4月5日(木曜日)     <ラスベガスへ>

 <5 日 目>

6時45分からビュッフェ朝食。8時にバスがラスベガスに向けて出発しました。 
正面に標高約3,500mの雪山が見え、右側に針葉樹の林が続きました。


2時間後、アリゾナ平原の中にある小さな町、「セリグマン」でトイレタイムでした。
人口は1,000人にも満たない田舎町ですが、今「ルート66」のブームと共に注目されている町です。
トイレを借りた店の店主、エンジェルさんは本職が床屋さんだそうで、ガイドさんは時々散髪を
してもらうそうです。 この町を60年代のままに保存する運動の会長をしているエンジェルさんは
訪れた観光客と一緒に写真に写すのが趣味なのか、店内の壁に張ったたくさんのスナップ写真を
嬉しそうに見せてくれました。そこで私もツーショットをお願いしました。
アメリカ人の団体客がどっと入ってきて店内は身動きできないほどになったので外に退散。
近くの店で2ドルのソフトクリームを買うのに並んでいたら、店主が急に私にマヨネーズの瓶を
向けて中身を発射したので思わず「キャッ」と言ったら、太い紐が飛び出してきてご主人は得意顔。
ソフトクリームを作りながらいたずらを楽しむのは、さすがアメリカ人、と思いました。

     
エンジェルさんの店の中は 「ルート66」のグッズや世界中のお札でいっぱい  
   
 60年代といえばエルヴィスプレスリーは欠かせません    ソフトクリームを買った店内も”66”の文字でにぎやか

10時25分にバスが出発して約1時間後、昼食レストランに着きました。
12時45分、レストランを出発したバスの車窓からは、やがてフーバーダムとミノー湖が見えました。 
砂漠地帯にある湖の近くは避暑地として人気があるそうで、周辺に別荘がたくさん建っていました。
風が強いので砂が舞い上がって空がどんよりと曇って見えました。
14時半頃、ラスベガスの街に入りました。
砂漠の中の「不夜城」といわれているラスベガスの歴史はそれほど古くなく、今日のようなにぎわいを
見せたのは50年代に入ってカジノホテルが次々とオープンした頃からといわれています。
その原動力となったのがハリウッドスターや芸能関係者らの努力によって作り上げられたラスベガス
芸能文化で、エルヴィスプレスリー、フランクシナトラなどに代表されるエンターテインメントが世界中から
観光客を集めることに成功しました。
しかし、一方ではカジノの存在が今日の繁栄を支えてきた大きな力になっていたので、それまでは
ラスベガスといえば「ギャンブル」というイメージがあまりにも強く、決して健全な街ではありませんでした。
それを大きく変えたのは90年代に入って続々と誕生したテーマパーク型の巨大ホテル群で、
ラスベガスをギャンブルの街から、家族ぐるみで楽しめる総合エンターテインメントシティーへと変えて
いくことになりました。
 
アメリカ到着の1日目に宿泊した時と同じホテルの「ルクソール」に、今日と明日連泊します。
私は初めてのラスベガス訪問なので、「ディナーとラスベガス巡り」のオプショナルツアーに申し込んで
いましたが、不催行になったので私と同じく1人参加のTさんと今夜の行動を共にすることにしました。
街のメイン通りの「ストリップ通り」は南から北に延びていて、両側に巨大ホテルなどが並んでいます。
世界でも最大級のホテルとカジノ、リゾート資産の多くがこのラスベガス・ストリップに並び、客室数で
世界の25傑に入るホテルのうち、なんと19がこの通りに建っているそうです。
世界中から集客するために治安維持を第一に考えて、自転車に乗った警官が常時監視活動をして
いるので、ストリップ通りは女性が1人で24時間歩いても安全だそうです。
「ルクソール」ホテルはストリップ通りの南端にあるので北端まで歩くと約2時間かかる距離です。
1度部屋に入ってから西棟の1階でTさんと待ち合わせをして、いざ出発です。
あらかじめ渡された地図を見ながら、まず右側の通りを歩くことにしました。

ラスベガス・「ストリップ通り」 散策
   
「ルクソール」はエジプトをテーマにした巨大なピラミッド形 「マンダリン ベイ」は外壁が陽を受けて金色に輝きます
   
 「エクスカリバー」はおもちゃのお城のようです   左側は「ニューヨーク・ニューヨーク」、イメージのままです
   
街は美しい色彩に溢れています   本物の花嫁さんなのかパフォーマンスなのかは不明です
   
 エルヴィスがいました    夜になると噴水ショーがある「ベラッジオ」
   
エッフェル塔と凱旋門がある 「パリス」    夜になると火山噴火ショーがある「ミラージュ」  
     
イタリアのベニスをテーマにしたホテル 「ベネチアン」の館内には運河があり、ゴンドラが観光客を乗せていました
     
ラスヴェガスの中心・ ストリップ通り   午後7時、陽が沈んで灯りがともりました 

今日はかなり強い風が吹いているので、無料の火山噴火と噴水ショー、そして海賊船のショーは
中止になりました。街を歩いていると砂漠の中にいることを忘れてしまいますが、目に見えない砂が
たくさん飛んでいるのでしょう。なるべくカメラにハンカチをかぶせて歩きました。
やがて私たちはストリップ通りから離れたところにある「LVH(元ヒルトンホテル)」に行くために、人通りが
少なくなった通りを右に折れて、地図を頼りに歩きはじめました。「LVH」に置かれているエルヴィス・
プレスリーの銅像に会うのが私の目的でした。タクシーかモノレールに乗ればいいのですが、 
同行のTさんが見たいダウンタウンのショーが暗くなってからだというので、それに合わせるために
歩くことにしたのです。しかし予想以上に時間がかかってしまい、結局1時間半くらい歩き続けてやっと
「LVH」に辿り着きました。ストリップ通り以外は安全の保証はないとガイドさんに言われていたので
万が一、事件に巻き込まれたらどうしようか、などと不安がいっぱいの小さな冒険でした。
この日の行動はいつまでも忘れられない思い出になるでしょうが、何事もなくて本当によかったです。
もし銅像がなかったらどうしよう、という心配がありましたが、正面玄関の近くにちゃんとありました。
そして、「The King of Las Vegas」としての伝説が記されたプレートが置かれていて、「”The king”は
当ホテルで満員御礼チケット完売を連続837公演、通算観客動員数、250万人という金字塔を
打ち立てた」と書かれていました。実際にヒルトンでのショーを観ることが夢に終わってしまいましたが、
エルヴィスがラスベガスで素晴らしい偉業を残したことがプレートに記されていて満足しました。

 ジャ〜ン、  エルヴィスです

そのあと、ホテル前からタクシーに乗って、Tさんが目的にしていたダウンタウン地区の「フリーモント・
エクスペリエンス」を観に行きました。
「ダウンタウン地区」はラスベガス発祥の地なので、この地区周辺には市役所など各種行政機関が
集中しています。老舗のホテルやカジノなどがたくさんあるので、人通りが多くてとても賑やかでした。
一時期は、ストリップ地区の大型テーマホテルの建設ラッシュに押されて地盤沈下をしてしまったため、
ダウンタウン地区の商工会が、7,000万ドルの巨費を投じて1995年に完成させたのが、このハイテクの
アーケード街です。
従来からあった「フリーモントストリート」の長さ420mに、現在は約1,250万個のLEDと220台のスピーカーが
取り付けてあって、歩行者の頭上で次々と形を変化させた映像が流れていき、光と音のアトラクションが
繰り広げられます。上演は毎日、日没後1時間おきに約8分程度の演出ですが、1時間ごとに音楽や
映像が変わるそうです。ビデオで撮ったら素晴らしい記録映像になりそうな色彩鮮やかなショーでした。

 ダウンタウン・フリーモントストリート
 
     
 「フリーモント・エクスペリエンス」のショー
     
     
     

1回のショーが終わったのでダウンタウンの中の「ABCマート」で食料などを買って、近くの
乗り場からバスに乗ってホテルに帰りました。バスは先ほどやっと辿り着いた「LVH」の近くを
通りました。車窓から見える光景を見て、私たちはずいぶん遠回りをして歩いたことに
気付きましたが、あとの祭りでした。初めてきたところを夜歩いたので仕方がありません。
23時過ぎに部屋に戻って入浴。空腹感は全くありませんでしたが、買ってきたサンドイッチを
無理やり食べてベッドに入りました。連泊なので荷物の片づけが無くて楽でした。