受歯板と押歯板

「積丹ブルー(シャコタンブルー)」という呼び名は、
海が極めて透明で、
海底の白い岩肌が光を反射するために生まれる特有の青色”を指すものだ。 積丹ブルー


林道を進む。
積丹の海が青く見える理由の一つに、海藻が少ないことが挙げられる。
これはウニが海藻を食べ尽くすため、海底の白い岩肌がそのまま見えるからである。 アプローチ


付近には浄水場の廃墟がある。
資料に記載はなかったが、泊村の簡易浄水場のようだ。 浄水場


建屋の外には手動開閉台が並ぶ。
地下埋設のバルブやゲートの開閉操作を中間ロッドで操作軸を延長することで、
地上部にて開閉操作ができる開度目盛付の装置である。 手動開閉台


浄水場を超えると廃道を進む。
採掘された鉱石は約24km離れた国富鉱山製錬所に鉱送されたようだ。 廃道


更に山中を進むと斜面にスレートの部材が朽ちている。
どうやら鉱山時代の建屋の跡のようだ。 スレート


トタンの部材が残っている。
積込か選鉱の施設があったのかもしれない。 建屋


一際大きな部材が残存している。
軌道でも索道でもなさそうな非常に長い部材だ。 部材


ズリ山のような人工的な一角がある。
かなり大きな岩石が転がっている。 ズリ山


付近でも大きな平場がある。
ここは鉱石が集約されたヤードかもしれない。 平場


付近にはバケットが腐食しつつ残る。
もしかするとスクレーパー的なバケットかもしれない。 バケット


そして根太のような大きな鋼材がある。
ベルトコンベヤーの基礎や鉱石をふるいに掛ける部材かもしれない。 根太


湾曲した6kg級のレールがある。
ここでは鉱車が動いていたのだ。 レール


そして最大の遺構がこの波上の鋼材、『歯板』だ。
これはジョークラッシャという岩石を破砕する機械の部品だ。 歯板


ジョー(あご)クラッシャの断面図である。
黄色と赤の受歯板と押歯板の間に岩石を投入、
挟んで粉々に潰す。 ジョークラッシャ


この表面を硬く加工されたギザギザの板二枚で岩石を繰り返しはさみ、
砕いていくのがジョークラッシャだ。 歯板


積丹半島における銅、鉛、亜鉛鉱床の推定総額は昭和43年当時で
余市鉱山900,000t、玉川鉱山724,000t、第二茂岩鉱山316,000tでこの3鉱山で
総量の約90%を占めていた。 ワイヤー


枕木が朽ちている。
付近の茂岩鉱山は、昭和15年(1940)から探鉱開始、
昭和19年(1944)には帝国鉱業開発株式会社の所有となる。 枕木


建物の基礎が残る。
茂岩鉱山は、盃坑と茂岩坑の2採掘場に分かれていた。
茂岩坑には熊谷坑(35m)と末廣坑(15m)が開坑していた。 基礎


風呂のようなタイルの部材がある。
近隣の西玉川鉱山は昭和17年頃から試掘。
昭和19年採掘権設定、20年帝国開発(株)に移り27年から休山中である。 風呂


ポンプのような部材がある。
昭和20年(1945)の資料には軍需資材開発のための、
非望撃碎(=野望を粉砕すること)の闘魂を満つ西玉川鉱山とある。 ポンプ


戦火の鉱山に残る飛躍必勝の誓。
それは誰の胸にも届かないまま、
森の湿気に溶けて、静かに消えていく。 架台






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