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▼りこさん:
一般に腹水の原因は癌性腹膜炎が多いと聞きますが、腹膜が綺麗だったというのは、とってもよいニュースだと思います。主治医の先生のおっしゃる通り、術前の抗がん剤が効いたのだと思われます。だとすると、これからの抗がん剤治療への期待大ですね。
リンパは取らなかったのですね。進行期の卵巣がんでは、リンパ郭清を行っても予後は変わらないとする米国での臨床試験のデータがあります。リンパ郭清をせずとも、抗がん剤が効けば問題ないとする考え方です。全摘に加えて何十本もあるリンパを丁寧に取り除いた場合の手術時間は7,8時間に及ぶでしょうから、当然、体力の損耗が激しく、癒着が起こり易くなり、術後の抗がん剤が遅れ、さらには浮腫の心配があります。抗がん剤は全身を回りますから、効くなら身体のどこにがん細胞があっても全て叩けます。
お話を伺っていると、子宮をなぜ摘出しなかったのかが、不明です。これは取ってしまえば終わりですから。しかし初回手術で残存腫瘍径が1cm以下になったことで、繰り返しますが、今後の抗がん剤治療の効果が多いに期待できます。
肝臓への転移は、実質(中身)ではなく、表面のものであれば(多分そうでしょう)、3期Cです。ブツブツ程度なら抗がん剤で消えるでしょうし、単発で粘る様なら腹腔鏡手術で削り取ることも可能だと思います。
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