高齢者の「自立と自律」を支援するチームケア〜CADLから考える〜
ケアタウン総合研究所 高室成幸氏
1.利用者の自立と自律
自立とは自分でできること、自律とは自分で決めること。アセスメントでは「自立と自律」の状態の把握が重要。
2.高齢者の「自立・自律」を支える「意欲・動機づけ」のアセスメント
自立に向けたアセスメントは、「できること」、「したいこと」への共感が原点。できないことやあきらめへの共感ではダメ!また、「できないこと」と「していないこと」は異なるものであり、「していないこと」の理由を明らかにする必要がある。さらに、「諦めきれないこと」を聞き出すことも重要。
3.アセスメントの3つの分野〜ADL、IADL、CADL〜
CADLとは、高室氏の提唱するADL、IADLに次ぐ、「Culture(文化)=人間が長年にわたって形成してきた慣習や振舞いの体系」を基にした3つ目の新しいADLの視点。人生の価値観、スタイル、住まいや地域の環境を踏まえたアセスメントができる。高齢者の自立のアセスメントに必要な視点と考える。