富士山麓に咲く花を訪ねて
<国内めぐり>に戻る
5月7日(火)、山梨県の富士山麓に咲く花を訪ねてきました。
7時半、上野駅近くの駐車場から出発したバスは、新宿の都庁大型バス
駐車場に立ち寄り、2ヶ所からの参加者35名を乗せて8時半に出発。
首都高から中央自動車道に入って、談合坂SAでトイレ休憩のあと、
一路、最初の目的地<宝鏡寺>に向かいました。
出発した時から曇っていましたが、途中からヒョウがパラパラと音を
立てて落ちてきて、しばらくして雨に変わりました。
都留市にある<宝鏡寺>はヤマブキソウの群生地で知られていて、
山梨県の「自然記念物」に指定されています。
境内には他にもいろいろな花が咲いていて楽しみました。

<宝鏡寺> 
ヤマブキソウの群生
ヤマブキソウの群生
ヤマブキソウ
 
< 宝鏡寺の境内に咲く花々> 
 桜の花びらに埋もれたクマガイソウ
   
 シャガ    ボタン
 
  ボタン     ボタン
 
 ルピナス    フジ
 
 ハナショウブ    ハナショウブ 

10時45分にバスが出発して次の目的地の西桂町に向かいました。
<西桂町>には「エビネラン」と「クマガイソウ」が咲く2か所の群生地が
あります。まず「エビネラン」の咲く(とうざんの里)を訪ねました。
大型バスが入れないのでバスを止めたところから、かなり歩いて
急な山道を登りました。
山には約7,000株のエビネランがあるそうですが、雨が降っていて
薄暗いので散策路の近くに咲く花だけ写しました。

 <西桂町 (エビネランの群生地)>
 群生しているエビネラン
 エビネラン
 エビネラン 

傘をさしての撮影は久しぶりでしたが、自分は濡れてもカメラを
濡らさないように気を遣いました。希少種のキンランとギンランが1輪ずつ
咲いていたそうですが、私は気づかなかったので残念でした。 
バスが20分ほど走って同じ町内の「クマガイソウ」の群生地に着きました。
昭和45年から栽培を始めたクマガイソウは、倉見山の登山道脇の斜面に
咲いていて最盛期には3万株を超える見事な群生地だったのが、
現在は5,000株にまで減少してしまったそうです。
ここもバスが近くまで入れないのでバスは途中に留め置きで添乗員さんを
先頭にクマガイソウ園の入口まで約20分くらい歩いて、さらに山道を
上りました。まるでハイキングに来たようです。
花弁が同じ方向を向いて群れを成して咲いている光景は圧巻でした。
このように満開のクマガイソウが群生しているのを見たのは初めてです。

<西桂町 (クマガイソウの群生地)>
 クマガイソウ
クマガイソウ 
 クマガイソウ
1本の茎に二つの花弁をつけたものは珍しいそうです

 
     スミレ

13時過ぎ、遅い昼食をとったあと 富士山吉田口登山道の「中の茶屋」へ。
旅行社の案内パンフには「日本最大級のフジザクラ群落」と書いて
あったので、私を含めて期待していた人が多かったようです。
残念なことにこちらも咲き終わっていました。
見ごろの時は富士山を背景に約2万本のフジザクラが咲き誇るそうです。
地元の方が「奥のほうに2本くらい咲いている」と言うので、花をどうしても
見たいという数人の人と一緒に目を皿のようにして探しました。
多分これがそうじゃないか、という小さな花をつけた木を見つけました。
執念の賜物ですが、どうにかカメラに収めて満足するしかありません。

 <中の茶屋>
 
 フジザクラ
 フジザクラ 

次は<河口湖・創造の森>に向かいました。富士山の裾野にある<創造の
森>の周囲はアカマツの森で、その中にピンクのミツバツツジが点在して
咲いていました。
今年は4月20日から30日まで「ミツバツツジと富士桜まつり」が開催されて
いましたが、どうやら花もまつりに合わせて終わってしまったようです。
そぼ降る雨に打たれて咲くミツバツツジを写しながらフジザクラを探しました。
もうすっかり終わったと聞きましたが、よく見ないとわからないくらいの
小さな花をつけている木を見つけました。

 <創造の森>
ミツバツツジ 
ミツバツツジ 
 レンギョウ
 フジザクラ
 エンレイソウ

バスが15時半頃に出発して最後の目的地<道の駅なるさわ>へ。 
旅行社のキャッチフレーズは「約1万本のミツバツツジ」でしたが、こちらは
花が全くなくてシャッターを1度も押しませんでした。
行きも帰りも渋滞知らずでバスは順調に走りましたが、行程中ほとんど
雨というのも珍しいことでした。
東京に近づくにつれて雨が上がって空が明るくなってきました。
予定より早く帰着して新宿を18時10分発の電車で帰りました。
クマガイソウの群生を見たのが今回のバス旅の最大の収穫でした。

上に戻る