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卵巣癌にはパクリタキセルの少量・多数回投与療法が有効
 いくこ  - 08/6/4(水) 0:29 -

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   本日(6月3日)第44回米国臨床腫瘍学会にて以下の発表がありましたので、ご参考までに投稿します。(日経メディカルオンラインより)

卵巣癌にはパクリタキセルの少量・多数回投与療法が有効
東京慈恵会医科大学産婦人科の磯西成治氏

 進行性の卵巣癌に対するランダム化比較試験フェーズ3において、世界的な標準治療となっているConvention TC(c-TC)療法と比べ、パクリタキセルの1回投与量を減らして投与回数を増やすDose-Dense TC(dd-TC)療法で、無増悪存期間(PFS)を10カ月以上延長できることが明らかになった。5月30日から米シカゴで開催されている米国臨床腫瘍学会(ASCO)の一般口演で、東京慈恵会医科大学産婦人科の磯西成治氏が発表した。
 c-TC療法は、パクリタキセル180mg/m2とカルボプラチンAUC6.0を3週ごとに投与し、6回以上の投与を目標とする療法で、術後の卵巣癌に対する世界的な標準治療となっている。一方、dd-TC療法は、カルボプラチンAUC6.0を3週ごとに投与するのに加え、パクリタキセル80mg/m2の投与を毎週にして18回以上投与を目標とする療法だ。
 対象は、ステージ2〜4の上皮性卵巣癌、卵管癌、腹膜癌の術後患者(残存病変:≦1cm、>1cm)。c-TC群とdd-TC群に無作為に割り付け、比較検討した。両群とも6サイクル(1サイクル=21日)を実施し、臨床的な効果が確認された症例については3サイクルまで追加した。
プライマリエンドポイントは無増悪生存期間(PFS)、セカンダリーエンドポイントは全生存期間(OS)、奏効率(RR)、有害事象、QOLとした。
 c-TC療法群319人とdd-TC療法群312人の患者背景は、年齢(平均値)がともに57歳、FIGOstage(2、3、4)がそれぞれ(17%、67%、16%)、(20%、65%、15%)。癌種の内訳は、上皮性卵巣癌(c-TC療法群87%、dd-TC療法群83%)、卵管癌(6%、5%)、腹膜癌(8%、12%)、PSは0-1がともに90%など、両群で患者背景に有意な差はなかった。
 結果は、無増悪生存期間の平均値はc-TC療法群が17.2カ月だったのに対し、dd-TC療法群は28.0カ月と、有意に延長がみられた(95%信頼区間:0.581-0.879、p=0.0014)。またOSについては現在追跡中だが、2年間の生存率は、c-TC療法群の77.7%に対しdd-TC療法群は83.6%と高かった(p=0.0496)。奏効率(CR+PR)は、53%と56%で有意差はなかった(p=0.72)。
 6サイクル以上の治療を実施できたのは、c-TC療法群で72%、dd-TC療法群で60%。グレード3/4の有害事象は、血液学的なものが圧倒的に多く、好中球減少(c-TC療法群80%とdd-TC療法群92%)、血小板減少(同38%、44%)などは両群で差がなかったものの、貧血(44%、69%)はdd-TC療法群で有意に高かった(p<0.0001)。
 QOLについては現在解析中だが、磯西氏は、「実感としては両群で変わらないだろう」と話している。
 dd-TC療法は、現在の世界的標準治療と使用する薬剤は同一で投与方法だけを変えた治療法であり、臨床現場からみてもすぐに取り入れやすい。埼玉医大国際医療センター婦人科腫瘍科教授の藤原恵一氏は、「今回の結果で国内のガイドラインには影響を与えるだろう。ただ、世界的に標準治療を変えるためには、同様の試験をもう1本走らせて結果を出すことが必要であり、現時点では難しいのかもしれない」と話している。

Re(1):卵巣癌にはパクリタキセルの少量・多数回投与療法が有効
 すずき  - 08/6/4(水) 9:58 -

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   ▼いくこさん:
元気の出る情報有難うございます。
Dose-Dense TC(dd-TC)療法というのですね。
ここの掲示板に来られる人がされています。臨床試験としてやられていたのですね。
タキソールをウィークリーでして、カルボをマンスリーでされる変形のウィークリー
法と思っていました。
無増悪生存期間が一年近くも長くなり、副作用も差異が無く、貧血には優位との結果ですね。
同じ抗がん剤でも、使い方の工夫でこれほどの効果があるとはね。
こんな治療をしい頂ける医者が増えると良いですね。
医者不足の日本では忙しすぎて勉強する暇がないようです。(小泉さんの置き土産?)
患者側から働きかけていきましょう。

Re(1):卵巣癌にはパクリタキセルの少量・多数回投与療法が有効
 パッションフルーツ  - 08/6/4(水) 15:52 -

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   私もこの記事、拝見しました。

やっぱり・・・って感じですよね。
でも、まだまだ標準治療以外やりたがらない
病院が多いでしょうね。
私の通っている大学病院も「ウイークリーは?」と
聞いたところ、「うちではやってない」でしたからね。
ウイークリーでさえやらないんです。

病院の方針には従わざるをえないけど、とても保守的な
ところはだいぶ先になりそうですね。

Re(2):卵巣癌にはパクリタキセルの少量・多数回投与療法が有効
 いくこ  - 08/6/7(土) 19:52 -

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   すずきさん、パッションフルーツさん返信有り難うございます。
素人考えですが、この記事は、ざっくり言うとマンスリーTJ(6回)とウィークリーT+J(T18回、J6回)の比較試験と考えれば良いのかと思います。
結果は
1.奏功率には差がない。
2.QOLにも差がない。
3.貧血はウィークリーT + Jの方が発生しやすい。
そして
無憎悪生存期間は1年近くウィークリーT + Jの方が延長される。
といったところでしょうか。

これまで奏功率に差はないと言うことで、マンスリーかウィークリーかはそれぞれの判断だったと思いますが、こういった結果が出た以上、TJ投与の際に選択肢があるのならウィークリーを選択した方が良いのではと思います。

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