捩れ立方体 [3,3,3,3,4] Snub cube の左手系と右手系
ある方から質問をいただきました。
それは,捩れ立方体(変形立方体)とその双対(五角二十四面体),および捩れ十二面体(変形十二面体)とその双対(五角六十面体)の左手系と右手系についてです。
ここでは,捩れ立方体の左手系と右手系についての,模型とその展開図について記しておきます。
アルキメデスの立体13種のうち,捩れ立方体と捩れ十二面体は鏡映対称性を持ちません。
つまり,それらには鏡に映った鏡像体が双子の兄弟のように存在します。
それらは,左手系(左回り,反時計回り,CCW)と右手系(右回り,時計回り,CW)と呼ばれています。
どちらが左手系でどちらが右手系なのか,というのが問題で,明記されている書物が少ないようです。
今手元にあるものでは,
H.M. Cundy and A.P.Rollett, Mathematical Models, Tarquin, 1981
では,どっちがどっちかを記述してあり,分かりやすいです。
あと,Wikipediaにも記述があります。
これら2つの参照先では,左右が一致していますので,ここでもその呼び方に従うことにします。
それによれば,上の写真の左側が左手系,右側が右手系です。
もう1枚画像を。
正面から見た画ですが,左側では正方形が「少し」左回りに回っていて,右側では「少し」右回りに回っています。
それによって,左手系,右手系と呼ばれているようです。
左手系,右手系という呼び名よりは,左回り,右回りといった方が適切かと思います。
(あと,「少し」の角度を回す,その「少し」が大切な表現かと思います)
展開図をアップしておきます.
<捩れ立方体(左手系,右手系)の展開図ダウンロード>
ここでも,展開図では,すべての折り線は山折りです。
すべてのタグは山折にして貼り付けるようにしてください。
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