1996(平成8年)角楢小屋かきとめ


 角楢小屋の改築の年。春のGWにトラック満載に小屋の資材を針生平まで運び、そこから雪原を地元の初男さんの用意してくれたソリに積み替え、大石橋まで運搬。
参加者全員が冬でも雪の降らない関東地方からの者で、ソリ運搬は初めてでヘトヘトに疲れ、雪解けを待って運搬方法を再検討しようと敗退。
初男さん宅の倉庫を拝借して一旦中断。
6月になり大石橋から奥の登山道の積雪が消えたのを確認して、再挑戦。8月まで運搬が続く。
8月に入り、棟梁に潮来市から来ていただき、解体、組立を始める。
小屋の完成祝いは11月3日。ささやかに、盛大に行う。陶芸家の凡雨さんが朝日の土で立派な記念品を焼き、関係者に贈ることがで来ました。
この宿帳はその間、古い方の小屋の荷物の中に紛れ込んだりして、余り目に触れなかったようです。記入者が少ない。


宿泊者名 宿泊年 元 号 住   所 感       想
倉島さん 1996 平成8年 10 13 埼玉県 朝日連峰縦走。小屋が新しく気持ち良い
伊藤さん 1996 平成8年 10 27 東京都高島平 朝日にはまっている高島平
五味沢さん 1996 平成8年 10 30 山形県小国町 地元住人たちがブナ林散策。俳句三昧
高橋さん 1996 平成8年 11 29 東北大学 古寺鉱泉から大朝日越え

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倉島
 10/13  1995/8/23 に泊まられた方と同じコースをたどってここまで来ました。この小屋に着いた時は未だ1時半であったので、下まで下りようと思いましたが、この小屋はなんだかとても居心地が良さそうなので泊めて頂くことにしました。建てらてた方、管理なさっている方、ありがとうございます。
さて、縦走を終えた朝日連峰に関し一筆させていただきます。本当にすばらしいの一言です。周辺のブナ林の静けさと、尾根にでてからの周囲にぐるりと広がる紅葉の鮮やかさ。そして谷川の清らかさ。日本の山の素晴らしさをここ朝日で堪能させていただきました。再度ありがとうございました。


伊藤
 10/27 鹿島の山口組の皆様ご苦労様でした。この調子で、もうひとつ建て替えてください。今日はナメコは不漁でしたが良い気分で帰ります。


五味沢
  10/30 朝8時30分着く 霧晴れて天高し
角楢平をひとめぐり 1年ぶりの山
かのこ 少し採る
労銀所長Wさんと五味沢の人F.月歩さんと晩秋の山麓を散策した。
朝日は嶺の源流降す一の滝
      二の滝落ちて水澄めり
避難小屋鍵あいている
     蛇の夜


高橋
11/26古寺より入山。大朝日岳を超え、徳網に下山途中ここに立ち寄りました。こぢんまりした、たいへんいい小屋ですね。もって帰りたくなっちゃいました。