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... りこ 07/11/29(木) 3:28

... よしのり 07/12/22(土) 12:46
... りこ 07/12/23(日) 14:33

Re(5):母が卵巣がん、覆水減らず治療進まずーー
 よしのり  - 07/12/22(土) 12:46 -

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   ▼りこさん:

>術後、初めて救われた気持ちになりました。

私も眠れぬ夜を何度も経験してますので、お気持ちはとっても良く分かります。
私自身、すずき様や皆様、この掲示板に救われた一人です。

抗がん剤に対する感受性の検査は、ごくごく一部の大学病院で行われている様ですが、まだ普及していません。ご存知の様に、一般に卵巣がんに対する抗がん剤治療には、2剤併用が多く用いられます。日本では、組織型を問わず、卵巣がんにはTCが標準治療となっていますが、粘液性腺癌には独自のレジメン(薬の組み合わせ)を使用して効果を上げている先生がおられる様です。主治医の先生もそのお一人でしょうか。

素人が断定的に語ることは危険が伴いますが、敢えて言うなら、卵巣がんの場合、その抗がん剤が効くならば、1〜2クールで目に見えてマーカー値に変化が現れます。(勿論、急上昇をしている最中に投与を開始した場合は、マーカー値が停滞することも効果ありの一例になりますが)時々耳にすることは、経験の浅い医師や医局の方針に縛られた医師が、効果の判定を先延ばしにして、闇雲に標準治療のTCで押し切り、貴重な初期治療の機会と患者の体力を無駄にしてしまうケースです。

お母様の主治医の先生は、患者への説明は余り上手ではない様ですが(失礼)、シスプラチンと5-fuを使うところから見て、確固たるお考えをお持ちの様に感じられます。こういったタイプの先生に質問する時は、質問事項を予め手短に箇条書きして、担当の看護士さんに託しておき、その数日後に先生と面談する形にすると上手く行く気がします。(本人や親族がバラバラに何度も似た様な質問することを最も嫌う先生が多いので、聞きたいことは、出来るだけまとめて聞く)

シスプラチンとカルボプラチンの抗腫瘍効果は、同等(統計上の有意差なし)とされていますが、臨床実験の生存率曲線を比べると、素人目にはシスプラチンの方が効き目が強そうです。日本の専門医の中にもそう考える方がいます。ちなみに米国で使用されるプラチナ製剤は、伝統的にシスプラチンが標準です。「投与時間も短く副作用も少ない」ことも大切ですが、初期治療で一番大切なことは、まず何より最大限にがんをやっつけることです。シスプラチンの場合は、抗がん剤治療が外来では出来ず、入院となることも考えられますが、頑張って下さい。

腹腔鏡での試験開腹を避けた理由は、組織型を考慮して、まずは腹水をコントロールする為に、原発巣の摘出を優先させたのだと想像します。一般的には、腹腔鏡手術を行っている先生の手技は確かだと思います。先生の評判は、他の患者の家族や、仲良くなった看護士に聞くと、結構教えて貰えるものです。この辺りは学校も病院も一緒です。(笑)

以上、卵巣原発の粘液性腺癌3期Cという前提でコメントさせて頂きました。

(私の妻も卵巣がん3期Cで闘病中です。お互い頑張りましょう。)

Re(6):母が卵巣がん、覆水減らず治療進まずーー
 りこ E-MAIL  - 07/12/23(日) 14:33 -

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   ▼よしのりさん:

奥さまが3期Cでご闘病中とのこと、お見舞い申し上げます。
よしのりさんのように力強く支えてくださるご主人がいらして、奥さまもお心強いことでしょうね。

ひきかえ母は、頼りない子どもたちで不安感が大きいだろうなあと思います。事実、手術前は立ち向かう気持ちを全面に出していた母が、術後になって、不安感を募らせているようです。組織型が分かるまでは仕方がないことでしょうが、やはりメンタル面でのケアも専門家にご相談したほうがよいのかな、と少し思案しています。

主治医の治療を肯定的にとらえていただいて、とてもありがたいです。抗がん剤の選択の意図を尋ねた際、婦人科のヘッドである名誉院長(母を外来で診てくれた医師)が決めた、というような発言があったり、母のお腹のなかの状態が「あまり診たことがないケース(初めて、というニュアンスも何度か)」と言われたり、手術前の説明も、とにかく危険な場合の例示(癒着や出血等)にばかり時間が割かれたりと、説明を整理するのにこちらがもっと技術を体得しないといけない感じです。よしのりさんがおっしゃるように、あらかじめ紙で伝える、というのは必要に思いました。ことに、組織型が出た際の説明では、今回の手術についても、母がじゅうぶんに理解して納得することがもっとも大切なので、事前に質問の整理をし、主治医にわたしておこうと思います。ちなみにこの方の患者さんたちの評価は、「とにかく誠実で丁寧な先生」で、女性患者さんたちの受けはいいようですー。たしかにどういう質問をしても、語気や態度を変えることなく丁寧で、看護士さんの話からも「どういう立場や状況にも態度を変えない丁寧な先生」との評価です。治療技術についての評価はまだ聞こえてこないのですがー。

マーカー値は残念ながら、母の場合は手術直前も若干、あがった状態でした(当初予定では、2クール目の直前)。主治医は、ほぼ横ばいとみて、奏効と思えるという判断を示していましたが、少なくともひと月前から同様の高い数値でしたので、急激にあがっている状態ではありませんでしたーー。術後、TCではない薬剤になることもある、との説明も受けています。最初の抗がん剤選択の意図があまり明確に示されなかったことと、TCがとてもよく効く、ということのみアタマに入っているワタシには、やはり不安になったのですが、よしのりさんの解説で勇気づけられて、もう少し主治医の判断を素直に聞くように心がけたいと思います。

シスプラチンの解説もありがとうございます。主治医はこれまで、何度もシスプラチンを「よく効く薬」と発言していましたので、よしのりさんがおっしゃるような考え方を持つ「シスプラチン派」かもしれません。なるほど、外来では受けられない薬剤なのですね。母自身も、ひと月あまりの入院でお友だちになった先輩たちのお話から、毎月の入院加療になることは覚悟しているようです。


>腹腔鏡での試験開腹を避けた理由は、組織型を考慮して、まずは腹水をコントロールする為に、原発巣の摘出を優先させたのだと想像します。

なるほど、主治医はそういう意味で説明してくれていたのかもしれませんね。こちらの理解力の問題を痛感します…。


>(私の妻も卵巣がん3期Cで闘病中です。お互い頑張りましょう。)

ハイ、ありがとうございます! 教えていただくばかりで恐縮ですが、母が納得のいく治療が受けられるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。奥さまの平癒をお祈りしております。

りこ

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