冠山近く樹氷の尾根筋を行く
他のパーティーはトレと買出しがあるため、見送りは平木さん、伊藤さん、松本くんだけ。
16:00に武生についてしばらくしてからマイクロで出発。
17:25に河内の養魚場前に着く。小雨模様。 ツェルト>白崎、後藤、堀田
大阪〜武生1600円急行600円、25人乗りマイクロバス15000円
河内 | 6:00起床 | 7:42発 |
田代駐車場 | 8:12着 | 8:34発 |
852手前 | 9:55着 | 10:10発 |
峰越林道テントサイト | 11:20着 |
朝方ときどき雨。雨雲が低く垂れ込めている。田代までセパレーツを着けるが、雨は降らなかった。道の上にはほとんど雪はない。雲底が高くなって、1000mくらいから下は展望がよく、わずかに雲間から青い空がのぞく。雲はだいたい北から南へ流れている。田代尾根の下の方は雪があまり無くて、下藪が出ている。それほどひどい藪漕ぎではない。
852手前付近から残雪が目立って多くなる。このあたりから風が少し出始め、西側から雪が吹き始める。852を越える頃から、霧の中となる。樹氷が残っている。ラッセルは深いところで膝程度である。峰越林道には旧雪の上に新雪が数センチ程度積もっている。
峰越林道のテントサイト
積雪量は90センチぐらいある。時々小雪が風吹く。気温はそれほど低くない。一年生組と田中でイグルーを作らせる。
イグルー 3人入って横に寝るには少し手狭な大きさ
ツェルト>尾野、島中、浜田
峰越林道テントサイト | 5:25起床 | 7:42発 |
1058 | 8:50着 | 9:25発 |
田代尾根ノ頭 | 10:16着 | 10:40発 |
冠平 | 11:50着 |
晴。無風。一晩のうちに新雪が2センチほど積もっている。このあたりから先は樹氷になっている。気温の上がる10時ごろから頭の上へ氷片がパラパラ降り注いでくる。ラッセルもあまりなくて昨年より楽に登れる。
田代尾根ノ頭で冠山峠へ続くトレースを見つける。その上に新雪が降り積もっているが、トレースは付いてまだ新しいようだ。1118まで続いているのが認められたが、その先はわからなかった。
田代尾根ノ頭から冠山
冠山のトラバース地点は、昨年より積雪量が少ない。トラバースの終わりのところでクラストしていた。
冠山のトラバース
冠平で幕営。テントを張ってから冠山へピストン。
冠山の頂上 能郷白山が大きな姿を見せる
笹ヶ峰 釈迦嶺 冠山の展望 金草岳
ややクラストしているところもあるが、おおむねキックステップで済む。頂上の雪庇もあまり出てはいない。
ツェルト>田中、白崎、堀田
冠平 | 5:00起床 | 7:10発 |
冠峠 | 7:25着 | 7:40発 |
センボクノ頭 | 8:08着 | 8:21発 |
ワカンが外れて一本 | 8:35着 | 8:45発 |
若丸山手前 | 9:15着 | 9:20発 |
若丸山ピーク | 9:55着 | 10:35発 |
1226テントサイト | 11:55着 |
前夜23時ごろから目がさめる。かなり強い風が吹いてテントが揺らされている。3時ごろまでうとうとしながら起きていた。おぼろ月夜で天気は悪くないようだ。明け方(工場の)サイレンの音が聞こえたような気がする。それからしばらくして起床の声がかかった。
視界がよいので、風が強いだけで沈はできない。出発する。空一面に高層雲。太陽もはっきり見えない。雪面が融けないからほとんどラッセルは苦にならないほどで、行程がはかどる。
“一本(休憩)” 深い雪の中から潅木が覗く
若丸山手前のやせ尾根地帯にさしかかる頃から雪になる。降りかかる雪を見ると、その結晶が肉眼でわかるくらい大きい(5ミリくらいもある)。やせ尾根通過に緊張した。昨年あまり印象になかったのが不思議なほど。若丸山につく頃にはほとんど視界が利かなくなった。山頂から下りのルート確認に松原、田中、浜田を偵察に出す。すぐに確認。
1204ピークは下りルートが判然としない広い尾根である。1206付近に十分テントが張れそうな平坦地がある。1226までの尾根はあまりクラストしていない。雪庇もあまりない。1226のピークに着く。やはり視界なし。軽く粉雪が吹雪いている。ここにテントを張り、その横に雪洞を作らせる。
夕方一時視界が広がる。厚い高層雲と下方に層雲を見る。無風。
ツェルト>後藤、尾野、浜田
1226テントサイト | 5:00起床 | 7:35発 |
美濃峠付近 | 8:10着 | 8:20発 |
スギクラ | 9:45着 | 10:00発 |
1130テントサイト | 11:10着 |
朝から粉雪の吹きすさぶ悪天候。視界なし。気温も低く感じられる。夜中のうちに10センチほど積雪を見る。昨日のトレースが消えている。出発にやや手間取る。
しばらく広い尾根を進む。ラッセルはたいしたことはない。途中のやせた尾根に雪庇が出ている。スギクラに着くまで風雪弱まらず。テントサイトに向かう途中から視界が広がり始める。厚い層積雲に隠れイソクラのピークは見えない。
樹林の尾根筋を辿る
サイトに着いてから天気が回復する。展望よし。テントの横にイグルーを作らせる。曇がちで風弱く、上空は北西の風。
テントサイト付近から能郷白山
テントサイト俯瞰 正面に若丸山
人が乗っても潰れないイグルー
イグルー>島中、田中、堀田
1130テントサイト | 5:00起床 | 7:15発 |
一本 | 8:15着 | 8:35発 |
イソクラ | 9:40着 | 10:20発 |
能郷白山 | 11:20着 | 11:55発 |
能郷白山の肩 | 12:05着 |
快晴、無風。展望抜群
テントサイトから早朝の蕎麦粒山
コース上のクラストもラッセルもたいした程ではない。
イソクラ山頂から縦走路を振り返る
イソクラのピークから下りはシリセードができる。
←能郷白山 槍・穂高連峰 乗鞍岳 前山→
御嶽山 前山 イソクラの展望 根尾能郷へ下り→
能郷白山のピーク一帯は雪が少ない。山頂の社も姿を見せている。ここから前山の方へワカンのトレースがあった。まだ新しい。三角点のやぐらで休んでいると、単独行の老人が温見峠からやってきた。みさやま山岳会(京都)で分水嶺歩きをやっているそうな。アルミプレートをやぐらに打ち付けてイソクラの方へ向かって行った。
能郷白山の山頂で記念撮影
能郷白山から少し下った肩の平坦地をテントサイトとする。積雪は十分、雪洞を掘らせる。
テントサイトから加賀白山
午後から雲が広がり始める。絹雲>絹層雲>高層雲・・・南よりの風が吹く。天気は下り坂。
雪洞>白崎、後藤、浜田
能郷白山の肩 | 4:00起床 | 5:50発 |
前山の手前 | 6:37着 | 6:55発 |
カラホラ谷出合 | 7:50着 | 8:20発 |
根尾 | 10:00着 |
全くの曇空。展望なし。仕方がないので即刻下山とする。あまりクラストしていないが、ラッセルもない。前山から能郷谷を遠望する。下界は全く雪がない。
前山の下りから能郷白山
前山の下りから能郷谷
カラホラ谷までの尾根は雪が少なく、笹藪や低木がたくさんある。谷に到着する前に雪が消える。出合にテントが1張りあった。根尾に向かう途中、単独行の人が後から歩いてきた。
カラホラ谷の出合 合宿も無事に終了
リーダー会を務めた3年生最後の合宿も事故なく終了した。この3年間、部活動と勉学をかろうじて(!?)両立させ、4月からは留年することなく進級できた。
卒業年次の4年生部員は部活動の第一線から退く。オブザーバー(OBs)として合宿に参加することもあるが、私のような理系の学生部員の多くは卒論の研究・実験に明け暮れるため、日々のトレーニングに出られず練成・合宿の参加が叶わない。
私のワンゲル・アルバムも、ここで終わりになった。お世話になった部員の皆さんに感謝。