「音楽部屋」久々のUPっす。
今回は、20年近くMIDIスイッチングとエフェクトを担当してくれたBOSS GT-3をようやく引退(自宅練習用に専念)してもらう為と、音質UPと軽量化を図るためにBOSS MS-3を導入しました。
最近スタジオに入るために、アンプヘッド・エフェクトケース・ギターを持って自宅から出る際に改めて「重すぎる」と感じ、ちょうど沖釣りが半年間OFFの間の釣行費を利用して購入を決意。
GT-3だけでも4kg、ケースやその他のペダルなど全て合わせると7〜8kgあったと思います。
MS-3が1kg、ボード内もいろいろ整理して、半分近く軽量化できました。
腰痛持ちには、この上なくうれしい(笑)
通販で、程度の良い新古品が出てたので新品よりもだいぶ安く買え、ラッキーでした。
それと、ボードケース(KC EC100)も内部が大分くたびれていたので改良しました。
さて、今回なぜMS-3を選んだか(GT-1000のハイエンドもあるにはある)ですが、とにもかくにも一番は「軽量」です。それ以外にもMIDIが使えること、グライコが使えること、値段がリーズナブルであることが決め手です。
基本、核になる音はアンプなので、これまで同様に空間系とスイッチングをMS-3に担当してもらいます。着手前に完成イメージを作成しました。信号経路は下記の画像です。

だいぶシンプルでしょ(笑)
んで、下が実際の画像。

完璧です(笑)。実際に持ってみると「比較にならんぐらい軽い」です。
そりゃそうだ、ボードの中の米袋(4k)がいなくなったんだから(笑)
次。
元のシステムから音がどれだけ良くなったか。ざっくりですが。
「全体的にクリアになった」
「ゲインかけても音が潰れなくなった」です。
まだ、細かく作り込んでいないので今後評価が変わるかもしれませんが、今の所です。
もちろんDA変換が20bit → 24bitに向上したこともあるでしょうが、内蔵されているバッファーの効果も大きいように感じます。
後は音の劣化ですが、ちょうどVS-100には原音にエフェクトをどれだけ混ぜるか調整できるノブがついてます。それをアンプのみの音と完全にMS-3のみの音と聴き比べると、若干ですが音が小さくしかも奥に引っ込んでます。外部環境に影響されないようヘッドホンで聴いてです。
ま、それも想定内というかGT-3に比べれは全然問題ないレベル。
しかも、MS-3にはアウトプット時のレベル調整が細かくできるのでそこでチョイと調整してやればアンプ直と全く同じ音が出ました。これでバッチリ音作りに励めます。
MS-3をこれから使用される方は、自分の環境に合わせて最初にこのアウトプットレベル調整することをお勧めします。逆に自分好みのアンプに仕上げちゃっても良いでしょう。
自分は、marshall独特の平べったいジャリジャリが嫌いなので、ベースを削ってミドルとハイを持ち上げてMESAのMARK系の特性(ゴリっとしたちょっとシャーシャーする倍音)に調整しました。これだけでも大分抜けが良くなりましたよ!!
BOSSマルチにありがちな、高音がカキカキする感じもこれで緩和できます。
アンプヘッドまでは一応TRUEBYPASSで劣化を抑えほぼギター直。アンプ本来の音で基本音作りしてます。EQや空間系のみセンドリターンでMS-3をミックス。
バンクごとに基本4つ(アサインで更に4つ)のパッチにエフェクトやMIDIチャンネルを割り当て、パッチが変わるときに同時にチェンジ、クリーン→バッキング→ソロ→クリーンの切り替えも一発です!!
しかも、MS-3のすごいところは、今選択しているパッチをもう一度押すと違うエフェクトをアサインできる機能が有るので、基本各バンク4つのパッチ+それぞれのアサインで仮想8パッチが利用できる!!
これってすごく便利で、今弾いているパッチ1番がクリーンだとして、もう一度踏むとコーラスやフェイザーなどを足すことができるのです。
このアサイン。歪にしたりブーストにしたりと、とにかく好きな選択ができます。
内蔵されているエフェクト音は信頼のBOSS。112種類入ってて完璧です。
上位のGT-1000なんかはもっと解像度の良い音を出すんでしょうけどこの軽さには敵いません。
実用性第一。
但し、1つ減点が!!!
「LCDが眩しすぎて目がやられる(泣)」
残念。文字のコントラスト調整は付いてるんですが輝度自体が強くて文字が見づらい!!
LCDの輝度調整は無いようです。GT-3にはついてたんですが・・・。
ここまで完成度が高いのに、本当に残念です。
とはいえ、2017年に発売されて、バカ売れしているらしいですがその理由が何となくわかります(笑)
週末スタジオ入りなので、課題曲に合わせてパッチ登録の嵐です。間に合うのか・・・・
2018.10.27追記------------------------------------------
スタジオで大音量での感想です。
自宅でヘッドフォンで大まかな音作りはやりましたが、スタジオのキャビ(marshall1960vintege:スピーカcelestion vintage30 england)では、高域が強く(抜けすぎる)若干OUTPUTのイコライジング調整が必要でしたがパパっと調整。
他の楽器との絡み具合は、すこぶる良好。
特にソロの音質(音圧・太さ)・弾きやすさは、申し訳ないがGT-3には絶対に出せないレベルでなかなか良かった。意外っだったのが内臓のMIDBOOSTがソロの時いい感じに音を持上げ(前に出す)てくれて、ベースから「音がはっきり聞こえる」と言われました。
空間系については、さすがBOSSって感じです。文句なし。
ただ、FRACTALやtcなんかのハイエンドマルチに比べると音の鮮明度は明らかに悪い。バッファーの問題かな?。あと、OUTPUT設定をSTEREOからL(モノラル)に変えるだけでなんかマスクがかかった感じにこもってしまう。もったいない。ま、普通に使える音だけど。
が、しかし・・・
ハイエンドクラスとの値段の差(うん十万円?)を考えると逆に、軽さとお買い得感が際立つので大満足でした(笑)。
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