大日ヶ岳( だいにちがたけ、1709m) 天狗山(てんぐやま、1659m) [白山周辺] |
大日ヶ岳に登るのは1985年以来2回目。前回は4月でひるがの高原から残雪を踏んで登った。 |
高鷲スノーパークのインフォメーションで登山届を出し、ゴンドラのチケットを買う。1200円也。山頂駅で係員にチケットを渡してくださいと言われた。下る時は無料ということらしい。 |
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最初はブナとミズナラの林
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ゴンドラ山頂駅の右手にカフェの建物があり、その横の網の切れ目を抜けてバックカントリーに出る。 すぐに稜線に出て、前大日が見えてくる。前大日の最初の登りは短いけれど今日の行程の中では一番急。南斜面で雪が緩んでいて、アイゼンが効かずにずり落ちることもある。 |
前大日
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前大日の急登の上からゲレンデのカフェ(左)を見下ろす
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急登を登り切って少し進むと今度は大日ヶ岳が目の前に迫る。山頂直下から雪がずり落ちかけていて、雪庇も一部崩れている。昨日から急に暖かくなり、融雪が進んでいるのだろう。 そう言えば、なだれ注意報が出ていた。 少し危ないかもしれないと思いながら登っていったが、ひと登りした肩までくると、稜線は十分広く、左から安全に回り込めることが分かりホッとした。 |
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右のピークの奥が大日ヶ岳
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大日岳山頂から天狗山への稜線
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登り詰めた大日ヶ岳の山頂はだだっ広く、展望は360度。ぽつんと石の標柱が雪面から頭を出している。 正面には真っ白な白山。別山とセットで双耳峰のように見える。その白山に向かって、これから歩く稜線が廊下のように続いている。そこを歩くことを想像するだけで気分が高揚し、思わず声を出したくなるくらい爽快だ。 |
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埋もれた標柱
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鎌ヶ峰と右手遠く荒島岳(帰りに撮影) |
小白山(左)、野伏ヶ岳(右)
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白山の左右にも白い峰々が続いているが、残念ながら同定しきれない。わずかに分かるのは自分の好きな石徹白の野伏ヶ岳。地すべりした山腹がカールのようでカッコいい。その左手には荒島岳が霞んでいる。さらに左手の能郷白山はもっと霞んでいる。能郷白山のなおも左手の白い山が気になるが何だかわからない。(帰って調べたら平家岳だった。) |
山頂には三人のハイカーが座って白山を眺めていたが、その横を抜け、天狗山への稜線に踏み込む。
ここの稜線も広く、雪庇は出ているが危険はない。雪もしっかり締まっているが、日当たりのいいところはやや腐りかけ。 |
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ひるがの高原へ下る郡界尾根
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稜線は小さくうねりながら高度を下げていく。あまりにも快適で鼻歌がでるくらい。のんびりと景色を眺めながら歩く。 左手を振り返ると鎌ヶ峰がかっこよく見える。桧峠から大日ヶ岳へ登る尾根道の上にあるピークで、大日の山頂からは荒々しい姿を見せていたが、こちらから見ると堂々とした貫禄のある山に見える。登ってみたくなる山だが、大日からのピストンを考えるとあちらの方がレベルが高そうだ。 |
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大日ヶ岳を振り返る
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尾根上には最近は雪が降っていないのか、いろいろなトレースが残っている。アイゼン、スノーシュー、スキー、スノーボードの跡の他、キャタピラーのようなものまである。こんなところまでスノーモービルが登ってくるのだろうか。
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鎌ヶ峰 |
石徹白側の尾根模様
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天狗山は稜線上ののっぺりしたピークで、これといった特徴はない。スマホアプリの地図で三角点に到達したことを確認する。隣のピークは尖っていて、天狗の鼻と呼ばれているようだが、あちらの方が天狗山の名にふさわしい。
山頂から北に派生する広い尾根がブナ林になっているので、少し下がって風当たりの少ないところでランチにする。正面は白山で贅沢な眺めだ。 |
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天狗山山頂から隣のピーク(天狗の鼻)を望む
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左から三ノ峰、別山、白山 (天狗山山頂から) |
ブナの影
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ランチの最中に何やら飛行音がしたので見上げるとドローンが飛んでいた。最近はテレビの山番組でもドローンの映像をよく見るが、山で飛んでいるのを見たのは初めてだ。 帰りは大日ヶ岳まで登り返しになるので大変かと思っていたが、それほどのことはなく戻ってこられた。再び山頂でコーヒーブレイク。最後の展望を楽しむ。 |
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雪庇の稜線の奥に大日ヶ岳
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大日ヶ岳南面 |
ブナの幹の周りは雪融けが早い
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前大日まで戻ってきて大日ヶ岳を振り返ると、朝とは陽射しの方向が変わって雪庇がはっきり見える。暖かいので雪のずり落ち具合が大きくなっている ように見えるのは、気のせいかだろうか。 |
[山行日] | 2018/3/13(火) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
[天気] | 快晴 2018年3月の天気図(気象庁) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
[アプローチ] |
東海北陸道 高鷲I.C. →(R152大門街道)→ 高鷲スノーパーク [約11km] |
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[コースタイム] |
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[地図] | 石徹白、二ノ峰(1/25000) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
[装備] | 12本爪アイゼン、ダブルストック |
[温泉] |
湯の平温泉 |
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[風景印] | 高鷲局 (岐阜県郡上市高鷲町大鷲743-1) ・図案
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