霊仙山(りょうぜん ざん)2 [鈴鹿] 1083m |
天気図を見ると絶好の登山日和。本当は一泊で蓼科山に行きたかったのだが、仕事の都合で日帰りしかできない。ということで、手近に雪が楽しめる霊仙へ行くことにする。
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養鱒場の除雪された駐車場に車を止める。意外なことに他に車がない。もう8時半なのに、今日は他に登山者はいないのだろうか。養鱒場のおじさんがやってきて駐車料金400円を徴収していく。 駐車場横の林道は入口からいきなりしっかり雪があるので、最初からチェーンスパイクを履いて歩く。轍があって歩きにくいが、轍の無いところを歩くと、くるぶしまで踏み込むくらいに積もっている。仕方なく轍の溝を歩く。 |
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林道入口 (右手が養鱒場の駐車場)
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轍は途中からなくなったが、先行者のトレースが溝になっていて、歩きにくいことには変わりない。そしてこの林道が長い。 |
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登山口に到着
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登山道に入ってもしばらくは杉の植林地を歩く。梢から落ちる雪でトレースが消えているところもあり、見失わないよう気を付けながら沢沿いの道を進む。 |
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かなや
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ひと登りで汗拭峠に上がる。埋もれた標識には二合目とある。一合目は気が付かなったが、「かなや」あたりか?
ここからは山腹を巻くこともあるが基本的に尾根道で、葉を落とした明るい林になる。ミズナラなどが多いようだ。枝に雪が積もっている。
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汗拭峠
(二合目)
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ミズナラ林を登る
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五合目の見晴台は尾根が緩んだところで、琵琶湖方面の展望が開ける。湖岸の平地が一面白く雪に覆われているのが良く見える。先週から冬型の気圧配置が続いたので、平地でも積もるほど降ったのだろう。 |
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見晴台 (五合目)
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一休みして歩き出そうとしたらトレースがない。「ここまではあんなにしっかり付いていたのだから、突然無くなるはずはない。」と思い、少し戻ってみたが、他には踏み跡はない。尾根を少し進んでみてもズブズブと膝まで沈み込むだけで、周りのミズナラの林にそれらしきものは見当たらない。
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進むに連れて傾斜がきつくなり、周りの樹木の背が低くなってくる。トレースは全くなく、ピンクのテープを目印にして進路を決める。真上にテープが見えても真っ直ぐには登れず、スキーのように斜登高を繰り返して高度を上げていく。 雪はふかふかでスノーシューを履いていても膝下あたりまで沈む。スノーシューがこんなに活躍するのは初めてではなかろうか。ラッセルはしんどくて時々立ち止まって息を整えないと続かないが、気分は青空に向かって昂まっていく。 |
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右手には南霊山
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広い雪の斜面を登る |
もう少しで登りきる
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少しずつ傾斜が緩くなり、やっとの思いで山上台地の一角に到着。眼前には踏み跡の無い真っ白な雪原が広がる。う〜ん、すごい。登ってきた甲斐があった。
この時点で随分時間を費やしてしまっているので、山頂に立つのは諦めざるを得ないが、取りあえず行けるところまで行こう。どこを歩いてもいい、というのは何と嬉しいことか。窪地の端にできた雪庇を避けるくらいで、気を付けなけらばならないものはない。
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山上台地の一角に到着
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雪庇 |
海老の尻尾
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冬のこの時期にしては風も弱く、いつまでも雪原を歩いていたいのだが、どこかで引き返さなければならない。まだ食事もしてない。 |
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伊吹山 |
伊吹山から霊仙山へのパノラマ
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霊仙の山頂台地のパノラマ
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山上台地の端を少し辿って、風当たりの弱いところを見つけてランチにする。腹が冷えたためかあまり食欲はないがカップヌードルを掻き込む。 |
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お虎ヶ池の鳥居
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食事を終えて山上台地を戻り始めたら、山頂方面から3人連れのパーティーが雪原を横切って近づいてきた。全員、スノーシューを履いている。聴くと今畑から登って来たとのこと。健脚揃いのようで、あっという間に下って行った。わかんを履いて登って来た単独行者ともすれ違い、結局、今日出会った登山者はこれで全てだった。 |
[山行日] | 2017/2/16(木) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
[天気] | 快晴 2017年2月の天気図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
[アプローチ] | 北陸道 米原I.C. →(R21、県道17号)→ 醒井養鱒場P [約5km] ・養鱒場の南駐車場。400円。トイレなし。 |
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[コースタイム] |
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[地図] | 彦根東部(1/25000) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
[装備] | ダブルストック、チェーンスパイク、スノーシュー |
[風景印] | 醒井局 (滋賀県米原市枝折127) ・図案 |