相談//励まし
悩み事はみんなで励ましあい、解決していきましょう
_>旧相談/励まし

170 / 666 ツリー ←次へ | 前へ→

... いくこ 08/7/15(火) 0:41
... りょうこ 08/7/16(水) 10:09

りょうこさん、母の経緯です。
 いくこ  - 08/7/15(火) 0:41 -

引用なし
パスワード
   りょうこさん、同じような状態からの治療開始ですので、一例としてご参考になれば幸甚です。
*3月に一度載せましたが、追加部分もあるので、再度掲載します。


本人:68歳、自営業(事務)
家族歴: 卵巣癌III期-5年生存中(妹)、胸腺腫-22年生存中(長男)、胃癌-逝去(父)
既往歴: 特記事項無し
主訴: 腹部緊満感
入院時事象: 身長147cm、体重56kg(平時48kg)、その他特記事項無し
現病歴:
平成17年11月 PET/CT検査: 画像所見、マーカー値異常なし。
平成18年11月 婦人科癌健診: マーカー値異常なし。
平成19年 6月 腹部緊満感を覚え始める。婦人科以外の癌検診をするも異常なし。
平成19年 7月 中旬より腹水が出始め、産婦人科で検診する。CA125値が異常に高い(1680u/ml)ことが発覚。複数の病院に当たるが、入院待ち・検査待ちが1ケ月以上の状況、そのうちに腹水貯留で状態が極度に悪化したため、7月29日に救急で現在の病院に入院となった。
血中腫瘍マーカー: CA125:1680U/ml、他の腫瘍マーカー値は異常なし
CT,MRI: 多量の腹水貯留、両肺の下3分の1に胸水貯留を確認。骨盤腔から上方に進展する最大径約15cm〜20cmに達する大きな腫瘤が認められる。腹膜播種を示唆する所見あり。
細胞診: 腹水ClassV、胸水ClassV
胃、大腸ファイバースコープ:原発巣と考え得る所見無し。
呼吸機能: 血中酸素88(自覚症状無し)
状態が極度に悪化しているため、試験開腹、骨盤腹腔鏡による生検術を行うことができないが、上記検査所見から病期はIV期(原発不明)と診断。

入院後経過
7月30日 状態を改善するために淡黄色腹水を約3200ml吸引した。
8月6日より術前化学療法(MonthlyTJ)を開始。胸水の影響で8月7日に血中酸素が88になり、酸素管を入れるが9日に管は外れる。(根治術前に酸素濃度は97〜99に回復。)

術前化学療法
TJ静脈投与で以下術前化学療法を実施した。
H19年 8月 6日, TJ療法1コース目施行。
H19年 8月27日, TJ療法2コース目施行。
H19年 9月18日, TJ療法3コース目施行。
H19年 10月15日, TJ療法4コース目施行。
TJ療法の評価は血中腫瘍マーカーとCT・MRIでフォロー。CA125は1680U/ml(7月)→3100U/ml(8月)→830U/ml(9/13)→285U/ml(10/2)→156U/ml(10/15)→89U/ml(10/30)→57U/ml(11/19)。 TJ4コース後のCT・MRIでは、腹水の消失と胸水の消失、腫瘤の減少と腹膜播種所見の軽減を認めた。

根治手術
H19年11月21日, 根治手術を実施。
両側卵巣全摘出術、腹式単純子宮全摘出術、両側付属器摘出術、大網全摘出術、虫垂摘出術、骨盤リンパ節郭清、傍大動脈リンパ節郭清を施行。原発巣と考えられる右卵巣の縮小は認めたものの、腹膜播種、横隔膜下の播種(注)は依然として存在した。
残存播種巣は、腹腔内最大径7mm(可能な限り焼灼)、横隔膜下最大径10mm未満(焼灼不可)、以上のことから根治術はOptimal(残存腫瘍径10mm未満)であるが、術後の段階でIIIb期相当。
(注)横隔膜下の播種は術前のCT/MRIでは確認ができなかった。
組織検査の結果、組織型は奨液性腺癌、分化度は低分化度(悪性度大)であった。

根治手術後の化学療法
セカンドラインとしてTJと違う系統の抗ガン剤(CAP=3種類混合)を使用する。月一の間隔で4回投与。
H19年12月 6日, CAP療法1コース目施行。
H20年 1月 4日, CAP療法2コース目施行。
H20年 1月28日, CAP療法3コース目施行。
H20年 2月25日, CAP療法4コース目施行。同日、マルチスライスCTにて、根治手術時に取り残った横隔膜下や原発巣を中心に撮影、画像上の寛解を得る。
CAP療法の評価は血中腫瘍マーカーとCTでフォロー。CA125は47.8U/ml(12/4)→32.7U/ml(12/19)→22.7U/ml(1/4)→18.0U/ml(1/28)→15.8U/ml(2/12)→13.7(3/11)→15.9U/ml(3/24)。

寛解維持化学療法
サードラインとしてweekly T+Jに切り替える。週1回×3を2クール投与。
H20年 3月 24日, Weekly T+J療法1コース目施行(T+J)。
H20年 3月 31日, Weekly T療法2コース目施行(Tのみ)。
H20年 4月 7日, Weekly T療法3コース目施行(Tのみ)。
*血小板が2.0Lまで急低下したため、weekly T実施後、緊急輸血、今後約3週間休薬する。次回以降はTのみでなくJも3分割投与に変更。
H20年 5月 1日, Weekly TJ療法1コース目施行(Weekly TJ)。
H20年 5月 7日, Weekly TJ療法2コース目施行(Weekly TJ)。
H20年 5月 15日, Weekly TJ療法3コース目施行(Weekly TJ)。
維持化学療法の評価は血中腫瘍マーカーとCT/PETでフォロー。CA125は15.9U/ml(3/24)→12.9 U/ml(4/14)→10.1 U/ml(5/1)
5/16 CTにて寛解を再確認。脾臓付近に陰があるため、念のため6/2 にPET/CT撮影、脾臓部分も癌ではないことを確認した(完全寛解)。

Re(1):りょうこさん、母の経緯です。
 りょうこ  - 08/7/16(水) 10:09 -

引用なし
パスワード
   ▼いくこさん:

お母様の、治療経過を詳しく教えていただき、
本当にありがとうございます。

詳細且つ正確な記録でとっても参考になります。
お母様の入院時の状況が私の母と、とても似ているので
この先の治療の方向性が素人の私にもだいたい予測&把握でき、
大変ありがたいです。

いくこさんのお母様は完全寛解までがんばられたのですね。
引き続き、良い状態が続きますように・・!
そのような経過を伺うと、とても励みになります!

先は長いですが、がんばります。
また質問させて頂くことあるかもしれないのですが・・・
よろしくお願いいたします。

170 / 666 ツリー ←次へ | 前へ→
ページ:  ┃  記事番号:
319847
(SS)C-BOARD v3.8(とほほ改ver2.1) is Free