松林寺
(探索日 25/3/30)

☆ 解 説 ☆

曹洞宗の寺院、山号は梅岑山、院号は竹園院

徳川吉宗の母・浄円院が男子出産を願って建立
本尊である千手観音は秘仏として100年に1度しか観れない
和歌山市内の北側にある山の中腹に寺院を構えています

当初は東松江(現・河西緩衝緑地)にあったが、1976年(昭和51年)に現在地に移築
跡地には石碑が建てられている

また、敷地南側にある松林寺第2駐車場には上野廃寺の跡地がある

上野廃寺(1951年(昭和26年)国指定)

奈良時代前期(白凰時代)の創建とされ、
中央に金堂、東西に塔を配した県内唯一の双塔寺院であったと伝わる
また、西塔の西方に講堂があったことが発掘調査で判明
規模は狭いが、寛永17年(1640年)に火災で焼失するまで、
薬師信仰の中心地であったとされる『祖竹記』(湯橋家蔵)

 



山門

門というよりは石碑と階段のみが建てられて、
右側の石碑には「不許禁酒入門内」と刻まれている




階段を上がると左側に寺碑があります




石碑の裏に手水舎、その右側はトイレです






トイレの右側に御堂が並んで建てられています




御堂の向かいに本堂があります




本堂の向かって右側に本坊があります(番犬あり)




本堂の向かって左側にも建物があります




一番奥にあるのは豊川殿




豊川殿の前から境内を撮る

この日は桜が満開で和歌山城は人でいっぱいでしたが、

ここは禅寺ですから、静かなものでした




山の中腹は霊園になっています




山門前の桜










寺の南側にある境内、広場になっている

圧巻の桜満開でした




その広場にある小祠

裏側は藪に覆われた紀伊上野廃寺跡になります






山門から少し戻って駐車場脇に薬王殿があります






上野廃寺中門跡には石垣が少し残っています

礎が残っているとのことでしたが、藪が酷すぎて見るのは断念しました

国指定史跡ではあるが保存状態は悪く、自然に還っている状態でもあります

何より・・・冬眠から目覚めた虫がわんさかと・・・(泣)


住金和歌山製鉄所の建設に伴って移転を余儀なくされましたが、

ここ以外の多くの神社仏閣も移転したようです

その住金も去年新日鉄に吸収されました

栄枯盛衰はどの時代にも起こりうる事柄のようです


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