坂崎家縁戚関係 家系図


速水左近
        ┏ 杢之助
  ┃     ┃
  ┣━━━╋ 右近
  ┃     ┃
        ┃
 和子    ┃
        ┃
        ┃
        ┗  おこん
            ↑
金兵衛       │
            │
 ┃         │
 ┣━━━━━ おこん
 ┃
           ┃
おのぶ       ┃
           ┃
           ┣ 空也
佐々木玲圓    ┃ 
           ┃
  ┃
  ┣━━━━ 磐音
  ┃       ↑
        ┏ 磐音
 おえん   ┃
        ┃
        ┃
        ┃
        ┃
        ┃
        ┃
坂崎正睦  ┃
        ┃
  ┃     ┃
  ┣━━━╋━━━━━━━━━ 伊代
  ┃     ┃
        ┃               ┃
 照埜    ┃               ┃
        ┃               ┃
        ┃
        ┃            ┏ 源太郎
        ┃            ┃
        ┃  井筒洸之進 ━┫
        ┃            ┃
        ┃            ┗ 遼次郎
        ┃                ↓
        ┗━━━━━━━━━ 遼次郎

主人公

坂崎磐音(さかざき いわね)

尚武館佐々木道場主で、元豊前関前藩士。
父は中老で後の国家老となる坂崎正睦。
剣法は構えた時が春先で縁側で日向ぼっこをして居眠りしている
年寄り猫のような形なので『居眠り剣法』と呼ばれ、最初の師である
中戸信継が名づけた。

普段の帯刀は、備前包平(二尺七寸)
無銘の脇差(一尺七寸三分、五十三センチ)

他に、
今津屋からの贈品、備前長船長義(二尺六寸七分 反り五分五厘)
速水家からの拝領、粟田口吉光(一尺七寸三分)
養父からの拝借品、近江大掾藤原忠広(二尺四寸八分 反り六分)

関前藩江戸勤番としての役目を終えて、関前に帰着。
当初より、藩政改革に心だしを持っており、将来を有望されていた。

また、共に江戸勤番だった河出慎之輔、小林琴平も同じ思いであり、
琴平の妹の舞が慎之輔の妻、琴平の妹の奈緒が磐音の許婚であり、
三人は強い結びつきがあったが、これを快く思わない国家老宍戸文六の
陰謀により、慎之輔が妻が留守中に不貞を働いたとして斬ってしまい、
妹を斬られた琴平は慎之輔を斬り捨てる事件が起こった。

藩士の乱心に対して磐音は藩より上意討ちを命じられ、琴平を斬ることに
躊躇するも、藩命に逆らうことはできず、琴平を斬った後、全てを捨てて
藩を出奔した。

関前から江戸に流れ着いた磐音は金兵衛長屋に住むこととなり、
その日の暮らしにも困る貧乏生活に大家の金兵衛が娘のおこんが働く
両替商今津屋の用心棒を紹介するところから話は始まる。
今津屋を通じて多くの幕臣や奉行所、商人と知り合うきっかけともなった。

そんな頃、豊前関前藩の窮地を救うべく、藩主福坂実高に謁見し、
藩のことを託される。そして、故郷にて父母や妹とも再会し、磐音たちを
長年苦しめてきた宍戸を失脚させることに成功。父も国家老に昇格する。
また、目付中居半蔵の意を受け入れて藩物産店立ち上げに奔走し、
藩の建て直しに一役買った。

しかし、許婚であった奈緒が父の薬代を捻出するために身売りし、全国
各地を転々とし、磐音もまた奈緒を追いかけるが最後に行き着いたのが
江戸の吉原遊郭で、すでに手が届かないところに行ってしまった。
再び再会するのは身請けが決まった直後。襖越しの会話であったが、
花魁の身請けは多額の金を貢いだ者たちの反感を買い、磐音はこれを
助けた。また、出羽久保田藩の内紛に巻き込まれた前田屋を救うべく、
紅花畑で背中越しながら奈緒と再会を果たしている。

自らも師匠である佐々木玲圓より後継に選ばれ、速水左近の養女となった
おこんと正式に結婚する。しかし、幕臣でもない佐々木家の隆盛と将軍家治
の嫡男家基との結びつきを危険視した田沼意次によって様々な妨害が
行われ、西の丸付剣術指南役となったが鷹狩りの最中に家基を暗殺され、
養父母が殉職してしまう。これは幕府が殉職を禁止した命令に反するとして
佐々木道場もまた取り潰しとなった。その後も田沼の執拗な刺客に皆を
巻き込まんと江戸を離れて、尾張、紀伊へと旅に出て、姨捨の郷で嫡男
空也を産んだ。雑賀衆の協力を得て田沼一派を倒した磐音は、二年半ぶり
に江戸に帰着し、今津屋の協力もあって佐々木道場を再興させた。


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