雄別炭鉱 ズリベルト跡 探検: 北の細道 雄別炭鉱 ズリベルト跡

雄別炭鉱
 ズリベルト跡で合理化投資の終着点をみる




北海道釧路市

 ベルトコンベヤーはゴムまたはスチール製のエンドレスベルト(輪状)を循環させ
その上に荷物を載せて運搬する運搬機械である。
水平や傾斜をもって据え付けられ、
駆動プーリーは機械の片輪や中間に取り付けられる。
ベルトの張力を適度に調整するためにテークアップ装置が備え付けられる。

ベルトコンベヤーは運転中に次のような変化が起きる。
温度変化によるベルトの伸縮、荷重の変化でベルトの張力が変動、摩耗、雨天湿気による滑り。
このままではベルトが蛇行・スリップ・たるみ・ローラー乗り上げなどのトラブルを起こす。
これを防止するのがベルトの伸縮に合わせて、プーリー位置を自動で前後させ、
張力を常に一定に保つテークアップ装置である。

対して索道(架空索道)は鋼索(ワイヤーロープ)にバケットを吊り下げて運搬する方式で、
ロープウェイ・スキー場リフトの仲間となる。
地形の影響を受けにくく、山越えが得意である。

索道とベルトコンベヤー
索道とベルトコンベヤー

一般にベルトコンベヤーの方が輸送密度が高く、
ゴムベルトを連続的に回転させて大量の物資を運ぶことができる。
坑内・坑外の長距離輸送に強く、運搬量が大きい。

索道とベルトコンベヤー
索道とベルトコンベヤー比較表

雄別炭鉱鉄道株式会社 雄別鉱業所は76の鉱区を持つ巨大な炭鉱だ。
これまで 雄別炭鉱については
選炭場付近北進昇奥雄中部大祥内ズリベルト堤沢などをレポートしてきた。
歴史的な背景は各リンク先で確認いただくとして、
「雄別炭鉱にはズリ山が無い」と称される。
これは鉱業所付近から見えないだけで
現実には巨大なズリ捨て場が舌辛川対岸、東側の山向こうに存在する。

昭和14年(1954)に完成したのが、その山向こうへ跨ぐズリ捨て用索道で、
延長700m、180馬力、能力110t/hrの索道が敷設された。
索道
索道

しかし生産量増大に伴いズリの1日当たりの発生量2,000tに対して、
索道の処理能力は1,400tと不足していた。
そこで昭和41年(1966)に1億2,000万円の工事費を費やして、
ズリ捨て用索道をズリ捨てベルトに切り替えた。

ベルトコンベヤー
ベルトコンベヤー

これは閉山の4年前。
このズリベルトは多数の橋脚と隧道により構成されており、
今回はその最下層、1号隧道を目指す探索となる。
なお今回は一般社団法人 雄別炭礦振興会との合同探索となる。


トレードオフ・玉村複線式架空索道・エンドレスベルト・・・



坑道
坑道





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