France フランス
Champagne シャンパーニュ地方

【シャンパンハウス名のABC順に記載しています】

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Moet et Chandon モエ・エ・シャンドン
 1743年、クロード・モエによりエペルネ市に創立されたモエ・エ・シャンドン社。現在では年間2500万本を販売し、自社畑の総面積800haというこの地方最大手のメーカー。20世紀後半より多方面の企業と合併吸収を繰り返し、現在世界でも最も大きな企業グループ(モエ=ヘネシー=ルイ・ヴィトン・グループ : LVMH )となっています。下記のプレミアム・キュヴェ「ドン・ペリ」でもお馴染み。日本でも最も名の通った生産者でしょう。

Moet et Chandon Brut Imperial
モエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアル
シャンパーニュ 泡白 (Ch10, PN50, PM40)
(NV \4,500)
 かつてはF1の表彰台での勝利の美酒としても定番だったこのブリュット・アンペリアル。さすがにバランスのとれた味わい。class30も初めて飲んだシャンパンはこれだったように思います。


Cuvee Dom Perignon
キュヴェ・ドン・ペリニョン
シャンパーニュ 泡白 (Ch60, PN40)
('83 \20,000位)('88,'90,'93 \10,000位)
Cuvee Dom Perignon Rose
キュヴェ・ドン・ペリニョン・ロゼ
シャンパーニュ 泡ロゼ (Ch60, PN40)
('88 \20,000位)('90 \20,000位)
 17世紀後半に、丈夫な瓶とコルク栓の元になるアイデアを導入し、この地方の伝統でもあるブレンド技術の基礎を築き、シャンパンを広める功績を残したのが、盲目の僧「ドン・ペリニョン」(実際には盲目ではなかったという説も)。「泡を瓶に閉じ込めた大恩人」の名をつけたこのプレスティージュは、モエ・エ・シャンドンが1937年に発売し大成功をおさめ、高級シャンパンの代名詞にもなっています。
 90年 : まだシャンパンの良さを解していなかった頃、何度この「ドン・ペリ」を飲んでも、その「高級シャンパン」という扱われ方に、好意を持てなかったのですが、近年改めて頂くとさすがだと思う。90年ヴィンテージには、焼いたパイやナッツの香り。柑橘の爽やかな酸味が大きな果実によく溶けた心地よさ。
 93年 : 繊細で活力ある泡。ブリオッシュ、ドライハーブの洗練されたブーケ。クリームのような柔らかな熟成感とフルーティーさが上手くバランスした味わい。今までで最も印象のよいドンペリ。【D:2002】
 ロゼ : 有名なヴィンテージ・ロゼは、オレンジの強い色あい。さすがに洗練されたデリケートな花の香り、渋みを伴い長く続く余韻。厚い酒質ながらバランスの良いシャンパンは、熟成させても美味しいでしょうね。


Moet et Chandon Brut Imperial Vintage Rose
モエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアル・ヴィンテージ・ロゼ
シャンパーニュ 泡ロゼ (Ch28,PN62,PM10)
('93 \7,500)

Moet et Chandon Brut Rose
モエ・エ・シャンドン・ブリュット・ロゼ
シャンパーニュ 泡ロゼ (Ch,PN,PM)
(NV \5,000位)
 モエ・エ・シャンドンのヴィンテージ・ロゼ1993は、サーモンピンクのエレガントな色彩。しかしながら、香り他がいつまで経っても出てこず、困惑気味?あれだけのメーカーが出してきたヴィンテージ・ロゼとは思えない。これはボトルのせいでしょうか?
 このNVのロゼは美味しい! 外交的なアロマは甘さもキッチリ出ていて、軽いトースト、ハーフドライのバラや栗といった熟成香も。柔らかな泡、余韻がドライで好ましい。ヴィンテージ・ロゼやドンペリ・ロゼよりお買い得か?(笑)

Saran
サラン
シャンパーニュ 白 (Ch100%)
(NV \4,000)
 このサラン、モエ・エ・シャンドンのシャンパンだとばかり思ってたのですが。これ、コトー・シャンプノワだったんですね。コトー・シャンプノワとは、シャンパーニュ地方で造られるスティル・ワイン(非発泡性ワイン)。サランは、シャルドネ100%です。
 シャルドネ100%なんだけど、ブルゴーニュの白とは少し趣が違いました。若草のような、そしてなぜかソーヴィニヨン・ブランのような。多分、私自身もう少しキレのあるタイプが好きなためでしょう。


Vieux Marc de Champagne
ヴィユー・マール・ド・シャンパーニュ
シャンパーニュ マール
(\7,000)
 「ブドウの搾りかすで造ったブランデー」がマールです(イタリアではグラッパ)。ワインの搾りかすの再利用という意味では、今の時代にマッチしたお酒?
 モエ・エ・シャンドン社のマールは、シャンパン用ブドウの搾りかすを再発酵の後、蒸留して樽熟させた物。ここで紹介してますが、シャンパンではありません。
 これはすっきりしていてまろやかで本当に美味しい。出来ればロックや水割りにせず、常温でストレートで飲んで下さい。(冷やすと丸みがなくなって渋く感じます。) ただ、マールって搾りかすで造ってるくせに、結構高価な物が多いので、飲みすぎると高くついてしまいます。 


G.H.Mumm G.H.マム
 


Cordon Rouge
コルドン・ルージュ
シャンパーニュ 泡白 (Ch25, PN45, PM20)
(NV \4,500)
 個人的に大好きな映画「カサブランカ」。イングリッド・バーグマンとハンフリー・ボガートが別れの前、パリの一室で再会を誓うシーン。そこで登場するシャンパンがコルドン・ルージュ。乾杯の言葉はあの名文句「Here's, lookin' at you, kid!(君の瞳に乾杯!)」(こちらのお題目でも紹介しています)。そして今年はF1のシャンパン・ファイトにも使われてる!?
 シャンパンの典型とでも言えそうなバランスのとれた味わい。コクのあるタイプではありませんが、ほんのり漂う甘さとドライなフィニッシュ。是非このシャンパンで、素敵な乾杯を! 


Cordon Rose
コルドン・ロゼ
シャンパーニュ 泡ロゼ (Ch,PN,PM)
('85 \?)
 スタンダードの「コルドン・ルージュ」や特醸物の「ルネ・ラルー」「グラン・コルドン」が有名なマム。でもこのシャンパン、珍しいヴィンテージ・ロゼなんです。その名もマムらしく「コルドン・ロゼ」。
 右上の写真のように、このロゼの肩ラベルには、バラの絵が入っています。実はこれ、マム社と縁のあるパリで活躍した日本人画家、藤田嗣治が描いた「ラ・プチ・フィーユ・ア・ラ・ロゼ(バラの花と女の子)」という作品からモチーフをとったもの。このボトルがエリゼ宮に初めて登場した時、藤田のサインをもらうために、招待客は空ボトルを欲しがったとか。
 泡も細かく淡いピンクのシャンパンはエレガントな雰囲気。ドライフラワーや杏、サクランボの香りは優しく、やや苦味を残しながら余韻へと続きます。スリムだけどセンスが良く女性的な一本。愛する人に、バラを贈るつもりでこのシャンパンを。【D:1999】


Marquis de Sade / Michel Gonet マルキ・ド・サド / ミッシェル・ゴネ
 


Marquis de Sade Brut
マルキ・ド・サド・ブリュット
シャンパーニュ 泡白 (Ch70,PN30)
(NV \5,000位)
 コート・デ・ブラン地区アヴィズ村の名門レコルタン・マニピュラン、ミシェル・ゴネ。マルキ・ド・サド侯爵の直系子孫が生誕250周年を記念してゴネ家と共同で開発、88年からリリースを始めた。シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%。
 細やかな泡立ち、淡い黄金色にややオレンジが入る色合い。軽いトースト、少しのマロン、リンゴの香り。丸みのあるグレープフルーツ的な酸と力強いボディがよいバランス。大理石をイメージした下地に金文字のエチケットのように、しっかりとした手応えのあるトラディショナルな印象の泡。

Michel Gonet Cuvee Prestige Burt
ミッシェル・ゴネ・キュヴェ・プレスティージュ・ブリュット
シャンパーニュ 泡白 (Ch, PN)
('96 \12,000位)
 マルキ・ド・サドのブランドで有名なミッシェル・ゴネ。ここから素晴らしい外観のキュヴェ・プレスティージュがリリースされました。1985年以来、久しぶりに造り上げたキュヴェ・プレスティージュということで、ボトルに描かれた真っ赤な大輪のバラは、マダムが手書きで仕上げたものだそうです。
 相変わらずこういうボトルに弱い私ですが、今までみたシャンパーニュでも最高のかっこよさ。私もまだ飲んでいないのですが、素敵なクリスマスを過ごしたい方は、是非。



Michel Maillart ミッシェル・マイヤール
 16世紀に初代ピエール・マイヤールによりシャンパン造りが始められた非常に歴史のある名門マイヤール家。ワインコンサルタント、ロンドン生まれのジェームス氏が選んだ98年のシャンパン・ベスト90に'83 Cuvee Prestigeが選ばれ、シャンパンメゾンとしての名声を不動のものにしたミッシェル・マイヤール。


Michel Maillart Cuvee Prestige
ミッシェル・マイヤール・キュヴェ・プレスティージュ
シャンパーニュ 泡白 (Ch33, PN67)
('85 \6,500位)
 シャルドネ33%、ピノ・ノワール67%で、古典的な木樽発酵後、12年間カーヴの中で寝かせられたプレスティージュはまさに好み。やはり85年という良い年。ワインの厚み、香りの芳醇さ、この価格が安いと思わせるほどです。コース料理に通して頂いてもいい1本。おすすめできます。


Michel Maillart Rose
ミッシェル・マイヤール・ロゼ
シャンパーニュ 泡ロゼ (Ch,PN,PM)
(NV \4,000)
 ロゼは、赤みがかった濃いピンクから「フランスのシャンパンなの?」という第一印象。色と同じく甘いイチゴの香り。ロゼ特有の渋みも控えめ。しっかりしたボディを持ちながらも切れの良い余韻は重さを感じさせないチャーミングなワイン。アウトドアに連れていってもいいですね!


Pommery ポメリー
 1836年創業、ランスを代表するポメリー社。年間600万本という生産量を誇り、約300haそのほとんどがグラン・クリュという自社畑を持つ。1985年から造り始めたここの特醸物がルイーズ。ピノ・ノワールはこの種トップのアイ村、そしてシャルドネもアヴィズ村のもの、すべてが自社畑、格付け100%のブドウを使う。ポメリー、ルイーズについては、こちらで詳しく説明しています。


Louis Pommery
ルイーズ・ポメリー
シャンパーニュ 泡白 (Ch60,PN40)
('89 \13,000位)
 一瞬ロゼと見間違えるかのようなオレンジがかった麦わら色。やや高めの温度で供されたワインは泡が弱めの印象ながら、適温まで冷やすと、さすがの表情。フレッシュな果実も残しながら熟したリンゴや焦がしたオークの香り。柔らかく温和なアタックから、酸と果実の調和のある余韻まで優美なスタイル。奥ゆかしさのあるシャンパンに惚れそうです。【D:2000】


Pol Roger ポール・ロジェ
 1849年創業、エペルネの目抜き通り「シャンパン大通り」にある名門。年産約130万本と中規模なハウスですが、それは生産量を限定する家訓を守っているから。現在750haもの自社畑を所有、総生産量の約半分を自社のブドウで賄い、高品質を保っています。


Pol Roger Cuvee Sir Winston Churchill
ポール・ロジェ・キュヴェ・サー・ウインストン・チャーチル
シャンパーニュ 泡白 (Ch50, PN50)
('90 \12,000位)
 英国を第2次大戦の勝利に導いた元首相チャーチルは、葉巻とブランデーがシンボルでしたが、それだけでなく、このポール・ロジェの大ファンだったという事で、自慢の競走馬にポール・ロジェと名づけたらしい。以前より英国と縁の深かった同社が、それを記念して1975年から造っている特上物がこのキュヴェ・サー・ウインストン・チャーチル。
 きめ細かな泡立ちのシャンパンは、焼き栗やクロワッサンの熟成した香り。柔らかく大きなボディにグレープ・フルーツのはっきりとした酸味。チャーチルのハードボイルドな印象に、優しさが見え隠れする素晴らしいシャンパーニュ。【D:2000, 2001】


Philipponnat フィリッポナ
 マルイユ・シュル・アイ村(アイの東隣の村)にある年産60万本と小規模ながら伝統のあるハウス、フィリッポナ。1935年、単独の1級畑「クロ・デ・ゴワセ」を購入し、一気にその名声を高めました。それもそのはず、この5.5haの畑はシャンパーニュ地方で単独畑名を名乗れる僅か2つの名畑の一つ(もう一つはクリュッグ社の持つ名高いクロ・デ・メニル)。現地では人気の高いハウスで、1998年、ブリュノ・パイヤールの傘下に。


Philipponnat Clos des Goisses
フィリッポナ・クロ・デ・ゴワセ
シャンパーニュ 泡白 (PN70,Ch30)
('90 \15,000位)
 クロ・デ・ゴワセは、この畑のある丘を、マルヌ川の対岸から見ると、女性のボディラインのような丘のなだらかな曲線がマルヌ川に映り、それを模したという特徴的な瓶に詰められていましたが、この90年は普通のボトルだったのがちょっと残念。80年代までで変わってしまったのでしょうか?
 それはともかく本当に美味しいシャンパーニュです。柑橘中心のキレの良い酸味とピノ・ノワールの甘さが少し。石灰や熟したリンゴ、パイのイースト系の香り。スタイルの良いボディと余韻での渋みが印象的。珍しいだけでなく、中身も抜群の伝統的なシャンパーニュ・スタイル。【D:2000】


Piper-Heidsieck パイパー・エイドシック
 

Piper-Heidsieck Brut
パイパー・エイドシック・ブリュット
シャンパーニュ 泡白 (Ch15, PN55, PM30)
(NV \4,000)
 マリー・アントワネットやマリリン・モンローも愛したと言われるこのシャンパン。エレガントなシャンパンとして世界中に輸出されています。
 マロラクティック発酵を行わないため、フレッシュな味わいです。この価格帯の中では、好みの味。


Paul Bara ポール・バラ
 資本力の大きい会社が多いシャンパーニュにおいて、このポール・バラは希少な存在。レコルタン・マニピュラン(葡萄栽培者が同時にシャンパン造りを行う、ブルゴーニュでいうドメーヌのようなもの)は、ストックの量を確保しなければならないこの地方では数が少なく、その先駆者的存在がこのポール・バラ。
 ピノ・ノワールで有名な格付け100%ブージィ村に15haの畑と隣のアンボネ村に0.5haの畑を所有、約8割はピノ・ノワールを栽培し、当然多くの比率でピノ・ノワールが使用されます。

Paul Bara
ポール・バラ
シャンパーニュ 泡白 (Ch40,PN60)
('76 \20,000)
 76年というシャンパーニュ地方での偉大なヴィンテージ。その泡立ちはさすがに優しく、香りは揮発香を感じます。黒ブドウではなく、熟成された繊細な白ワインのイメージですが、その風味は豊かで柔らかさを持ち、ワイン自体の腰を感じます。好みはあるかもしれませんが、私はもう一度出会いたい。そしてここの「スペシャル・クラブ」も飲んでみたいですね。【D:1999】


Ruinart リュイナール
 シャンパーニュの歴史を語る時、あまりにも有名なドン・ペリニョン師の蔭に隠れがちながら、彼のシャンパン造りの偉業を支えてきたのがドン・リュイナール師。1729年に設立というシャンパーニュでも指折りの旧家。1973年から完全にモエ・エ・シャンドン社の傘下となりましたが、酒造りと経営は従来と変わらず独立して行っています。


Dom Ruinart Blanc de Blanc
ドン・リュイナール・ブラン・ド・ブラン
シャンパーニュ 白泡 (Ch100)
('88 \12,000位)
 「シャルドネ・ハウス」という愛称を付けられているリュイナールのプレスティージュ格とも言えるのが、このブラン・ド・ブラン。まさしく偉大な白ワインとも言える逸品。香り、味わい共に熟成した要素が強く出たワインは、完熟したフルーツや杏の甘さのある香りと、柔らかでどこまでも広がる果実。「ひねた感じ」というワイン好き最上級の誉め言葉がピッタリで、ブラン・ド・ブランならではの魅力がいっぱい。こんなシャンパンがいつも飲めれば嬉しいですね。まさに好み、おすすめです。【D:1999】


Rene Geffroy ルネ・ジョフロワ
 伝統派レコルタン・マニピュランのルネ・ジョフロワは、キュミエールという村に本拠を置く生産者。16世紀まで遡ることができる家系で、若き当主ジャン・バティスト・ジョフロワはキュミエールで最上級の斜面にあるプルミエ・クリュを引き継いでいます。「畑での作業が命」と言い切るジョフロワ家では、自然堆肥、天敵虫の活用によって15年前からほぼオーガニック。熟したブドウのみを収穫するために、全ての区画の収穫を1週間おきに3回行うというこだわり。この村は優れたピノ・ノワールの産地としても知られるようで(当主自身も赤ワインはブジィより優れていると語る)、ジョフロワはコトー・シャンプノワ(シャンパーニュ地方の赤ワイン)も生産しています。


Rene Geffroy Brut "Rose de Saignee"
ルネ・ジョフロワ・ブリュット "ロゼ・ド・セニエ"
シャンパーニュ 泡ロゼ (PN)
(NV \4,500位)
 このロゼは"ロゼ・ド・セニエ"と記されているので、赤ワインを混ぜるのではなく、セニエによって造られているのでしょう。それにしても濃い色のロゼだなぁ(笑)。繊細な泡、ハーブや可憐な赤い花。チェリー系の果実味は、時間を経ると甘さがでる。基本的には香り、味わいともにかなりドライで、ネゴシアン・マニピュランらしく個性的。【D:2002】
(ルネ・ジョフロワ)


Salon サロン
 1920年代、パリのマキシムにてハウス・シャンパーニュとして愛飲されたというサロン。このシャンパンはこちらで詳しく特集しています。


Salon
サロン
シャンパーニュ 泡白 (Ch100%)
('85 \13,500位)('88 \12,800)

 85年 : このヴィンテージも1999年と2000年に二度頂ける幸運。85年という年は、シャンパーニュ地方の偉大なヴィンテージとして記録され、このサロンも80年代の中で最後のリリース、サロン・ファン待望のミレジム。
 やはり素晴らしい。サロンは各すべての要素が繊細で豊潤。レモンやフルーツの皮のニュアンス、トーストされた感じとビスケット様の香。85年は88年以上に、まだ開ききらない固さがあるようですが、それは偉大なヴィンテージによるものなのでしょう。2000年に頂いた方は、硬さがほどけかけ、ボリュームのあるイースト香が。【D:1999、2000】
 88年 : 1999年に初めて飲んだサロンは、細やかな泡立ち、白ワインにも通じる熟成香、ナッツやバターのニュアンス、エレガントな酸味を持つ素晴らしいワイン。2001年の時点ではバランス感が増し、落ち着いた表情をしていました。【D:1999、2001】
 95年 : 敬愛するシャンパーニュ・サロン。気品は十分で、スッキリとした柑橘系アロマ中心の端整な味わいはスルスル飲めてしまう。しかし95は若い。イーストからくる香りのボリューム、果実の肉厚さに欠け、サロンに求めるイメージとはほど遠い。現時点で95がリリースされるのは早すぎると思ったが、瓶熟で成長することを願うばかり。【D:2003 P:89?】[Real Wine Guide Vol.2 掲載]
 "S"の頭文字の恋人に、そうじゃない人は"Special"の意味を込めて。。。「特別な君に、最高の年の、最高のシャンパンを」


Taittinger テタンジェ
 「エレガントなシャンパン」の代表格とされるテタンジェ。1931年、アルザス出身のピエール・テタンジェが、この地を気に入って、造りはじめたシャンパン・メーカー。しかしながら、その前身のフォレスト・フルノー社の歴史は1734年まで遡ります。戦後多角的な経営戦略でめきめきと実力を発揮し、現在では最高級のブドウ畑を各所に所有(全250ha)。クリヨン、アンバサドール等のホテル、クリスタル・グラスで有名なバカラ、銀行のバンク・ド・ルーヴルなどをその傘下に治めています。

Taittinger Brut Reserve
テタンジェ・ブリュット・レゼルブ
シャンパーニュ 泡白 (Ch38,PN42,PM20)
(NV \5,000)
 テタンジェのNVは、ワイン自体の味わいよりも、その爽やかさを味わうタイプでしょう。ライム系の香りと味わい、どちらかというと、白ブドウを感じるフレッシュで繊細なシャンパーニュ。


Taittinger Brut Millesime
テタンジェ・ブリュット・ミレジム
シャンパーニュ 泡白 (Ch40, PN60)
('90 \7,000)
 コント・ド・シャンパーニュはやや繊細がゆえの辛さが目立つというイメージ。どちらかというと、ピノ・ノワールの熟した果実の甘さも感じられるミレジムの方がバランスよく、個人的には好みです。

Taittinger Comtes de Champagne Blanc de Blancs
テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン
シャンパーニュ 泡白 (Ch100%)
('89 \12,000)
 コント・ド・シャンパーニュという名前は、敷地内の13世紀に建てられた邸宅に因んだもの。あの「007 ロシアより愛をこめて」にも登場したシャルドネ種だけで造られるブラン・ド・ブラン。切れのある酸味とフレッシュな果実が特徴です。


Taittinger Comtes de Champagne Rose
テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ・ロゼ
シャンパーニュ 泡ロゼ (PN100)
('95 \15,000位)
 ウダール神父時代の個性的な瓶に詰められた「コント・ド・シャンパーニュ」は有名ですね。これはピノ・ノワール100%で造られるロゼ・シャンパーニュ。
 元気で快活な気泡を持つ、非常に濃さのある茜色。サクランボや杏のような気品漂う香りと熟した果実のほのかな甘さ。厚みのあるアタックと長い酸の余韻、優雅さを感じるプレスティージュ・シャンパン。


Taittinger Collection
テタンジェ・コレクション
シャンパーニュ 泡白 (Ch55, PN45)
('88 \14,800)
 偉大な収穫年にのみリリースされるテタンジェの最高峰は、1978ヴィンテージより「テタンジェ・コレクション」と称し、世界的な現代芸術家にそのボトル・デザインを依頼しています。このアイデアは、現社長のクロード・テタンジェが、ランス大聖堂のステンドグラスをデザインしたマルク・シャガールとの出会いが生み出したという事で、瓶を覆うプラスチックに直接印刷する技術は日本のノウハウによるもの。1988ヴィンテージは、グラン・クリュ格付け100%の畑からシャルドネ55% 、ピノ・ノワール45%。ドサージュ前にマグナム瓶で約6年間の熟成を経ています。
 イマイ・トシミツ氏による「花鳥風月」に彩られた1988ヴィンテージは、祝いの席に相応しい一本。テタンジェらしい酸を芯としたスクッとした立ち姿ながら、熟成感を十分に感じさせるブーケとボディ。パッケージに影響されてか花梨や生姜といった日本がイメージされ、スモーク、マロン、カラメルが複雑。秀逸なムルソーに似た長い長い余韻は、プレスティーシュの風格。【D:2003 P:91】[Real Wine Guide Vol.2 掲載]


Veuve Clicquot Ponsardin ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン
 1772年、ランスに創業された、名実共に定評のあるシャンパン・メーカー。初めてシャンパンを透明にする事に成功したのが「クリコ未亡人(ヴーヴ)」。こちらで詳しく特集しています。 


Veuve Clicquot Ponsardin Brut
ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン・ブリュット
シャンパーニュ 泡白 (Ch28, PN56, PM16)
(NV \5,000) 
 ヴーヴ・クリコ・ポンサルダンの顔でもあるNVブリュット。通称イエローラベル。個人的に定番のシャンパン。コクがあって、そしてほんのり甘い味は素晴らしいと思います。


Veuve Clicquot Ponsardin La Grande Dame
ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン・ラ・グランダム
シャンパーニュ 泡白 (Ch38, PN62)
('89,'90 \12,000位)
 1962年ヴィンテージより、出荷された最上級キュヴェが「ラ・グランダム」。マダム・クリコに捧げられたこのシャンパンは、ロシア皇帝に贈られた当時のものを再現したボトルに詰められます。8つの特級畑(5つのピノ・ノワール畑、3つのシャルドネ畑)から、最低6年間の熟成を経てから出荷されます。
 90年 : 個人的にヴーヴ・クリコは大好きです。90年も、ピンクがかった濃い目の色合い。すりおろしリンゴのような芳醇なアロマ、ジューシーで立体的な果実。口当たりには辛さがあるものの、飲んでみると熟した果実の甘さが出てくる旨味と熟成感のあるボディ。「立派」という言葉が似合うワイン。
 89年 : さすがに89年のグランダムも素晴らしい。その熟成感、濃縮感がありながら、フレッシュさも感じられる秀逸な一本。骨太ながらきちんとした芯があるワインは、熟した果実と複雑な余韻。このシャンパンはボトルも重い、飲みきってもまだあるのかと勘違いしそうです。


Veuve Clicquot Ponsardin La Grande Dame Rose
ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン・ラ・グランダム・ロゼ
シャンパーニュ 泡ロゼ (Ch, PN)
('89 \25,000)
 最上級キュヴェ、グランダムのロゼがリリースされたのは1996年、1988ヴィンテージから。8つの特級格付け畑からのブドウのみで生産。アヴィーズ、オジェ、メニール・シュール・オジェのシャルドネが1/3、そしてヴュルズネ、ヴェルジー、ブジー、アイのピノ・ノアールが2/3。ブジー村ル・クロ・コリンからの赤ワインを13.3%ブレンドしロゼとなっています。
 細やかな泡立ちと高級感を漂わす茜色。ザクロやフランボワーズ、フローラルなブーケは華やかで、イーストの香りは少ない。生地の熟成感はやや紹興酒っぽく、キレのある酸と辛口がいきた重厚感のある味わい。やはり特別な席で、最高の演出と共に開けたい一本。【D:2002】


Veuve Clicquot Ponsardin Vintage Reserve
ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン・ヴィンテージ・レゼルヴ
シャンパーニュ 泡白 (Ch33, PN67)
('80 \18,000)('82 \21,000)
 シャンパーニュ地方も偉大なこのメーカーが造るシャンパンの古酒。やはり独特の雰囲気がありますね。
 80年、82年共に、開けた時には、まだまだ鮮やかな泡立ち。そして予想外に果実の甘味が最初に出てきます。その後、徐々に表情を変え、その熟成香と共に複雑さと繊細さを表します。このシャンパンは、ちゃんと保存しておけば、まだ美味しくなり続けるのではないかと思います。


Veuve Clicquot Ponsardin Rich Reserve
ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン・リッチ・レゼルヴ
シャンパーニュ 泡白 (Ch, PN, PM)
('90 \7,000)
 シャンパンを選ぶ時、何故か手が伸びるお気に入りのヴーヴ・クリコ。このリッチ・レゼルヴは最近発売された新しいシリーズのようです。
 正直言って、これ最高です。ドザージュによってやや甘味を強調した造りのようですが、その甘味は決して出過ぎずふくらみも十分、かすかな熟成香が高級なイメージも醸し出し、かなりの高次元でのバランスを保っています。多分、ヴーヴ・クリコの中でも、最もお買い得な、そして飲む人を選ばないワインではないでしょうか。おすすめです。


Vilmart & Cie ヴィルマール & シー
 ヴィルマールはその生産量の少なさから、あまり有名ではないと思いますが知る人ぞ知るシャンパーニュ。1890年の創業、11haの一級畑を所有するRM(レコルタン・マニピュラン:ブドウ栽培者兼生産者)で、年産7000ケースと少量。多くのワイン評論家からも絶賛される生産者で、全面的有機農法、発酵、熟成を木樽で行い、マロラティックをしない醸造法はクリュッグやボランジェを彷彿とさせます。


Vilmart Coeur de Cuvee
ヴィルマール・クール・ド・キュヴェ
シャンパーニュ 泡白 (Ch80,PN20)
('93 \8,500位)
 1989年より造られてるヴィルマールのフラッグシップがクール・ド・キュヴェ。畑(当然自社)の最も樹齢の古い区画の良質なジュースだけを使用。この1993ヴィンテージから一次発酵は全て新樽の小樽にて行います。(90年は大樽だった)
 年産はたった300ケースで、日本で見ることは稀ですが、上記のアラン・ロベールの「トラディション」、ジャック・セロスの「キュヴェ・ドリジンヌ」、そしてこのヴィルマールの「クール・ド・キュヴェ」が三大地酒シャンパン。
 いつも楽しいワインのお話で楽しませて頂く葉山考太郎氏によれば「幻の三大レコルタン・シャンパン」「これは別格。日本にほとんど輸入されないので、見たら死ぬ気で買うべし。」ということ。
 本当に素晴らしいシャンパンで、シャルドネ20%らしいのですが、何故かザクロやイタリアの赤ワインにありそうな乾いた赤果実のアロマにビックリしました。バニラやナッツ、クリーミーな感触を持つボディ。普通のシャンパンでは満足できない人は、是非どうぞ。確固とした独自のスタイルを感じます。

 このシャンパンは30万ヒットを記念して、プレゼントさせて頂きました。
こちらをご覧下さい。


Others

Jean-Louis Deparis Brut
ジャン・ルイ・ドパリ・ブリュット
シャンパーニュ 泡白 (Ch,PN,PM)
(NV \5,000)
 オランダ人ポール・ヘルマンが営むネゴシアン、ジャン・ルイ・ドパリ。ル・パンやヴュー・プラトー・セルタンと言ったポムロールの名シャトーで樽売りになったワインを集め、販売していることでも有名になっているようです。
 これは、そのネゴシアン物のシャンパン。フレッシュな香りの中にも焼いたクロワッサンの風味を漂わすあたりはさすが。均整のとれたまとまりのあるシャンパン。
(ジャン・ルイ・ドパリ)

Maxim's Brut
マキシム・ブリュット
シャンパーニュ 泡白 (Ch, PN, PM)
(NV \5,000)
パリの高級レストラン、マキシムのハウスシャンパン。1880年創業のカステランヌ社製。マキシムのシャンパンやワインってどれもこのラベルが付いてて、かわいいですよね。
(マキシム)



class30 "The Wine"