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08:大磯


東海道を歩く(8:大磯宿)16km



(写真は鴫立庵)

大磯→二宮→国府津→小田原

JR大磯駅をスタートします。



松並木の残る化粧坂を過ぎると、海側へ向けてJR東海道線と交差し、初めて海岸に出ました!

冒頭の写真の鴫立庵(しぎたつあん)は、西行が詠んだ

「心なき身にも あはれは知られけり  鴫立つ沢の秋の夕暮れ」

で有名な鴫立沢にあります。

趣のあるたたずまいに引かれて、100円を払って入ってみます。

パンフレットによると、江戸時代から続く俳諧道場で、現在も俳諧が行われているそうです。

(下の写真は、鴫立庵の前の湘南発祥の地の碑です。)



明治時代に入ると、大磯には、各界名士の別荘が建ち並びました。

その別荘地帯を散歩してみると、”津波注意:

海抜10メートル”等の真新しい看板があちこちに!

今回の大震災の影響でしょうか。

国道1号(東海道)は、二宮町へ向けて、気の遠くなる程に真っ直ぐな道です。

大抵の小学校の校庭にある二宮尊徳の銅像で有名なあの二宮町です。

道標を見ると、小田原まで未だ14キロもあります!

ヒ〜ェ! そんなに遠いの!



でも、JR二宮駅を過ぎると、左手に所々海岸が見える様になったので元気が出て来ました。



ひたすら歩きます。

広大な酒匂川を渡るとまもなく小田原市です。



大磯宿から小田原宿まで約16キロです。





バスで行く東海道・第2回(保土ヶ谷宿〜大磯宿)  2012.4.21



「8:大磯宿」 

下の写真は、延台寺とその境内にある大磯宿の遊女・虎御前(とらごぜん)の墓です。

虎御前は、仇討ちで有名な曽我兄弟の曽我十郎の愛人です。

つまり、仇討ちで討ち死にした曽我十郎を悲しむ虎御前の涙雨という浮世絵の構図は、
江戸時代の人はピンときた(大磯宿=涙雨)、という事らしいです。







浮世絵は、雨の日で、大磯宿の端です。

明治24年創業の写真の「杵新」で、お土産に西行饅頭を
買いました。 

島崎藤村や吉田茂も愛好したそうです。


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