6. スラブの強度確認(概略計算) ※長辺方向は省略

備考:いきなり「スラブの応力計算」の話です。
 手計算の場合、話を単純にするために「版」を「単位長さの ( スラブ厚分のせいを持つ ) 梁」に置き換えてしま います。
 下図にあるのは等分布荷重 w が作用するスパン Lx のスラブですが、ここでは二辺が固定され、直交する辺 が自由になっているものとします。ここから単位幅のスラブを切り出すと、
     これは「等分布荷重 w が作用するス パン Lx の梁」です。したがって、構造力学の公式さえ知っていれば、ここにあるような曲げモーメントの値が直 ちに計算できるでしょう。

6-1.

参考:電卓で構造計算 - スラブ編 外部サイトへリンク:http://www.structure.jp/column37/column37_1_1.html

([建築材料の構造強度]   スラブのせん断応力の設計例  ひとことで言えば――  「100g=1N」と考えればよいのです。)

計算方法 断面係数より算出  単位:cm

スラブ幅1000cm  スラブ厚み16.3cを15cmで計算  短辺方向スパン653cm  

生コンFc=214kg/cu  異形鉄筋SD10

  h=15cm b=100cm

断面係数(Z)=1÷6x100bx15hx15h≒37.5kgcm    

両端固定

等分布荷重

kousik04-08-1.jpg (36908 バイト) kousik04-08-2.jpg (36274 バイト)

MA=MB=−WxLxL/12 、 Mc=WxLxL/24     

 コンクリートの種類による記号:生コン呼び強度225 スランプ18 粗骨材の最大寸法による記号 セメントの種類による記号 N
設計基準強度は21N/mm2   21Nx0.102kgF≒2.14kgF/mm2      ≒214kgF/cm2      N=0.102kgF

積載荷重 ・ 室名 ・ 床版又は小梁  計算用
住宅の居室、寝室、病室 = 180kg/u

6-2.コンクリート強度確認・曲げモーメント(生コン Fc214kg/cu) 

断面係数(Z)=1÷6x100bx15hx15h≒3、750kgcm

*許容圧縮力(モーメント)3,750(Z)X214kg/m2x(コンFc)≒802,500kg・cmモーメント
許容圧縮力≒802,500kg・cmモーメント

圧縮力(モーメント)=WxLxL÷12
*680kg(W)x
6.11mx6.11m÷12=2,110kg・m≒211、000kg・cmモーメント    

圧縮力
(モーメント)211、000kg・cmモーメント許容圧縮力≒802、500kg・cmモーメント・・・・・(安全)

 

6-3.鉄筋強度確認 ※引張鉄筋・D10ピッチ10cm  D10≒1,000kg/1本

Z=1÷6xbxhxh   断面係数(Z)=1÷6x100bx15hx15h≒3、750kgcm
*引張許容応力  3、750x100kg≒375、000kg・cmモーメント
*引張力
 680kg(W)x6.11mx6.11m÷12=2.11kg・m≒211、000kg・cmモーメント 

引張力 211、000kg・cmモーメント<引張許容応力  3、750x100kg≒375、000kg・cmモーメント・・・・・(安全)

 

☆ 目 次に戻す  ☆