網掛山(あみかけやま) [南信] 1133m |
今年は家庭の事情で早朝出発ができないので 「雪山はむりだろうなあ」と思っていたが、湾岸低気圧の通過で関東地方は大雪。自宅あたりは降らなかったが山の方は多少は積もっているだろうと、中央道から近くて到達時間が比較的短くて済む網掛山行くことにした。 |
園原ICで高速を下り、昼神温泉を抜けて登山口を目指す。山麓の伏谷集落に近づくにつれてどんどん道は狭くなるが駐車スペースが見つからない。登山口近くまで行けば駐車場は分かるだろう、と高をくくってしっかり調べてこなかったのがまずかった。 道路は除雪されているが周りの田んぼは一面の雪。登山道は周回コースで、まず東展望台に登り展望を楽しむ予定だったが、南アルプスは雲の中。時間がたてば雲がとれるかもしれない と期待して、逆回りで網掛峠から登ることにした。目の前の古代東山道をたどれば網掛峠なので、ルートも分かりやすい。 古代東山道は京から本州中央部を通って奥州に向かう奈良・平安時代の道で、神話では日本武尊も通った道。ここからは網掛峠を越え、神坂峠(みさかとうげ)を越えて美濃国につながる。
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しなった竹で道が塞がれている
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チェーンアイゼンを履いて峠に向かって歩き始めたら、すぐに道が塞がれていた。湿った雪で道の脇の竹林がしなって、道の上に覆い被さっている。ブロック擁壁とのわずかな隙間を通り抜ける。 一間幅くらいの道は雪に覆われていて足跡はない。降雪後、まだ誰も歩いていないようだ。見上げれば青空で、枯れ枝に積もった雪がキラキラと光っている。久々の雪道がうれしく、カメラを構える時間が多くてなかなか先に進めない。
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枝先の雪
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かなり歩いたところで急に道が分からなくなった。地図アプリで確認すると峠に近い地点で、この辺りから斜面の傾斜がきつくなっている。左手の沢沿いを進んでみるが道らしきものはない。引き返してヤマップのコース図を見てみるとルートは右手の山腹を回り込みながら登っているようだ。 |
網掛峠 (峠のすぐ上に休憩所)
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休憩所から神坂峠方面 |
山腹を何度も折り返し、喘ぎながら峠に着いた頃には汗をかいていた。峠のすぐ上に休憩所があり、ベンチもあったのでここで履いていたタイツを脱ぐ。気温は1℃だが、風がなければ歩けば暑い。少々身軽になって山頂を目指す。 傾斜は少し緩くなり、尾根道を気分良く進む。枝先に付いた樹氷や雪が溶けて再び凍りついたつららなど、雪景色が美しく止まってばかりいる。
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ソヨゴのつらら
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氷漬け
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網掛山山頂
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網掛山の山頂は、少し巻き気味に進んだ道がT字にあたり、左にもどったところにあった。三角点もあるが周りはカラマツや赤松の樹林で展望はない。そばに古代文字の解説板があるが、かなりマニアックで 真偽のほどは何とも言えない。
長居をするような山頂ではないので、東展望台を目指す。
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樹氷の森 |
見上げれば青空
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逆行に輝く |
網のような氷
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方向を間違えないように注意しつつ歩いて行くと、前方に東展望台の屋根が見えてきた。先ほどの網掛峠の休憩所よりも痛みが進んでいるようで、床を踏み抜かないように気をつけなければならない。
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東展望台 |
伊那谷を見下ろす
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下山路
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食事を終えて下山にかかろうとしたが、道がよく分からない。展望台の先に赤テープがあったので、そこから尾根を下り始めたが前方を薮に塞がれてしまった。赤テープまで戻って方向を確かめるが間違ってはいないようだ。再び下って薮を抜けたら左上から登山道が下りてきていた。どうやら展望台のすぐ近くに道があったらしい。
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[山行日] | 2024/2/7(水) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
[天気] | 晴れのち曇り | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
[アプローチ] |
中央道 園原I.C. →(県道89号、R256)→ 諏訪神社前 [約8km] |
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[コースタイム] |
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[装備] | チェーンアイゼン、ダブルストック |