バスで行く東海道・第3回 (小田原宿〜三島宿) 2012.5.24
「9:小田原宿」
浮世絵は、小田原の手前の酒匂(さかわ)川の川越えで、向こう岸が小田原、更に遠くの
高い山が箱根山です。
江戸時代の東海道は、川越えが多くて大変だったんですねえ!
現代人の我々は、無意識で橋を渡っていますけどねえ。
小田原は日本橋から80キロ、箱根関所を前にした旅人の2泊目の宿として繁盛したそうです。
童謡「お猿の駕籠屋」で有名な「小田原提灯」は、江戸時代に小田原で発明され、当時の
大ヒット商品となったそうです。
これまでの楕円形とは異なり、小型の折り畳み式で円筒形の小田原ちょうちんは、早朝に
出発する旅人の携帯に便利な必須グッズだったようです。
♪エッサ エッサ エッサホイ サッサ♪
♪お猿のかごやだ ホイサッサ♪
♪日暮(ひぐれ)れの山道 細い道♪
♪小田原提灯(おだわらぢょうちん)ぶらさげて ソレ♪
♪ヤットコ ドッコイ ホイサッサ♪
厳しい山道の箱根峠を越えて当日中に三島に着くために、未だ暗いうちに、小田原提灯
(おだわらぢょうちん)をぶらさげて、小田原を出発する旅人の様子が目に浮かびます。
かまぼこを売る大きな店が並びます。
小田原名物は、ういろう、かまぼこ、梅干しです。
「ういろう」を売る店が、江戸時代から続く薬屋の前にありますが、元々は、ういろうは、
苦い薬を和らげるために、薬と一緒に食べる様に作られたからだそうです!
写真の立派なお城の形をした老舗の”ういろう”屋さんでは、和菓子の”ういろう”と、
薬の”ういろう”と両方を売っています。
”ういろう”の由来は、創始者が”外朗(ういろう)”氏だっただからそうですが、読めない名前
ですよね。
大久寺の境内には、北条氏が滅んだ後に小田原を支配した大久保一族の墓があります。
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