伊豆稲取・雛のつるし飾り
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2019年3月28日(木)、伊豆稲取温泉で毎年1月下旬から3月末に開催される
「雛のつるし飾りまつり」に行ってきました。バスツアーの参加者は44名でした。
朝8時に出発したバスは途中で渋滞に合いましたが短時間でした。
トイレ休憩2回を入れて目的地に着いたのは13時近くでした。
昼食後に訪れたメイン会場の一つ「雛の館」には約100対(11,000個)のつるし
飾りが展示されていました。
 
江戸時代、高価なお雛様の代わりに、愛する子供や孫のために手作りで初節句を
祝おうという親心から生まれたのが稲取の「雛のつるし飾り」です。
この稲取独特の雛飾りは全国でも珍しい風習で、福岡県柳川の「さげもん」と
山形県酒田の「傘福」とともに「日本三大つるし飾り」の一つとして知られています。
吊るし雛に吊るされているお飾りの種類は50種類あって、一つ一つに意味が
込められています。例えば子供の成長を願う(這い子人形や草履)、子宝を願う
(犬や唐辛子)、金運を願う(巾着や金目鯛)などです。

色とりどりの布で作られた「つるし飾り」と稲取に古くから伝わる貴重な雛人形の数々 

 
キラキラ輝いている雛の「デコ吊るし飾り」 金目鯛の骨の一部で作られた吊るし飾り

素晴らしいつるし飾りでした。隣接した売店で吊るし飾りを売っていましたが
価格を見てびっくり。とても手が出せない金額がついていました。
 
伊豆稲取には地域の主婦の集まりで、年間を通してつるし飾りの制作工房が
あります。一人一人に得意な吊るしがあって、生地選びからこだわりがあります。
遠く京都、奈良、丹後など歴史のある場所まで足を運び、作品に合う古布を
探します。目出たい柄や格式のある文様などを吟味して、吊るしのどの箇所に
使おうかと心躍らせて制作するそうです。
 
帰り道、伊豆高原駅前の桜並木を見ましたが、まだ5分咲きくらいでこれからです。
渋滞もなく順調に帰途につきましたが、車中の時間が長くて少々疲れました。

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