|
50年以上年賀状を下さったヨネ先生の、最期の文面です。
ここ10年年賀状は私が出しておりましたが、ずうっとやりとりを続けていたのは、母はるこです。
先生から最後にいただいた文面には、リューマチを病み、仲良く付き合っています、との記載がありました。
それにしても、ヨネ先生は、大変な達筆を通されました。
6年生の教室後部に、この達筆で、宮澤賢治の「雨ニモマケズ」の全文を貼り出し、毎朝唱和させられました。
大震災を体験して、ヨネ先生をはじめとした先生方から、多くの教え子たちが、毎朝先生に唱和させられたこの詩が、どれだけ東北人の精神を支えてきたか、実感したことでしょう。
世界中に深い感動を与えた、東北人の粘り強い精神力、苦労を厭わない、誠実な姿勢。
そして、「リューマチと闘う」のではなく、「仲良く付き合っています」との先生の最後の近況の、慈愛に裏打ちされた表現に、改めて感動しました。
先生ほんとうにありがとうございました。 |