信仰年に寄せて

 

セバスチャン 西川 哲彌

いよいよ信仰年に入りました。
来年の11月24日までの約1年間です。
第2バチカン公会議の開始年から50年、私たちの信仰の中身を見直すために出された「カトリック教会のカテキズム」が発行されてから20年という節目の年にあたってのことでした。
期間1年間の「信仰の見直しマラソン」が始まったという訳です。
これは全世界規模ですので、このマラソンがゴールに達する頃は、思わぬ成果が待っているような気がします。
この1年は、世界中でいろんなことがあります。
予想されていることのほかに、予想外のこともあると思います。
とんでもないことが降り掛かるかもしれません。
その中で、いつも試されるのは私たちの信仰です。
私たちの信仰の根幹であるイエズス様の教えが試され鍛えられてゆくのです。
イエズス様の教えの根本は「神様を愛すること、隣人を自分のように愛すること」にあります。
この素晴らしい教えに出会って、私たちの生き方が変わりました。
教えに従ってゆけば、いつも、喜びと感謝で暮らせるはずが、現実は、憎しみと苦しみの中をさまようことも避けられません。
試されるのは信仰です。
でも、私たちは回心の恵みがあります。
自分の弱さを認める恵みも与えられます。
日々の復活です。
これは個人のレベルだけではなく、教会全体にも世界そのものにも当てはまることです。
試されることは鍛えられるということですし、信仰の原点である神様の教えをとらえ直すことにも通じます。
教皇様が神様の啓示を受けて発せられた信仰年「信仰の見直しマラソン」がこの1年の間に起こる個人的な、また、世界的な出来事の中で、完走され、大きな成果をもたらしますように祈ります。

「マラソンがはじまりましたよー」

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