France フランス
Champagne シャンパーニュ地方

【シャンパンハウス名のABC順に記載しています】

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Alain Robert アラン・ロベール
 アラン・ロベール、あまり聞きなれない名前かも?こんなにいいシャンパンが、どうして有名にならないのか不思議。あの「クリュッグ・クロ・デュ・メニル」や「サロン」でも名高いメニル・シュル・オジェ村にて17世紀から続く由緒あるシャンパーニュ・ハウス。コート・デ・ブランの7ヶ村に自社畑を所有。どのキュヴェも樹齢30年以上のメニル産のシャルドネを使用。初搾りのみを醸造し、最低7年以上の熟成を経て出荷されます。100%自社畑、100%シャルドネのブラン・ド・ブランを造り続けているというメゾンです。


Alain Robert Le Mesnil Blanc de Blancs
アラン・ロベール・ル・メニル・ブラン・ド・ブラン
シャンパーニュ 泡白 (Ch100%)
('84 \5,500)(NV \5,000位)
 84年ヴィンテージ : シャンパン。シャンパンというより白ワインの感覚に近い。きめ細やかな繊細な泡は、食事の邪魔をすることもなく、熟成によるブーケが優美に漂います。ほんのりと果実の甘さを感じさせ、厚さ、複雑さを引き締まった酸が整えてくれます。これはこの価格にして絶対おすすめです。
 ノン・ヴィンテージ : NVですが1988のワインが主体となっているようです。Blanc de Blancsにしてかなり濃い色調で、ハーブやカラメル、トースト等の複雑な香りは、かなり熟成してる感じなのですが、果実味は青リンゴのフレッシュな部分もあったように思います。NVでも個性の強いシャンパン。一度、特吟物の「トラディション」を飲んでみたい。

Alain Robert Le Mesnil Cuvee Tradition
アラン・ロベール・ル・メニル・キュヴェ・トラディション
シャンパーニュ 泡白 (Ch100%)
('79 \19,000位)
 ワインの完璧主義を貫くアラン・ロベールのトップ・キュヴェがこのトラディション。1979年ヴィンテージにして初リリースは1999年の冬でした。樹齢40年以上のシャルドネ100%、木樽発酵の後、ノン・フィルターにて仕上げられます。
 憧れのシャンパンであったこのトラディションはやはり個性的。フレッシュな柑橘と熟成された紹興酒のカラメル香、ロースト香が混在。凝縮されたブドウによるワインの厚みはさすが。繊細な酸、余韻のアルコール感。すべてが別次元の味わい。しかし、これはちょっと理解しづらいかな?


Alfred Gratien アルフレッド・グラシアン
 1864年、アルフレッド・グラシアンが設立。現在はその子孫セイドー家が運営に当たり、ジャン&ニコラ・ジェジェ親子の下、伝統的な醸造を行っています。セイドー家はクリュッグ家より二人のお嫁さんをもらっておりましたし、第一次大戦中には跡取息子のポールが一人前になるまで、クリュッグのシャンパン造りの監督をジャン・セイドー氏が行っていました。それ故か、ここの手法はクリュッグに共通するように古風で、小樽での一次発酵、熟成期間は法定の倍以上の長さ。さらに瓶内二次発酵時にさえコルク栓を打っていると言います(通常のハウスは王冠を使います)。


Alfred Gratien Cuvee Paradis
アルフレッド・グラシアン・キュヴェ・パラディ
エペルネ 泡白 (Ch65,PN22,PM13)
(NV \10,000位)
 ワイン・スペクテイター誌が1993年に出したシャンパン特集で、並みいる強豪を抑え、見事トップに立ったのが「キュヴェ・パラディ」。年間総生産量12000ケースの内、パラディはたったの1000ケース。
 ノン・ヴィンテージながら熟成期間が長いと分かるワインは、グレープフルーツのアロマと、栗や蜂蜜、うっすらとバニラ&クロワッサンの香り。心地よい果実感と余韻での活々した柑橘の酸が爽やかなワイン。個人的には好きなタイプでした。


Bollinger ボランジェ
 ほとんどのシャンパンの大手が、ランスかエペルネに本拠を置く中、アイ村にあるのが1829年創業のボランジェ。4代目ジャック・ボランジェ(創始者と同じ名前だった)が急逝した後、会社は未亡人のマダム・リリ・ボランジェの手に委ねられましたが、彼女は第2次世界大戦時のドイツ占領下という難局うを乗り越え、見事生産量を2倍に拡大しました。現在では140haの自社畑を所有し、その平均格付けは97%。生産量の70%を自給する堅実なハウス。そしてクリュッグと同じく木樽での1次発酵を行い、しっかりした酒質のシャンパンを生むことでも知られます。


Bollinger Special Cuvee Brut
ボランジェ・スペシャル・キュヴェ・ブリュット
シャンパーニュ 泡白 (Ch25,PN60,PM15)
(\4,000位)
 ボランジェの看板商品であるスペシャル・キュヴェは、ピノ・ノワールを中心にマルヌ産のブドウを厳選したもの。さすがにバランスの良いシャンパンで、爽やかな柑橘、トースト、赤果実中心の香り。活々とした果実の中にも熟成感と力感がある素晴らしいレギュラーキュヴェ。


Bollinger Grande Anne
ボランジェ・グラン・ダネ
シャンパーニュ 泡白 (Ch35,PN65)
('90 \9,000位)
 「グラン・ダネ : 偉大な年」の名の通り、良作年のみに生産されるこのワインは、グラン・クリュ、プルミエ・クリュのブドウのみを使用。5年以上の瓶熟後、出荷されます。
 アップル・パイと表現できる焼きリンゴとパイの発酵した風味。白桃を思わす柔らかな果実にシャープでミネラル感のある酸が美味しい。強さも感じさせながら、ほどよくまとまったスタイリッシュなシャンパンです。

Bollinger RD
ボランジェ RD
シャンパーニュ 泡白 (PN75,Ch25)
('85 \15,000位)
 ボランジェのRDとは「recemment degorge : レサマン・デゴルジュ」の略で、最近澱引きしたということ。7年から10年もの間、瓶の中で澱とコンタクトさせ、裏ラベルには澱引きした日時が記載されます。
 このRDは1999年3月24日にデゴルジュ。やや香りの開きは少なかったものの、フランボワーズのアロマと熟したリンゴの味わい。香りよリ味わいにしっかりとした感触があり、余韻では気品あるリースリングのような酸味。まだポテンシャルが発揮されていないのかな?熟成させてみたいシャンパン。



Bruno Paillard ブリュノ・パイヤール
 知る人ぞ知るといった通人のシャンパン・ハウス、ブリュノ・パイヤール(ブルーノと書く文献も多い)。このハウスは大手が幅を効かせるシャンパーニュ地方では珍しく、全くの個人企業。もともとこの地方でブドウ栽培を営んできた農家で、当主のパイヤールは父の国内向けワイン仲買商を手伝っていましたが1981年に独立、海外市場向けの仲買業を興し、自らのシャンパン・ハウスをもランス郊外に設立しました。現在、販売量の約95%が海外市場。
 地上にありながら完璧に温度コントロールされた貯蔵庫、機能的かつ現代的な醸造所(ルミヤージュはギロパレットを使い完全機械化)。また同社の哲学を物語る拘りとして、すべてのキュヴェにデゴルジュマン(口抜き)の年を表記する事が挙げられる。こうして質を追求したワイン造りは、新参者でありながら、各方面から高い評価を受けており、かのジャンシス・ロビンソンが自分の結婚式で使ったというから、その内容も伺えるというもの。


Bruno Paillard N.P.U. "Neo Plus Ultra"
ブリュノ・パイヤール N.P.U. "ネオ・プラス・ウルトラ"
シャンパーニュ 泡白 (Ch50, PN50)
('90 \11,500位)
 ブリュノ・パイヤールが満を持してリリースしてきたプレスティージュがこの N.P.U.で「究極の中の究極」という意味だとか。7つのグラン・クリュの厳選されたブドウ、小樽発酵、9ヶ月の樽熟成。シャルドネとピノ・ノワールを半々でアッサンブラージュ(ブレンド)の後、10.5度に保たれたセラーにて8年間の熟成、1999年3月に澱引き。ドサージュは最低限に抑えられ(これもこのハウスの特徴)、出荷の前にはもう一度セラーにて一年間寝かせたという。全生産量17755本のうち、最初に5040本がリリースされました。
 色は、クリーンで微細な気泡。洋ナシ系のフルーツ、カラメルとやや熟成感のあるモカが入る香りは、まとまりがあって優しい。丸みのあるナチュラルな果実は、口の中で溶け込むような感触。クリーミーで、余韻の柔らかさが抜群。香りもいいが味が好き、これだけ口中で刺激しないシャンパンも珍しい。最低限のドサージュで、こういった柔らかさと甘さを出せるのは、ブドウ自体のポテンシャルのおかげでしょう。思わず「買い占めたい」と言ったお気に入り(お金さえあれば、笑)。【D:2002】


Egly-Ouriet エグリ・ウーリエ
 1900年創立、ミッシェル・エグリとフランシス・エグリ親子が経営し、現在は全て生産者元詰め。


Egly-Ouriet Blanc de Noirs
エグリ・ウーリエ・ブラン・ド・ノワール
シャンパーニュ 泡白 (PN,PM)
(NV \5,000位)
 モンターニュ・ド・ランス地区のピノ・ノワールで有名な100%クリュ、アンボネー、ブジーの畑から産するブラン・ド・ノワール(黒ブドウのピノ・ノワール、ピノ・ムニエだけを使用)です。
 ブドウの甘さを感じる香りとしっかりしたコクのあるシャンパン。実はこのシャンパンを頂いた時は、食後でかなりワインを飲んだ後だったため、細かな感想はいえないのですが、この風味と酒肉の厚さは、印象的。是非、また飲んでみたいですね。 エグリ・ウリエ


Fleury Pere et Fils フルーリィ・ペール・エ・フィス
 20世紀初頭に創設されたレコルタン・マニピュランで、ほぼピノ・ノワールだけからワインを生産するというフルーリィ。1930年代以降、無農薬、有機農法でブドウ栽培を行い、1992年には13haのすべての畑にヴィオディナミの証明証を得ているというこの地方におけるヴィオディナミの先駆者。なんとノーベル賞の授賞式やパーティで、公式に使われる唯一のシャンパーニュ・ハウスだという。 フローリィ フルーリー フローリー


Fleury Brut
フルーリィ・ブリュット
シャンパーニュ 泡白 (PN)
(NV \5,000位)
 ここのレギュラー・キュヴェもピノ・ノワール100%。エチケットが美しいルージュ・カラーのため、通称「カルト・ルージュ」と呼ばれているそうです。バランスの良い泡という第一印象。ピノ・ノワールらしく、赤いフルーツ香が柔らかい。ボディも丸く、酸の強いシャンパンが苦手という方にもいいと思います。【D:2001】


Fleury Brut Rose
フルーリィ・ブリュット・ロゼ
シャンパーニュ 泡ロゼ (PN)
(NV \7,000位)
 これもピノ・ノワールをセニエによって仕立てたロゼ。バラの花、サクランボや杏、ロゼらしい華やかさに赤胡椒のスパイス。酸が溶け込んだしっかりしたコクのあるロゼ、いいです。【D:2002】


Gosset ゴッセ
 1584年、かつてアイ市長もつとめたピエール・ゴッセにより創業、シャンパーニュ地方で最も古いシャンパン醸造会社がゴッセ社。発泡性ワインが世に知られるようになる1世紀も前からシャンパンを醸造し、現在も伝統の技にこだわり年間50万本を生産しています。


Gosset Excellence Brut
ゴッセ・エクセレンス・ブリュット
シャンパーニュ 泡白 (Ch45, PN45, PM10)
(NV \5,000)
 ノン・ヴィンテージのシャンパンとしては、ボディ自体がとてもまろやかで好ましいタイプ。黒ブドウ(ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)を約半分使っているためでしょうか。最初はフルーティーな香り中心ながら、ゆっくり熟成香と甘さを感じさせてくれるあたり、ちょっとしたヴィンテージ・シャンパンの品質を感じました。いいですね、定番にしたいシャンパンです。


Gosset Celebris
ゴッセ・セレブリス
シャンパーニュ 泡白 (Ch2/3, PN1/3)
('95 \11,650)
 コート・デ・ブラン地区とモンタ−ニュ・ド・ランス地区の最も優良な畑のグラン・クリュのブドウを100%使用した同社のプレスティージュがエクセレンス。
 爽やかなグレープフルーツと赤い果実の甘さ。95年というヴィンテージだけに若々しさがあり、酸もシャープなんですが、不思議なほどに果実と泡は柔らかく、口の中でふわっと溶け込む感じがする。ゴッセのスタンダード、エクセレンスと共にお気に入りとなりそうです。


Henriot アンリオ
 17世紀よりブドウ栽培を手掛ける由緒あるアンリオ家のハウス。設立は1808年で、以来コート・デ・ブランを中心に優良畑を獲得、現在は101haの自社畑から総生産の80%以上を賄う。あまり知られていませんが、非常に評価は高く、かのムートン・ロートシルトが自社のオリジナルシャンパーニュを造らせていたほど。1994年にはモエ=ヘネシー=ルイ・ヴィトン・グループ : LVMH より独立、家族経営のハウスに戻ると共に、ブルゴーニュのブッシャールを取得した事で話題となっています。


Henriot Brut Millesime
アンリオ・ブリュット・ミレジメ
シャンパーニュ 泡白 (PN51,Ch49)
('64 \20,000位)
Henriot Rose Millesime
アンリオ・ロゼ・ミレジメ
シャンパーニュ 泡ロゼ(PN55,Ch45)
('90 \7,000位)
 アンリオの64年というヴィンテージ・シャンパン。期待と共に「生きているのだろうか?」と不安もいっぱいでした。しかしそんな思いは、グラスに注がれた瞬間に解消。素晴らしい香りです。焦したキャラメル、ドライフルーツのブーケ。味わいの中にも果実味が生き、偉大な白ワインのよう。しかもベタベタしていない、非常に上品な熟成香。こんなシャンパンを64年生まれの人に飲ませてあげたい。(ただ抜栓後一時間以内がよいと思います。)
 90年のロゼは残念!杏、紹興酒的な甘さ、泡立ちはしっかりあるのですが、酸化のニュアンス。これはボトルの欠陥だといいのですが。


Jacques Selosse ジャック・セロス
 1949年に設立されたレコルタン・マニピュラン。ジャック・セロスは、コート・デ・ブランに7haの畑を所有し、100%シャルドネ種から年産約4000ケースを生産。1991年よりビオディナミ農法を採用。化学肥料や殺虫剤は一切使用されず、発酵も天然酵母を使用し木樽で発酵させる。


Jacques Selosse Brut Rose
ジャック・セロス・ブリュット・ロゼ
シャンパーニュ 泡白 (Ch,PN)
(NV \13,000位)
 自社畑のシャルドネ97%にエグリ・ウーリエのピノ・ノワール3%をブレンド、生産量2800本というレアなロゼ。泡量は少なめの濃いサーモンピンクで、オレンジキャンディーやフランボワーズ、ケーキ的な甘い香り。キリッとした押しの強い果実味ながら、密度感と優しい酸により、滑らかでふくらみさえ感じる味わい。赤いアロマと白いテイストがはっきりとして面白い。あまり冷やしすぎず、やや高めの温度で。【D:2004 P:90】[Real Wine Guide Vol.5 掲載]


Jeanmaire ジャンメール
 ジャンメール社は、古い歴史、そして大規模なハウスがひしめくこの地方で、1933年に設立された比較的新しいハウス。アンドレ・ジャンメールにより興された当時はコート・デ・ブラン地区のメニル・スール・オジェ村に本拠を構え(今ではエペルネに移っている)、戦後順調に業績を伸ばし、今では格付け100%クリュ18haを含む80haの自社畑を所有しています。


Jeanmaire Elysee
ジャンメール・エリゼ
シャンパーニュ 白泡 (Ch100%)
('85 \15,000位)
 この特醸物「エリゼ」は、アヴィズとクラマンの格付け100%クリュのシャルドネだけを用いたブラン・ド・ブラン。ワイン会で供されたエリゼは、ノーチェックのハウスだったので、とても嬉しかった一本。繊細なスタイルだとは思いましたが、ブラン・ド・ブランとは思わなかったです。フレッシュでエレガントかと思えば、かなり頑固で湧き上がるようなボディを持つ不思議なシャンパン。金属メッシュのボトルカバーは凄いデザイン、中身も負けずにかなり個性的。



Krug クリュッグ
 「クリュギスト」と呼ばれる熱烈なファンを持つ別格のシャンパンこそクリュッグ。1843年の創業、現在はブドウ畑取得の経緯からレミー・マルタン・グループに属しますが、その運営は、クリュッグ一族が仕切り、伝統的な製法を守り通しています。


Krug Grande Cuvee Brut
クリュッグ・グランド・キュヴェ・ブリュット
シャンパーニュ 泡白 (Ch25〜35, PN45〜55, PM15〜20)
(NV \11,600)(NV \6,000位 375ml)
 この「グランド・キュヴェ」は、同社のノン・ヴィンテージ、スタンダードなシャンパンであるにもかかわらず、すべてのブドウを小樽にて1次発酵。ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネ、それぞれの品種を約25のブドウ園から選定、5〜7年の熟成を経たヴァン・ド・レゼルブをクリュッグ家のメンバーのみでテイスティング、ブレンドするという徹底ぶり。
 当然、その香ばしい芳香、重厚感、繊細さを兼ね備えたシャンパン。また、このグランド・キュヴェ・ブリュットには、ハーフボトルもあって、なんだかとても可愛らしい。でも価格はご覧の通り可愛くない。シャンパンの中でも、最上のハーフボトルでしょう(笑)。

Krug Vintage
クリュッグ・ヴィンテージ
シャンパーニュ 泡白 (Ch30,PN48,PM22)
('89 \18,000)
 別格のシャンパン、クリュッグ。この「ヴィンテージ」は、良年のみに造られるもの。89年は、ピノ・ノワール48%、ピノ・ムニエ22%、シャルドネ30%というブレンド。クリュッグはすべてのブドウを小樽にて1次発酵させます。
 89年ヴィンテージとして、まだまだ若さを感じさせる香りは、焼いたリンゴ、ナッツやバターを感じます。余韻に薬草風の苦味。だた、この名声あるクリュッグとしては、何か心が動かない。全体的に小さい感じがします。ちょっと贅沢でしょうか?

Krug Rose
クリュッグ・ロゼ
シャンパーニュ 泡ロゼ (Ch20〜25,PN45〜50,PM20〜25)
(NV \18,000位)
 以前はロゼを造っていなかったクリュッグですが、80年代後半からリリースしています。他のハウスのロゼの多くがヴィンテージ物であるのに対しマルチ・ヴィンテージ(多くの年をブレンド)し、その複雑性を主張するクリュッグは、ロゼもNVとしているようです。
 淡くピンクがかった麦藁色。赤リンゴやサクランボの赤果実系アロマ。はりのある酸と辛さを伴うフィニッシュが印象的。時間が経つとハニーもありましたが、どちらかというと、熟成感よりフレッシュさを感じるロゼ。少し置くとその魅力が増すように思いました。

Krug Clos du Mesnil
クリュッグ・クロ・デュ・メニル
シャンパーニュ 泡白 (Ch100)
('83,'88 \50,000前後)
 同社の誇りとも言える至高のシャンパンが、この「クロ・デュ・メニル」。コート・デ・ブラン地区、メニル・シュール・オジェにあるベネディクト修道会のブドウ畑(1698年まで遡れる)、由緒あるクロから生まれる逸品。フィリッポナの「クロ・デ・ゴワセ」と共にシャンパーニュ地方で単独畑名を名乗れる2つの名畑の一つ。ワイン好きが最も憧れるシャンパンでしょう。
 83年のクロ・デュ・メニル。熟成された要素、カラメル、ゆで小豆の発酵系の香り、クリーム。柔らかなボディにエレガントな酸味。アフターにせり出してくる甘味。
 88年、ワインの持つミネラル、白い花。一瞬若々しさを感じながら、その繊細な味わいは他のシャンパンとは一線を画すもの。
 初めて体験した憧れのクロ・デュ・メニル。しかしながら、この奥ゆかしいワインの個性を理解するには、飲み手がもう少し大人になる必要があるのかも。また年輪を重ねて出逢いたいと思います。



Louis Roederer ルイ・ロデレール
 シャンパーニュの中心ランスに1760年創業のルイ・ロデレール。自社畑比率ではシャンパーニュでトップ、約8割のブドウを自社畑から供給する堅実、かつ高品質なワインを産み出すメゾン。


Louis Roederer Brut Premier
ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエ
シャンパーニュ 泡白 (Ch, PN, PM)
(NV \6,000)
 ブリュット・プルミエは、瓶熟4年の同社の定番NV。奥行きのある様々なニュアンスの味を持つシャンパンは、スタンダード・クラスの中でもピカ一の旨さ。


Louis Roederer Crystal Brut
ルイ・ロデレール・クリスタル・ブリュット
シャンパーニュ 泡白 (Ch40,PN60)
('90 \13,000位)('93 \12,000位)
 クリスタルは、ロシア皇帝アレクサンドル2世が、他のものと紛れないように「余のためのロデレールのシャンパンはクリスタルの瓶に詰めよ」と命じたのが始まり。通常シャンパンは光による劣化を防ぐため、濃い色の瓶に詰められていますが、これは透明色。よってオレンジのセロファンに包まれて出荷されます。それがまた高級な雰囲気を醸し出しています。
 やはりクリスタルは素晴らしいです。90年の奥行きの深さ、引き締まったボディ、これぞシャンパーニュという風情は、ほんのりとりんごやナッツ、そして熟成香、華麗な泡、洗練された味わいは、全体のバランスに優れ、至福のひと時を演じてくれます。そして93年も活気がありながらもエレガンスを感じるバランス、ワインを下支えする底力のあるイースト香。サロンやクリュッグとは対極のシャンパーニュ・スタイル。

Louis Roederer Vintage Rose Brut
ルイ・ロデレール・ヴィンテージ・ロゼ・ブリュット
シャンパーニュ 泡ロゼ (Ch,PN)
('94 \7,000位)
 ヴィンテージのロゼは数も少ないのか、あまり見かけませんね。ロゼなんですが、本当に淡いピンクを帯びたワインは、若さを主体に感じるフレッシュなリンゴ、杏、金柑の香り。高めの酸味と柑橘系の余韻。ワイン自体の骨格は大きくないものの、エキス分を感じるのは、良質のピノ・ノワールのおかげでしょうか。やはりルイ・ロデレール、ここのノン・ヴィンテージにも通じる複雑性ある味わい。




Laurent-Perrier ローラン・ペリエ
 1812年設立の大規模な家族経営のシャンパンハウス。第2次大戦後、ベルナール・ド・ノナンクール氏(現ローラン・ペリエ社会長)の努力により年産8万本だった売上が700万本までに大躍進。一時は非発泡のワインを生産し業績を伸ばすという経営能力もさることながら、氏の人望により築かれたブドウ栽培農家との信頼関係が高品質なスタイルを確立したといわれます。フランスでは珍しい「人の和」を大切にした経営方針は、企業の利益と従業員の利益を一致させ、年間500万本を達成した時には、ボーイング・ジェット機を借り切り、全社員とその家族をカナリー島への慰安旅行に招待したといいます。そして現在では、あの「サロン」の親会社でもあります。


Laurent-Perrier Grand Siecle Alexandra Rose
ローラン・ペリエ・グラン・シエクル・アレキサンドラ・ロゼ
シャンパーニュ 泡ロゼ (PN,Ch)
('88 \13,000位)('90 \13,000位)
 非常に多彩なシャンパンを生産するローラン・ペリエの最高級がグラン・シエクル。訳すと「偉大なる世紀」。これはそのロゼで、ローラン・ペリエでは果皮浸漬によりロゼを生産しています。(他の地方では普通でもシャンパーニュ地方では例外的。詳しくはこちらを参照して下さい。)
 1990 : サーモンピンクの美しいロゼワインは、かなりシャープ。ドライフラワーのニュアンスと余韻での渋みが、大人の表情を醸し出すワイン。【D:2000】
 1988 : 90と同じく大人の表情を持つワイン。杏やドライローズ、深みのあるボディは、是非少人数でゆったりと味わいたい泡。【D:2001】



Lanson ランソン
 1760年にランスで創立。創業者のフランソワ・デルモットの息子ニコラに男児が誕生しなかったため、ジャン・バプティスト・ランソンが後を任され、社名をランソンに改めました。家族経営的な色彩を残しつつ、大規模なハウスに成長。年産560万本のうち、55%を輸出、世界130ヶ国で愛飲されるシャンパーニュは個人的にも好きなハウスです。


Lanson Black Label Brut
ランソン・ブラック・ラベル・ブリュット
シャンパーニュ 泡白 (Ch35,PN50,PM15)
(NV \4,000位)
 ここの生産量のうち、約9割をこの「ブラック・ラベル」が占めている辺り、ノン・ヴィンテージに力を入れている様が分かります。そして英語表記の名前も、海外市場を意識しているのでしょう。このシャンパンは好きなんです。爽やかな香りの中にも、ちゃんとイースティな部分もあって、酸味と果実が互いにハーモニーをつけるよう。飲んでいくうちに心地よさを感じる美味しいノン・ヴィンテージです。


Lanson Noble Cuvee Brut
ランソン・ノーブル・キュヴェ・ブリュット
シャンパーニュ 泡白 (Ch60,PN40)
('88 \8,000位)
 「ノーブル・キュヴェ」はランソンのプレステージ・シャンパン。イギリス王室、スペイン、スウェーデンの王家でも愛飲されている由緒あるシャンパーニュです。甘さのある柑橘系の香りとフルーツの酸味。88年というヴィンテージにしてフレッシュな部分を残したワインは、決して出すぎず、おしとやかな王女の雰囲気。マイルド&スタイリッシュ、ゆっくり流れる時の始まりにふさわしい優雅な一本です。


Lanson Blanc de Blancs Gold Label
ランソン・ブラン・ド・ブラン・ゴールド・ラベル
シャンパーニュ 泡白 (Ch100)
('90 \9,000位)
 ランソンの新しいプレスティージュがこのゴールド・ラベル。格付け100%の3つの畑からのシャルドネを使ったブラン・ド・ブランで、6年以上の瓶熟を経て出荷。非常に綺麗なクリスタルの瓶、ゴールドの装飾が高級感を漂わせています。
 中身も外観に負けず劣らずで、深い黄金色、きめの細かな泡立ち。草原を感じる爽やかさ、ルッコラや小豆のような複雑な香りもあり、スタイリッシュな中にもワインの層を感じます。あの三ツ星シェフ、アラン・デュカス氏がランソンを推奨するのも頷けます。


Laherte Frere ラエールト・フレール


Laherte Brut Prestige
ラエールト・ブリュット・プレスティージュ
シャンパーニュ 泡白 (Ch,PN,PM)
('95 \7,200位)
 ラエールト・フレール、あまり聞かないシャンパーニュのメゾンですが、ラベル表記を見るとS.R.(ソシエテ・ド・レコルタン)と表記されていることからも、小規模で同族の栽培家で運営されるメーカーのようです。
 ここが2000年ミレニアム記念のボトルに瓶詰めして出荷したシャンパン。クリーミーな泡、グレープフルーツの黄い果実を感じさせる柑橘系のアロマ、ワインの厚みと酸が程よく調和し、立体的でくっきりとした印象の美味しいシャンパンです。


P. Lancelot-Royer ランスロット・ロワイエ


P. Lancelot-Royer Cuvee de Reserve R.R.
P. ランスロット・ロワイエ・キュヴェ・ド・レゼルヴ R.R.
シャンパーニュ 泡白 (Ch100%)
(NV \4,000)
 初めて聞いたシャンパーニュ。ランスロット・ロワイエは、格付け100%クリュのクラマン村にあるようで、畑面積5.5haを持つレコルタン・マニピュラン。このキュヴェは2000年ミレニアム用に出してきたブラン・ド・ブラン(シャルドネ100%)です。
 優雅な泡立ち、ブラン・ド・ブランとしては芳醇で豊かな果実、グレープフルーツやレモングラスを感じさせるワインはバランスがとれ、この価格帯としては素晴らしいものだと思います。シャンパンがいいのだけれど、ちょっと予算が・・・と迷った時に、このワインを選択することをお薦めします。



class30 "The Wine"