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... てつ 09/5/31(日) 23:19

再手術についてのご相談
 てつ  - 09/5/28(木) 23:06 -

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   すずき様、皆様こんばんは。

すずきさん、GWはご旅行に行かれてたのですね。奥様も行きたがっていた場所
ということで、思い出深い旅行になられたのではないかと存じます。
そして行動力に尊敬致します。

ところで、以前にも少しお話に出させていただいたのですが、ご相談です。
すずきさんの奥様も、抗がん剤治療を終えて手術をされていたようなので
教えて頂きたく・・・お願いします。
母は、初回手術で思い通りの手術が出来ず(類内膜IV期)
残存腫瘍がたくさんあるとのことで化学療法をしています。
当初は、抗がん剤も勧められずどうなるかと思っていましたが、類内膜癌だと
わかり、現在5回目まで終了してまして、四回目終了後の腫瘍マーカーCA125が
13まで下がりました。転移先はほとんど消失しています。
6回終わった時点で、腸のカメラやCTなどの検査をして出来るようなら
初回で採れなかった子宮・卵巣を採りたいと提案されました。
リンパは?と聞きましたら、多分採らないような雰囲気でした。
すずきさんの奥様も、リンパは切除されなかったのでしょうか?
現在は、抗がん剤の副作用が10日程で抜けるので、そうすると体重も増えだして
吐き気も全然ないので食欲もあり元気です。
手術をするとまた体に負担がきて、弱ってしまうのでは・・・
でも先の事を考えるとするべきなのか、それはお医者様が決めるのでしょうが、
大事な母を思うと悩みます。
化学療法を終えて、体力のついた一ヶ月後くらいに手術になるみたいです。
まだ、初回の手術の記憶が残っているので母は落ち込んでいますが、先生には前向きに
とらえてくださいとおっしゃっていました。
私も母も先生を信頼していますし、支えてもらっています。
確かにやはり手術は出来ませんと言われるのも、なんだかショックなような
気もしますが・・・
かなり病気が進行していたので、ここまで来れたことに感謝していますが
完治の難しい卵巣癌で、二度目の手術をして子宮と卵巣を採ることが、どの程度
メリットがあるのだろう・・・と日々考えています。
すずきさんだったらどのように感じるかなぁとお聞きしたく投稿しました。
お辛い過去のことを思い出させてしまいすみません。
是非参考にさせてください。
よろしくお願いします。

気温の差が激しいので、お体に気をつけてマスクしてくださいね!

Re(1):再手術についてのご相談
 よしのり  - 09/5/29(金) 2:08 -

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   ▼てつさん:

すみません。すずきさんを差し置いての返信になってしまいますが・・

抗癌剤治療が順調に進んでおられる様で、なりよりです。このままの勢いで、
一気に癌にフォール勝ちを収めたいですね。

さて、2度目の手術についてですが、ガイダンスには2つのエビデンスが紹介
されていたと思います。一つは延命効果あり、一つは延命効果なし。相反する
内容です。その理由としては、データを集めた地域における、初回手術の平均
的な完遂度の差が挙げられています。

初回手術の完遂度が低い場合、術後化学療法が奏功し、かつ、全身状態が良好
に保たれているならば、2度目の手術によって得られる利益は、失われる体力
という不利益を補って余りあると思います。

卵巣と子宮の摘出手術は、アメリカではがん未発症の婦人が予防的に受けること
すらあるぐらいですので、肺や肝臓の手術と比べれば、体へのダメージは小さい
と思います。熟達した外科医の手にかかれば、2時間未満の手術だと想像します。

また原発巣を摘出することにより、(2度目の手術後に)追加的に行われるであろう
抗癌剤投与の効果を飛躍的に高めることと、将来的に日常生活に困難をきたす恐れ
のある腸や膀胱といった隣接臓器への転移リスクを下げることが期待されます。

リンパについては、これまでにもこの掲示板で度々意見の交換がありました。
3期、4期は取るメリットなしとするエビデンスはあります。一方、徹底的なリンパ
廓清こそが治癒への道とする先生も多いです。しかし、肺や肝臓への転移が画像上
消えていることからして、リンパへの転移も消えていると考えることが自然だと
思います。

ダメージの少ない手術により、ハイリスクの部分を取る。これが主治医の先生の
お考えであり、バランスの取れたご判断だと、同じく2度目の手術を受けた患者
の家族として感じます。

どちらを選択されても、ご家族一体となった治療は必ず最善の結果を生みます。
勝手なことを申し上げましたが、これは間違いありません。

Re(2):再手術についてのご相談
 すずき  - 09/5/29(金) 19:09 -

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   ▼てつさん:
順調に治療が進んでいるようで安心しました。
予定の六回の抗がん剤治療が終わった段階で、前回い取りきれなかった
腫瘍を、再手術で取ると取るとの提案についてのお訊ねですが。
よしのりさんが、ガイダンスの紹介で説明されていますので省きます。
(よしのりさんいつも有難う)

家内は二回手術をしましたが、初回は完全なるファーストルックで、内視鏡手術で
見て、細胞を取っただけです。(CTで現状では腫瘍が取り切れないと予想された)
抗がん剤で叩いてから、二回目の手術(根治手術)で卵巣、子宮、大網、リンパ節を取りました。

てつさんのお母さんの場合は、一回目の手術(根治手術の予定であった?)で取りきれなかった
原発の卵巣が(片側?)残っているのを取る為の、二回目の手術ですね。
腫瘍縮小手術をしたほうが生存期間に有利になるかどうかが、ガイダンスでは
確定していないようですが。
原発の卵巣は残しておくのはリスクが大きくなるのではと、素人ながら感じますが。
四期の場合の再発率からして、今後抗がん剤治療が主流になります。そうすると
いま手術するよりは、抗がん剤治療に軸足を置くべきか・・・悩みますね。
矢張り主治医の説明を、納得がいくまで説明を受けることが良いですね。

Re(2):再手術についてのご相談
 てつ  - 09/5/29(金) 22:42 -

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   ▼よしのりさん

とても詳しい説明をして頂き、本当にありがとうございました。
なかなか病院で尋ねてもここまでの説明はしてもらえないので助かりました。

やはり、原発巣である卵巣は採るべきなのだと理解できました。
腸や膀胱に影響が出ては、生活していく上で精神的にも辛いですよね。
ただ、母のことが心配・・・という気持ちだけで知識がない私は、まだまだ
未熟者だと思いました。
卵巣癌ガイダンスも購入しましたが、すべて理解出来ずに情けないです。
しかしこうして教えていただけると、本当に有難く思います。

そして図々しくまた質問してしまいますが、リンパ転移が消失していた場合でも
またリンパに再発する可能性はあるのでしょうか?
IV期だと再発しないで生存できる可能性は低いのでしょうか?
お医者様には、5年生存率は10%と・・・化学療法前に言われてしまいました。
抗がん剤が効いてきてからは、生存率については聞いてません。
怖くて聞けません。。。
しかし再手術の内容や術後の事については、しっかり聞かなければいけませんね。
よしのりさんのおっしゃるように、家族一体となってがんばります。

だんだん母も先の事を考えると精神的に参ってきまして、朝から夕方までは口数も少なくて
夕方から夜にかけて元気になります。
少しうつ病っぽいのかもしれません。
それを一日中見ている私も日々辛いです。
でもまだ半年弱しか経っていない・・・これから長い闘いになるのに弱気になっては
いけませんね。
気持ちを強く持ち、前向きにすすんでいけるよう努力します。

本当にありがとうございました。

Re(3):再手術についてのご相談
 てつ  - 09/5/29(金) 23:02 -

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   ▼すずきさん:

お返事ありがとうございました。
初めてすずきさんにご相談させて頂いた時は、不安で潰されそうでした。
そんな私を励ましてくれて本当に心強く、頑張ろう!と母の前で笑顔で居られたのも
すずきさんのおかげだと思っております。

今のところ、順調に治療が進み、このまま抗がん剤だけで治ってくれたら
どんなに嬉しいかと思いますが、癌という病気はそんなに簡単なものでは
ありませんね。。
主治医の先生を信頼しているのですが、やはり私達家族が素人なので、「お願いします」
だけ言っていていいのだろうか・・・と悩みます。
また初回手術で、根治手術が出来ると予想していただろうに、手術を待っている間に
予想以上に広がってしまっていたこと。
それが余計に今回の悩みを大きくしているのだと思います。
しかし、ここまで改善してきた事は先生方のおかげと母の頑張りだと思っているので
今後は悔いが残らないように話合いたいと思います。

すずきさんの奥様のお話も教えていただき、ありがとうございました。
こちらの闘病日記でも読ませていただいたのですが、リンパ節を切除したのかが
わからなかったもので、再度お聞きしてすみませんでした。

卵巣癌は抗がん剤が効きやすい癌・・・それは家族にとっては嬉しい事ですが、
本人は長く辛い状態が続いてしまうということにもなりますよね。
なかなか前向きになってくれない母をどうやって元気づけたらいいのか
わからず困っています。
すずきさんの奥様は、治療中でもお友達に会ったり楽しく生活出来てよかったですね。
きっとすずきさんやご家族の支えがあったからでしょうね。

ではまたご報告いたします。ありがとうございました。

Re(3):再手術についてのご相談
 よしのり  - 09/5/30(土) 0:46 -

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   ▼てつさん:

1. 私はガイダンスと書くのが癖になってますが、正しくはガイドラインです。
  お気遣いありがとうございます。

2. >リンパ転移が消失していた場合でも、またリンパに再発する可能性はあるのか?

  残念ながら、あります。

3. >4期だと再発しないで生存できる可能性は低いのでしょうか?

  5年無病生存率と表現されますが、4期で8.7%という数字を公表している医療機関
  があります。但し、これは1991年から2001年のデータです。TC療法の導入後
  、この数字は大幅に改善されつつあると推測します。ちなみに、4期の5年生存率は、
  この医療機関では28.8%となっています。 
  
4. 進行期卵巣がんの再発率について

  愛読者の多いU医師のブログにて、進行期卵巣がんは、ほぼ確実に再発するかの様な
  記述があり、愕然とされた方も多いと思います。

  私は医者ではないので、引用することしか出来ませんが、皆様を代表して反証を
  挙げます。

  ・進行期卵巣がんの75%は臨床的完全寛解を得られるが、その75%は再発する。
  ・進行期卵巣がんの40%は病理学的完全寛解を得られるが、その50%は再発する。

  上記の内容は、2005年に開かれた婦人科がん専門医の研修会にて、当時最新の
  知見の一つとして紹介されております。

  臨床的完全寛解 → 画像、マーカー正常
  病理学的完全寛解 → セカンドルック、生検で悪性細胞なし

  卵巣がんについて既に詳しく調べられた方にとっては明るい希望の持てる数字であり、
  逆にこれから調べられる方にはとっては、気を落とされる数字かも知れません。

  尚、私はU医師の考え方、治療方針については、その多くの部分で賛同する者の一人
  です。直接にお会いしたことはありませんが、ブログは妻の治療の参考の為に、時々
  拝見しております。それでも、該当の記述はとても気になりましたので、敢えてこの
  場をお借りして書かせて頂きました。 

Re(3):再手術についてのご相談
 よしのり  - 09/5/30(土) 1:31 -

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   ▼てつさん:

★大事なことを書き忘れました。お母様の精神面でのケアについてです。

>だんだん母も先の事を考えると精神的に参ってきまして、朝から夕方までは口数も
少なくて、夕方から夜にかけて元気になります。少しうつ病っぽいのかもしれません。

心療内科の診察を受けて、必要ならば、抗うつ剤と入眠剤を処方して頂くと良いかも
知れません。その場合、特に年配の方には、この種の薬を飲むことに抵抗感をお持ち
であることが多いので、十分にカウンセリングを受けることをお勧めします。

私の妻も、1年以上服用しております。夜キッチリ寝ることは、免疫力を保つ上で、
とても重要です。

また、ケモブレインという言葉があります。化学療法の副作用として、少しボンヤリする
傾向は、誰にでも生じる可能性があります。これは回復しますので、ご心配なく。

Re(4):再手術についてのご相談
 てつ  - 09/5/31(日) 0:06 -

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   ▼よしのりさん:

毎日ご丁寧にお返事していただきまして、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

5年生存率、5年無病率とあるのですね。
末期の状態での癌の中では、高い方なのでしょうが・・・
数字を見ると複雑な気持ちです。
その確率の中に入れるよう、出来る限りの努力をして祈るばかりです。
また再発については、リンパも含めどこにでも出る可能性があるとの事ですね。
先の事ばかりを考えても仕方ないですが、よしのりさんに教えて頂けて
詳しく知ることが出来たこと、とても有難いです。
U医師の存在を存じ上げませんが、よしのりさんがこちらに載せてくれた内容、
私は勇気付けられました。
2005年の発表との事、現在ではもっといい結果になっているかもしれませんね。
臨床的寛解状態など、説明もつけて頂けてわかりやすかったです。

奥様のために、たくさんお調べになって勉強されていて尊敬致します。
奥様は、寛解状態とのことで睡眠導入剤など服用されながらもお元気なようで
よかったですね。よしのりさんが支えていらっしゃるからですね。
うちの母も寝る前に導入剤飲んでいます。
それと軽い精神安定剤も服用しています。本人がカウンセリングを受ける気がないため、
心療内科には受診した事はありませんが、きっと本当に辛くなったら受けてみようと
思うのかもしれません。。
それまでは私が不安を取り除いてあげたいと思います。
抗がん剤の副作用でも、ぼーっとしてしまうのですね。知りませんでした。
おそらく、家事など私がしているのでやることもなくて、考え事ばかりしてしまう
のもあるのかもしれません。

来週、予定では最後の抗がん剤です。手術が無事終わる事を祈ります。
励ましや、知識を分けて頂いてありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。

Re(5):再手術についてのご相談
 よしのり  - 09/5/31(日) 12:49 -

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   ▼てつさん:

長期の寛解、そして完治の可能性を探るには、初発治療で病理学的完全寛解の
レベルまで、がんを徹底的に追い込むことが肝要だと思います。

その為には、すずきさんが時々アドヴァイスされている様に、寛解状態に入った
からといって、すぐに安心して手を緩めることなく、ダメ押し的に抗がん剤を使う
勇気も、時として必要なのだと思います。

がんと患者さんは、多種多様、ケースbyケースですので、素人の強弁は危険
を伴いますが・・・こと抗がん剤に感受性のある卵巣がんの初発治療に限っては、
強気の治療の方が、予後は良いと思います。

てつさんのケースには当てはまらないと思いますが、骨髄抑制に対して積極的に
支持療法を行うことをせずに、すぐに量を減らしたり、間隔を空けてしまう先生
が多いことは、気になります。

これには、患者側の取り組み、意識の問題も多いに関わっていると思います。

納得できる治療を受ける為には、何を目標にして、どの様な治療を受けたいのか、
患者側の希望をはっきりと先生に伝える努力が必要です。

なんだか、偉そうに、申し訳ありません。

当家の場合は、たまたま、強気、強気で押し切って、これまで成功を収めてきた
ので、この様な書き振りになりました。

Re(6):再手術についてのご相談
 てつ  - 09/5/31(日) 23:19 -

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   ▼よしのりさん:

偉そうだなんて、とんでもございません。

初発治療での病理学的完全寛解までしっかり持っていくことが大切なのですね。
抗がん剤は癌を元気にさせると、抗がん剤反対のブログを出している方もいらっしゃったりで、何が本当なのかわからなくなる世の中です。。
癌と言ってもひとつの種類ではないので母の状態を見ながら、先生と相談し、
皆様のご意見を参考にしていきたいと思っております。

母の主治医は、なるべく3週間での化学療法が効果的と言っています。
ついつい熱を出したり、副作用で苦しむ姿を見ていると、支持療法を行い
また抗がん剤をすることに抵抗を持ったりもしますが、血液検査上大丈夫ならば
頑張ったほうがいいのでしょうね。
今のところ、一度だけ白血球を上げる注射をしましたが、予定通りに出来ているので
今後も母の体が頑張ってくれる事を願います。

よしのりさんの奥様も強気で頑張り、いい結果になったのですね。
勇気付けられます。
これからの治療まだまだ長いですが、心構えが出来たような気がします。
ありがとうございました。

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