幌尻岳  2052M
2006年7月24日
メンバー 3人
晴れ 後曇り


100名山最後の山になった、最後になったと言うより最後まで残ったといっていい山だ
渡渉が多く、年によってはその水量が膝上まで達ししかも流れが速いと聞いていた
それに山小屋には寝具はなくシュラフ持参、となると食料も持参でかなりの重さになる、要するにびびっていた
今回も運を天に任せ、だめだったら潔く観光でもして帰ってこようと、そんな気持ちを込めての出発でした

1日目   久里浜4.59分ーー羽田6.40−−新千歳8.10  レンタカー
       ユニガーデン(夕張 由仁町)−−黄色いハンカチの撮影現場(夕張町)ーー民宿 長沼4.40

2日目   長沼5.00出発ーー登山口6.10−−6.30発ーー取水口(渡渉開始)9.20−−幌尻山荘12.30(泊)       

3日目   出発4.00−−命の水6.00−−山頂8.10−−出発8.35−−命の水10.20−−小屋11.30
       出発12.15−−取水口14.45−−出発15.05−−駐車場17.10−−民宿長沼21.00

4日目   二風谷アイヌ文化博物館(平取り町)ーーノーザンホースパーク(苫小牧)−−千歳空港20.55
      

1日目   羽田発6.40分ADO11便は定刻通り千歳空港に降り立った
       機内にはボンベは持ち込めないので空港にて調達しレンタカーの手続きをする、
       思った以上に温度が低くさすが北海道と関心してしまう、天気は曇り、あまり良いとはいえない
       しかしここ数日北海道の天気予報はそう悪くはない
       今日は幌尻岳登山基地とあった平取町の民宿長沼に宿を取ってあるので丸々1日フリーになる
       目的地に向かいながらユニガーデン、黄色いハンカチを撮影した炭鉱の家などを見学しながら夕張経由で平取町に入る
       なかなかローカルな町です。

2日目   長沼を5.00に出発、前日に入り口を確認してあったので間違えることなく登山口に向かえた
       最初に曲がる道(看板はあるが見にくい)さえ見落とさなければ後は1本道なので間違えることはない
       すでに駐車場には10台ほどの車が止まっている、すでに下山した人か、それともこれから出発する人か
       注意深く見ていたがどうも我々と同じ時刻に出発する人はいなかった、ちょっとがっかり
       出来れば渡渉時大勢いたほうが都合がいいのに・・・
       かし今日は1日かけて幌尻山荘につけばいいのだから時間はたっぷりある、急ぐ事はない
       天気さえよければ渡渉も心配することはない、と自分に言い聞かせての出発
       深田久弥さんの日本百名山に、渡渉について
       「初めはなるべく濡れまいと心がけていたが、ヒザが濡れ、モモが濡れ、ついに冷やりと一物が水に犯されるに及んで、もう観念した」とあった、
       どう考えても我々には渡ることができない相談だ
      なので一番の心配事は渡渉、荷物が重くなっては渡渉するときバランスが悪く転びかねない、少しでも荷物を軽くしたかった
      昨日長沼で出会った下山者の情報によると毛布を500円で貸してくれるという情報を得ていたので
      迷わずシュラフは車においていくことにする
      取水口迄の林道歩き、2時間と20分これは結構答える、取水口で渡渉靴に履き替え渡渉の準備をすませ
      幌尻山荘をめざし出発する、歩き始めてすぐ切り立った岩を渡らなくてはならず手と足をかけるところがないのでここはちょっと大変だった、
      滑らすと水の中に落ちるので慎重に渡る、今日は天気も良かったので対岸の小さなリボンもはっきり確認することができる
      照りかえる日差しに冷たく何処までも透明できれいな流れが気持ちよかった
      川幅は所によって違うが4〜6M位か、深さも今回は水量が少なく、私は身長があるのでヒザ位までだったが相棒は身長が低いため
      ももまで濡れていた
      早めに小屋に到着した我々が1番乗りかと思ったがすでに数名がいた
      この日は団体やグループの方も多く満員でしたが、先着順なのでいい場所をとることができた

3日目  標高980Mの山荘からまだ薄暗い中4.00に出発、できれば今日中に下山したいので早く出発する
      我々は天気の事を考えて小屋を2泊予約を取っていたので、いらない荷物を置いていける事になった、これで大分助かった
      2時間ほど登ると登山道から少し入った所に「命の水」がありおいしいと聞いたが、小屋も水は豊富でおいしい水を持ってきたのでいかなかった、
      高度を稼ぐにつれ天気が悪くなりガスがかかり、やがて小雨になってきた
      命の水を過ぎてどのくらい登った所か、お花畑がありとてもきれいで、このいやな天気を一瞬忘れさせてくれました
      小屋を出発して4時間、山頂に立つことができた、相棒から百名山完登の祝福を受ける、
      百座目の山が霧で展望もないのが残念だ、その上風が強く寒いのでゆっくり楽しむ事無く下山する
      小屋には昼前に戻ったのでお昼を簡単に食べそのまま下山する、行きでいやな思いをした岩場を今度は迂回する巻き道があったのでそちらに回ったが、
      急登で細いロープが1本あるだけ、ここで相棒が手を滑らせ手のひら全体をすりむく怪我をしてしまった、ここはどちらを選ぶかはよく考えた方がいいかも知れない、
      民宿長沼には予約は取ってなかったが、素泊まりで泊めてもらった
      近くにびらとり温泉があるので、お風呂はそこへ行き、国道沿いに黒川食堂があり夕食はそこで済ませる、黒川食堂が安くてボリューム満点でおいしかった、
      この辺は観光地ではないので食堂や、お店は少ないので行けばすぐに分かるはずです
      こうして最後の山幌尻岳登山の長い1日も終わった

4日目  今日は予定を何も立ててなかったので、近くの二風谷アイヌ博物館に行くことにした
      ここがとっても広くて気持ちのいい空間で、広々とした芝生に大きな木の木陰 疲れた体を十分癒してくれる最適の場所でした
      しばらくここでのんびり昼寝を楽しみ昼過ぎに空港近くのノーザンホースパークへ行く
      ここも広く空港に近いので時間までゆっくりできる、乗馬体験やレンタルサイクル、馬車、ゴーカートなど乗り物やレストランもあり
      親子でも大人だけでも楽しめる施設でした
      念のため千歳を最終に予約を取ってあったが早く帰れるので1機早い飛行機に変更してもらったが、
      その飛行機が整備不良が見つかりキャンセルになったので結局予定通りの最終の飛行機になってしまいました

飛行機(往復)     20,000円
レンタカー        12、080円 1人
幌尻山荘         2,000円 2泊分
民宿長沼         5,500円
               3,000円 (素泊まり)
毛布代           1,000円 (2枚分)
びらとり温泉          500円
他食料代、食事代、入場料など

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