|
▼セフ美さん:
お母様の手術のご成功おめでとうございます。
術前化学療法が最高の成果を収めた例だと思われます。
術前の場合、化学療法を果たして何サイクル実施してから手術するのが最善か、その判断が難しかったと思いますが、5回が大当たりだったのではないでしょうか。
『IIIcから完治』の扉の前に立たれている気がします。
是非とも、その貴重なチャンスを逃さないで頂きたいと思います。
ちょっと気になるのは、大変失礼ながら、先生が6回という数字に捉われていないかという点です。術前の場合、「3回で手術、術後に3回」、「4回で手術、術後に2回」というやり式は良く耳にします。しかし「5回で手術の場合は?」と聞かれて即答できる方はいないと思います。
全くの素人考えですが、後2、3回現行の化学療法を続けられた方が、良い結果が出る可能性が高い気がします。目に見えないがん細胞が残っていた場合、単剤による維持化学療法では、再発を遅らせる効果はあっても、完治させる力は弱いと思います。完全手術後、マーカー値はガクンと下がると思いますが、ここはダメ押しではないでしょうか。
・・・一般的なタキソールではなく、タキソテールを使われていることから、体力と副作用のバランスを充分に判断された上での結論の様な気もします。その場合は、ノイズの様な意見を申し上げて申し訳ありません。
進行期卵巣がんの寛解後の維持化学療法のエビデンスとしては、月1回のタキソール3回と同12回の比較試験が良く知られています。しかしどうも不完全な試験だった様で、どの紹介記事を読んでも、その結果については歯切れの悪い表現になっています。しかし、(再発が避けられなかった場合)、その再発を遅らせる効果があることは間違いない様です。
|
|