳥荘。昨日、携帯が通じなかった宿。 |
みくりが池まで来ると、もう観光地状態。弥陀ヶ原まで歩こうかと思っていたが、ふと登ってくる時のバスで途中下車のアナウンスがあったことを思い出し、室堂ターミナルの窓口で聞いてみたら途中下車OKとのこと。歩かずにバスで行くことにした。
弥陀ヶ原のバス停で降りると、今度は乗車の人が長い列を作っていた。こりゃ弥陀ヶ原も観光地並みかと不安に思ったが、さすが弥陀ヶ原は広く、木道が数珠つなぎ
の行列というようなことはなかった。
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弥陀ヶ原
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池塘と大日岳
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登山者
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美松坂の紅葉
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[山行日] | 2015/9/29(火)〜30(水) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
[天気] | 29日:晴れのちガス、30日:高曇り 2015年9月の天気図(気象庁) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
[アプローチ] | 28日 北陸道 立山IC →(県道3号
、県道6号)→ 立山駅周辺駐車場 [約24km] ・臨時駐車所を含め、駐車場はたくさんある。 29日 立山駅 7:20 →(立山ケーブルカー )→ 7:27美女平7:35 →(高原バス)→ 8:25 室堂ターミナル |
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[コースタイム] |
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[地図] | 立山、剱岳 (1/25000) |
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[小屋] | 剱御前小舎 ・別山乗越。 ・1泊2食付き9,500円。相部屋。 ・お茶、お湯100円/ℓ。天水のため水は不自由。朝は洗面所の水がでなかった。 ・食事は質素。 |