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1999 卵巣癌発病乳癌にも転移していが発覚。九月に試験開腹をする
3/下旬
神戸よりフェリーに乗り九州の百名山に登りに行く。4日間で6座も登って、とんぼ返りをしてくるほ
ど元気で卵巣癌なんぞ微塵も感じられない

6/中旬
映画の舞台になったイタリアを旅行したいと言っていたのに、いっこうに計画をすすめる様子がない。
この頃より身体がきつかったのか、動作が緩慢になる。それでも、日差しが弱くなると庭に出て花の手入
れをしている。今年は暑かったせいか、庭に挿し木をしたた「すべりうす」がことさら良く成長して綺麗な花を付けた

7/初旬           花の手入れはぼちぼちやっているが、なんか身体がだるそうだ暑さのせいだと思っていたが、今    になって見ればこの頃より卵巣癌の細胞にやられていたのですね。いまだかってなかったことで   すがテレビを観ながら横になってしまう。


8/10
不安を感じて総合病院に診察に行く。週一回の検査が続く。こんなにゆっくりしていて良いのかしら、もし進行性の卵巣癌等の病気だったらと心配させられる。お腹が張るような不快感を感じるようになる。まさかそれが卵巣癌の前兆とは。

9/13
本人が右乳房に異常(しこり)を感じ、医師の触診とCTの結果乳ガンと断定され入院する

9/14
乳がんのみで卵巣がんでないことを祈りつつ、レントゲン、CT、MRI,エコーと毎日検査検査である。
今年はいつまでも暑い日が続く。
9/16
手術承諾書に署名するときに主治医より説明がある。子宮、卵巣は腫れていないが、腫瘍マーカーCA125が4900になる(正常値が35)。腹水もたまっているからお腹に癌が転移していると考えられる。現在の医学では今は卵巣癌の手術はできない。ただ、乳ガンはほっておくと腫瘍が外部に出てくるから切除する。すでに腹部に転移をしているから、乳癌から他の部位への転移は考えても仕方がないので、最小限の切除にして、リンパ節等は切除しないと説明がある。まさに、崖っぷちからたたき落とされた程のショックでした。

9/17
乳ガンの手術と卵巣癌試験開腹をする。 乳房は温存療法にする。右胸外側の乳ガンの手術をする。転移の心配はしても仕方ないいので腫瘍を切除するのみで、リンパ腺は取らなかったとのことで小さな傷しか残らない。婦人科の医師も立会いの下で、腹部に穴を空け内視鏡を入れ卵巣癌細胞の一部をとる。組織の採集をして、どの抗がん剤が効くか検査をする。結果が出るには一週間ほどかかるとのこと。胸は軽い手術のためか痛みがないものの、お腹は痛みが有り、座薬を使用するも効かず痛み止めの注射をする。数分もすると、痛みも取れ睡眠に入る。心配な主人は婦人科病棟ですが、一週間泊まり込む。

9/18
昼より食事も出来るようになる。夕方右のお腹がぱんぱんに腫れる。びっくりして医者を呼ぶと、何でもないしばらくすれば良くなると帰っていく。腹水がたまったのである。今までなんともなかったのに、内視鏡をしたあとでのことなのでびっくりする。
9/19
胸の痛みはなく、腕にも力は入り以前と変わらず、手術をしたことを忘れてしまうほどである。腹水は取れず少し大きくなった感じである。腹水でまるで出産前の妊婦のようである。

9/20
時々痰がひかかり、不自然な咳をする。ひょっとしたら卵巣癌から肺にまで転移してい
るのではと気をもませる。
秋を感じさせる紫色の花が咲き出す。せいじの花は主人がいないのでとりわけ寂しそうな色である。

9/21
今日は福島の姉親子が遠路見舞いにきてくれる。頑張って病院食を80l位食べて心配を掛けないように、元気なそぶりをする

9/23
祝日で、娘夫婦たちも見舞いにくる。機嫌も良く、昔よく行った家族登山に話しの花がさく。
白馬の稜線で強風にあい、髪の毛が凍る程に寒くなりどうなるかと心配されたが、稜線を離れると暖かいお花畑である。そこで食べたトースト、コーヒーの美味かったこと等実に楽しいひとときであった。

9/24
明日は卵巣癌の試験開腹後の始めての帰宅でうれしそうである。乳がんを手術をしたほうの右腕もほらこの通りと振り回し、回復が順調なことを見せ、周りを安心させる気遣いをする。

9/25
卵巣癌試験開腹後初めての外泊許可出る。二週間ぶりに自宅に帰る。 

9/26
親子水入らずでひとときの安息日になる。なれない手つきで男たちも包丁を握る。夜にはまた病院に戻る。

9/27
お腹の腫れが少し少なくなったようだという。食欲はまあまあで、時間はかかるが、ほぼ頑張って全部食べている。
また、外泊しても良いよといわれるが、昼間は家に一人になってしまうので不安であるので病院にいる

9/29
お腹の腫れは少し引っ込んだ感じ。

10/1
家族同伴の席で主治医より告知を受ける。乳がんの手術の時に、お腹に穴をあけ取った組織の分析結果が出た。癌の元は卵巣癌であるらしい。しかし、今は手術はできない。婦人科の癌には有効な抗がん剤があるので、来週より抗がん剤の投与をすると言われる。
抗がん剤の投与には、患者の協力が必要であるということで、ほぼ卵巣癌であると思われると宣告をされる。
本人にしてみれば癌の転移が始まっていることになり、ショックで悲しみを一人でこらえている様子。

10/2
☆病名  奨役性腺腫瘍(卵巣癌.)........癌の震源地が卵巣辺りと検査の結果が出たため、外科から婦人科に変わりました。

10/4
主治医が、乳がんの外科から、卵巣癌の婦人科の医者に替わりました。新しい主治医から説明がありました。

 ☆病名  奨役性腺腫瘍
 ☆治療法 子宮、腸、卵巣、大網が癒着しているので今は手術は出来ない
    化学的治療をして癌を固めから根治手術をする。
    抗ガン剤はタキソールとカルボプラチンを三週毎に一回を1クールとして、
    6クールする。

 ☆抗癌剤の副作用について説明がある
   T・骨髄抑制  白血球が下がる    簡単に治療できる注射がある
             血小板が少なくなり出血が止まりにくくなる  血小板の輸血で解決
             赤血球が少なくなり貧血が起こる    輸血で解決
  U・消化器症状   下痢、食欲不振になる
   
  V・脱毛       かなり強く発生する
  W・関節炎・筋肉痛・手足のしびれ末梢神経障害がでることもある、またアレルギーが出ることもある

 ☆抗がん剤のU回目の投与まで約一ヶ月は入院して治療する。
   その後は退院して、週に一回の通院で治療する。
   四ヶ月半の後に、根治手術をする。
   以上が、主治医から受けた説明です。二人とも緊張していたので聞き間違いが
   有るかもしれません。また、専門用語で勘違い、聞き違いが有るかもしれません

感想 乳がんの手術後に腹水が溜りお腹がぱんぱんに腫れ、当初は大変なことになったとびっくりした。原因がはっきりせず不安の毎日であった。今日の説明で大体のことがわかり卵巣癌と闘う気持ちに整理がついた。明日から励まし合い、卵巣癌と全力で闘うことにする。
インフォームド・コンセントで、薄々感じていたもののショックは隠せず部屋に帰ったらすぐ布団を被り一人にしてくれと言う。なんと残酷なことか。

10/5
明日から抗癌剤の投与が始まる。初めは不安であったが6人部屋で同じ様な病気の人ばかりなので情報が入り、安心して抗癌剤治療に入れそうである。

10/5
一回目の抗癌剤の点滴始まる。不安と期待が入り交じり複雑なきもちである。抗がん剤の副作用はまだ何も出ていない。これから戦いが始まるのだと、頑張って食事をしている。

10/9
抗がん剤の副作用が始まる。足の筋肉が少し痛む。足の裏も少し痛む

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