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ゆきさん
こんにちは。お母様、ファーストルックと6クールものケモをよく頑張られましたね。
さて、ファーストルックでの手術と辛い抗ガン剤を終えてお母様もホッとなさっているころ、ゆきさんからセカンドルックのお話を聞いてお母様は愕然とされたことでしょうね…
IIIc期でのリンパ節郭清の必要性などに疑問をもたれるのも無理もありません。セカンドルックが標準治療と言われてもかくも多くの患者さんが再発を経験なさっていたら開けるのは意味がないのでは?と思いますものね…とっても難しい問題ですね。
うちの母の例を挙げながら私ならば、と未熟な一意見ですが考えてみました。
うちの母も初回のオペで卵巣と転移していた横行結腸、大網しか取らず術後ケモに入りました。しかし、4クール終了したところでCTに不穏な影が映り主治医がセカンドを急がれました。開けなくても、CT,MRI,PET、血液検査、エコーなどでわかるのではないか?と母と議論もしました。しかし、主治医はいいました。CTは二階から地上の砂を見るようなものなんだよ、と。つまり、肉眼的に見るのも細胞レベルでみるのも、開けなければ組織もみれなければ取れもしないんです。血液検査にすぐに現れない再発のしかたもあります。画像に現れない再発もあります。
逆に、オペをすることで体に侵襲が加わり一気に病巣が広がることも確かにあります。しかし、よっぽどの高齢や他疾患でリスクが高いなどでなければオペをする意味があるようにも思います。逆にオペをしないことが選択される疾患もあります。
子宮肉腫は手も足もでないことが多いらしく、オペをすることで一気に病巣が広がり急変されたこともあると聞きます。(必ずしもそうではありませんが…)
卵巣癌がこれだけセカンドルックが選択されているのはそれなりの効果があるからではないかな、とも思うのですが…これは私ならば、と前置きしての内容なので偏ったように聞こえたら申し訳ありません。
手術を受けたくても受けられない方もいらっしゃいます。抗ガン剤を打って欲しいのにもう使える薬が無かったり、骨髄抑制がつよくケモがいけない患者さんもいらっしゃいます。
私は母が躊躇していたとき、「お願いだから手術うけて、私達の為にも」ととんでもないお願いの仕方をしてしまいました。それくらい生きて欲しいからです…
ケモで縮小した癌を見える範囲でですが「取れる」状態というのは本来とてもいいことだと私は思います。とりあえず目に見える範囲でとったが細胞レベルで残ったガン細胞がまた分裂をし増殖し始めるまでどれくらい期間があるでしょうか。今明らかに残った見える癌から増殖するのとでは再発までの期間が違うように思います。これは人それぞれなので一慨にはいえませんが…
うちの母はそうまでしてセカンドを行いましたが子宮しか取れずリンパは取れませんでした。おかげで浮腫はありませんがいつも心のどこかにリンパ取れてないからね…としこりが残るようです。私の知る範囲ですが、子宮癌でリンパ郭清をされた患者さんにリンパ浮腫が出ている人が何人かおられますが卵巣癌でリンパ郭清された患者さんでは浮腫の人はおられません。(患者数が少ないのでしょうか…あくまでも私が知る範囲です。子宮癌で郭清しても浮腫がでなかった人もいます)
ゆきさんのお母様がもし、セカンドを受ける決心が付いてリンパ郭清もできるならそれに越したことはないですね。
しかし、大事な、重い決断になりますから最後に決心されるのはお母様です。お母様の意思を十分に尊重され、お母様にとってもご家族のみなさまにとっても一番良い選択をして欲しいなと思います。そしてお母様は娘さんであるゆきさんを心から信頼して頼っていらっしゃると思います。どうかお母様を励まし支えてあげてくださいね。悩み、揺れているときにまた悩ませるようなレスになってしまったこと、ごめんなさい。
ゆきさんご自身の卵巣嚢種も大きくなることはなかったとは良かったですね。しかし、腹痛があるのは心配です。茎捻転を起こすと緊急手術になることもありますので定期検診を欠かさないでご留意くださいね。
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