大日ヶ岳( だいにちがたけ、1709m 2                                 [白山周辺] 

 

 雪のある山、というNom君のリクエストに応えて大日ヶ岳に出かける。大日ヶ岳には2年前に登ったばかりだが、今年は暖冬で伊吹山や霊仙山にほとんど雪がなく、ここしか手軽に登れるところが思い付かなかった。
 令和最初の天皇誕生日の振替休日ということで、ある程度の混雑は予想していたが、高鷲スノーパークの駐車場は第一駐車場がほぼ満杯になる程に賑わっていた。さすがに前回の平日とは違う。特に今年は滑れるスキー場が限られるので、人出が集中しているのかもしれない。

 前回同様、インフォメーションで登山届を出し、ゴンドラのチケットを買う。1200円 で値上がりはしていないが、チケットがカード式になっていて、デポジット料金が+500円必要になっていた。

 ゴンドラ山頂駅からアイゼンを着けて出発。スキー場も混んでいるが、山の方も入山者が多く、トレースはしっかりある。しかし、トレースを外すとかなり踏み込む。
 登山者のほとんどはスノーシューを履いているが、Nom君がスノーシューを持っていないので、今回は自分も置いてきた。大日ヶ岳から先の天狗山の方はトレースが薄いだろうからアイゼンだけでは難しいかもしれない。

ゴンドラ山頂駅の賑わい

 

前大日

 

前大日山頂直下を登るNom君

 

 ブナの森を登り稜線に出ると前大日が目の前に迫る。雪が少ないためか薮が目立ち、2年前ほど白く見えない。前大日の 登り始めは急登だが、アイゼンが効いて直登する。最近のスノーシューはリフターが付いているので、スノーシューの人も直登していくのにはちょっと驚く。自分もリフター付きのスノーシューに買い替えようかと思ってしまうが、先にわかんを買った方がいいだろうか。
 今日は風も弱く絶好の日和なので、暑くなって上着を脱ぐ。

 

前大日からの大日ヶ岳

白山と樹氷

 

 前大日からは大日ヶ岳の山頂が望めるが、山頂にはかなりの人影が見える。
 ここまでもスノーボードを担いで登っているグループもいたし、山スキーを履いた人も見かけた。なかなかの賑わいである。

 

大日ヶ岳 の登りから前大日を振り返る

小白山(左)と野伏ヶ岳(右)

 

 前大日から一旦鞍部に下り、また登り返す。鞍部では風が吹き抜けて寒いが、登りは尾根で風が遮られて暑い。再び稜線に出て、最後の雪壁を登ると山頂の一角に出る。
 おー、人がいっぱい。30人くらいはいるだろうか。前回雪に埋もれて全く見えなかった大日如来と思われる石仏が姿を現していて、先端しか出ていなかった山名の石柱もほとんど雪原の上に出ている。前回よりも1mくらい雪が少ない感じがする。
 

山頂の石碑

大日如来と白山

 

左から三ノ峰、別山、白山

 

 展望は相変わらず素晴らしい。 天狗山へと続く稜線の向うにまっ白な三ノ峰、別山、白山が並ぶ。その左手には野伏ヶ岳と小白山。さらに奥美濃の能郷白山がぼんやりと浮かぶ。
 背後には御嶽、乗鞍、北アルプスがずらりと並んでいるが、天気が良すぎて霞んでいる。山頂の展望図によれば立山も見えているはずだが、判然としない。

 

鎌ヶ峰

能郷白山

 

 天狗山に向かって歩き始めたが、やはりかなり沈んでラッセルが大変そう。雪の感触はもう十分楽しめたらしいNom君もあまり気がなさそうなので、今日はここまで。北アルプスを眺めながらカップラーメンを食べ、コーヒーを飲んでのんびりする。まあ、これもいいでしょう。


 大日ヶ岳 2 ルートマップ


[山行日]   2020/2/24(月・振替休日)    2020年2月の天気図(気象庁)
[天気] 快晴
[アプローチ]

東海北陸道 高鷲I.C. →(R152大門街道)→ 高鷲スノーパーク  [約11km]
・広大なスキー場の駐車場あり。駐車料金1,000円
・ゴンドラ登山券、1,200円(カードデポジット+500円)

[コースタイム]
  9:00 駐車場発    
  9:20 ゴンドラ山頂駅着    
  行動時間 発着時刻 地点名 休憩時間  
0:55 9:40 ゴンドラ山頂駅(1520m)    
10:35 大日ヶ岳山頂(1709.0m) 0:45  
0:35 11:20  
11:55 ゴンドラ山頂駅   全行動時間
1:30     0:45 2:15
 
[地図] 石徹白、二ノ峰(1/25000)
[装備] 12本爪アイゼン、ダブルストック

 

[温泉]

湯の平温泉
・高鷲IC近くにある日帰り温泉。
・入浴料700円。(JAF会員割引100円)
・ボディソープ、シャンプーあり。ロッカーはコイン式。
・浴室はさほど広くない。
・露天風呂あり。広くて気分がいい。一部屋根あり。