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▼ゆうこさん:
タキソールは薬の溶解にひまし油を使いますが、そのひまし油の影響でアレルギーが出る人もいるようです。タキソテールはひまし油は使っていないので、ひまし油の影響でアレルギーが出た場合は使えます。
日本婦人科腫瘍学会編集の『卵巣がんの治療のガイドライン』の中に
「パクリタキセル(タキソール)およびカルボプラチン(パラプラチン)による急性過敏反応」
という化学療法実施時の留意事項がありますが、
これを見るとタキソールは一度アレルギーが出ても◎ステロイド投与を行った上での再投与可能とあります。
◎パラプラチンは再投与不可能です。
詳しくは
h ttp://www.jsgo.gr.jp/09_guideline/guideline/guide01_02.pdf
のIV化学療法31ページ【表10】を見てください。
一度アレルギー(アナフィラキシーショック)など起こると同じ薬を使うのは慎重になりますね。タキソテールだったら使えると思います。
私もTJ療法でアナフィラキシーを起こしました。
パラプラチンのアレルギーという事で、プラチナ製剤は使えないと思われましたが、DLST(薬剤によるリンパ球刺激試験)でシスプラチンは陰性だった為現在使っています。
●DLSTは抗がん剤治療中は陰性になりやすいので見極めが必要です。
タキソテールを使うかは、ゆうこさんの主治医と良く相談するのが一番ですよ。
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